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噓日記 3/7 夜の店に通う理由

SNSを見ていたら女性がいるような夜の店に通う男性の孤独について語られていた。
その投稿を見てみると、そういった男性は寂しさを埋めるために夜の店に通うのだ、という考察。
投稿には、そんな店に通うんじゃなくて家族や友人と過ごす時間を大切にしたらいいのにという皮肉めいたコメントも。
はっきり書いておきます。
夜の店に行ったことねーやつのくだらない考察にくだらないコメントです。
ガキは家で小便して寝てろって。
そんなんじゃねーのよ。
夜の店に通う男性である俺の目線で、かの言説を真っ向から否定しておきたい。
もちろんこれは俺の手の届く範囲での反論。
でもSNSで全世界に投稿されてるんだから、俺が自分のこととして捉えて俺だけの理論で反論するのも自由。
SNSってそんなもんだろ。
まず、夜の店の女性って家族でも友人でもない関係、お金を払って会う関係。
SNSの奴らはそれが不健全だと思っている節がある。
俺に言わせれば、そこからもう認識にズレが生じているのだ。
お金を払っているからこそフェアな関係なのだ。
お互いがお互いの人生に干渉しないドライな距離間を保ちつつも、お互いを認識し合っているわけである。
俺たちのような夜の店に通う男たちはそんな絶妙な関係の中で普段抑圧している自分を小出しに解放しに行っているのだ。
俺たちには、そんな関係の人にしか話せないことがある。
家族や友人に話したくないことがある。
俺たちには、そんな関係の人にしか見せられない自分がある。
家族や友人に見せたくない自分がある。
そういうものを開陳しに俺たちは夜の店に通うのだ。
だから、「家族や友人を大切に」っていうのは本当に分かってない奴からしか出てこない意見だ。
家族や友人を大切にしているからこそ、俺たちは夜の店に通うのだ。
自分ってものをたまに思い出すために。
家族や友人の前で本当の自分を偽るために。
ただ、自分の魂の形を触りにいくのだ。
そして、あわよくば店の姉ちゃんといいことがしたいというわけなのである。
胸の内の割合としては3:7、いや2:8。
自分を確認するのが2、店の姉ちゃんといいことがしたいのが8。
俺たちは野犬と一緒だ。
増えようとしている。
子孫繁栄を願う祭りを個人的に開催しているんだと思ってくれ。
俺はもう増えたくてしょうがないのだ。
いいことをしたい。
一日一善ってそういうこと?
SNSで寂しさとか言われてるけど知らねーよ!
増えてーんだよ!
増えてもらうことはできるか?
すまない。

どりゃあ!