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噓日記 3/2 セルフレジ

セルフレジでさえまごついてるやつはもう何の役にも立てない。
いきなり強い言葉から始まりました本日の日記。
今日は土曜日だってこともありまして、昼から家を出て大きめのショッピングセンターに向かったんです。
そうしたら不運なことにポイント5倍デーなんてものをやってるもんですから、店内には人がごった返しているんです。
右を見ても人、左を見ても人、前を向いたらさらに人、下を向いたらキモいガキ。
入店後あっという間に四方八方をポイントに囚われた貧しい心の方々に囲まれてしまいました。
これはいけないと思いまして、できる限り早めに退店してやろうと食品売り場に急ぎました。
私はここで今日の夕飯の惣菜を見繕うわけです。
しかし、そんな私の目に入ったのは長蛇の列。
レジに並ぶ胡乱な顔した主婦、大学生、老人、ガキ、などなど。
様々な個性の人間が一列の長い列を成しているのです。
デュエル・マスターズだったらハイランダーと呼称されるような状況です。
マジックザギャザリングでも可。
そんな列を見たら催すものがありますよね。
そう、吐き気です。
私は多種多様な属性の人々が列を成しているのがこの世で一番嫌いなんです。
だから私はセルフレジによって救われようとしたのです。
セルフレジ、便利な世の中になりましたよね。
店員さんの手を煩わせることなく、それでいて大した量じゃないなら早くレジが打てる、素晴らしいシステムです。
私も惣菜売り場から一握のポテトサラダと一握の唐揚げと一握の枝豆を素早く手に持って、セルフレジへと侵入します。
有人レジが長蛇の列を成しているということは、少なからずセルフレジにもそちら側から胡乱な顔した役立たずが流れ込んできます。
天網恢々疎にして漏らさず、セルフレジカス紛れ込みがち、対義語です。
仕方なくそういうカスどもの動きや手続きを待つわけなんですが、まぁ遅い。
始めからセルフレジに並んでいたであろう人たちの動きと全然違うんです。
あぇっ? あぇっ? といいながら指先で虫でも潰しているんじゃないかというくらい力強くタッチパネルを弾いては首を傾げる彼ら。
恐らくもう何の役にも立たないでしょう。
私だってね、こんなこと言いたくないですよ。
技術についていけない老人たちなんかを揶揄するつもりなんて一切ない。
ですが、私と同じかそれ以下の年齢のやつが理解できないのはもう理由はたった一つ。
画面の文字を見ないから。
見てください。
画面を見てください。
多分、読めって書いてあります。

どりゃあ!