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【卒業エントリー】RTBHouse3年間を振り返って

皆さん。おはようございます。
題名の通り、2018年2月から3年2ヶ月勤め上げたRTBHouseを卒業することになりました。
通常"退職"エントリーだと思いますが、"卒業"にしたのは自分なりにこの会社をそれなりの自信を持って"勤め上げた"という自負があるためです。


日本法人立ち上げから3年で日本は世界で最も売り上げシェアの高いオフィスになりました。RTB Houseは世界に30以上のオフィスがあり、2018年に開設された日本チームは後ろから数えた方が早いくらいの遅い開設ですが、成長率はダントツTOPでした。
1月末に開かれたマネジメント層以上での2020年の振り返りグローバル会議の場で発表され、改めて日本の存在をグローバルに見せつけることができました。ひとえに日本市場のお客様、パートナー各社、チームのみんなの賜物です。本当にありがとうございました。

ここでは3年間を振り返り、ビジネスでおそらく最も大切だと思ってきたものを書き留めます。酒のつまみにでもなれば幸いです。

はじめに

まず、人間はとても欲の深い生き物です。
おそらく皆さんも感じることがあるでしょう。かくいう僕もお金に対してとても欲が深いです。

しかしRTBHouseの成功を振り返ると自分が頑張ったということよりも、周りに助けられたり、プロダクトに恵まれたり、ということがだらけでした。
人間はそれを自分ごとに上手く変換することで、自分はこれだけやってきた、と錯覚することがあります。
もちろんそれは自信を形成する上でとても大事なことので、ある成長フェーズにおいてはとても必要なことです。
しかし、ビジネスを引っ張る人間たちは

そういうものを常に捨て続ける連続性が必要不可欠

なんだと感じています。

ずっと携えていた信念

入社するにあたり、売り上げ100億円を作れる企業。多くの広告主に必要とされる企業。最低30名の雇用を創出し、それぞれの生活レベルをあげられる(=給料を多くあげる)企業を創りたいと思いました。

もちろん最初の月の売り上げは数万円程度だったので、果てしなく長い長い道のりでしたが、今思えば毎月毎月がドラマの連続だったと思います。

なかなかアカウントの売り上げが爆伸びしない停滞期が最初の1年近くありましたが、社内のエンジニアとああでもないこうでもない、とプロダクトを触り、顧客や代理店にもプロダクト理解のある担当者がいたおかげで多くのトライ&エラーができました。

そのときに担当者からは「今でも御社のプロダクトに満足してるけど、なんでそんなに伸ばしたいんですか?」とよく聞かれました。

しかし僕のなかでは

年間売り上げ100億円のおけるポートフォリオを考えたときに、このアカウントは売り上げがこのくらい伸びていないといけない

などのように各社にターゲットをおいてました。そのアカウントが一定ラインを超えることで、他の企業にも転用しやすくなっていました。

1人目の信念や目標の高さによってその企業の性質は固まるので、これからも立ち上げをするときは

視座を落とさず、決してあきらめない

という信条を大切にしたいです。

リーダーとして一番大切だったもの①常に結果を残せ

リーダーはメンバーに信頼されてなければなりません。リーダーが自信のない発言をしたり、少しでも弱いところをみせたらそれはメンバーの信頼を失うし、なによりチーム全体のモチベーションに影響が出てしまいます。それは行動規範においてもそうですが、

なによりも結果で示す

売り上げでも顧客とのミーティングの数でも。圧倒的な量において模範を示し、常に活力を与えるような存在でなければならないと思いながら仕事をしてきました。最後の1年間は現場を離れてしまいましたが、
行動量においても、あの人には敵わない、と示すことが大事です。誰よりも働き、誰よりも会社の未来を考え、誰よりも顧客志向であれば必ずメンバーからも信頼され、顧客に対して最上の提案ができるとおもいます。そういう人に顧客は集まり、部下は集まるものである。と経験しました。



リーダーとして一番大切だったもの②メンバーを死んでも信じろ



あなたのチームに達成できない部下がいる場合、どのようにマネジメントしますか。
そこまでする必要があるのか。というくらいに思考を巡らせるべきです。そのメンバーのモチベーションのスイッチは必ずあります。成長したいと願っているかもしれないし、やり方がわからないだけかもしれません。
そのメンバーが達成できないということはつまり、あなたのマネジメント能力が欠如している、ということを証明しています。なんとしてでも全てのメンバーを達成させるのがリーダーの務めです。
人生働ける40年のうち、大事な1年、1ヶ月をあなたのチームで過ごしているなら、人生を振り返ったときに

あの人のチームにいたときが一番幸せだった

と言ってもらえるリーダーシップをとりましょう。
とことんメンバーの問題、課題と向き合い、決して逃げなければ必ずメンバーは花が咲きます。2020年は特にフォーカスし、メンバーの2人がグローバルTOPセールスの1位、2位に選ばれました。





リーダーとして一番大切だったもの③心を燃やせ

常に山を登ってる人ほどかっこいい人はいません。目標を達成してもまた新しい目標(山)が現れるのが世の常です。もちろん達成したときはその余韻に浸るのも良いと思います。しかしすぐに立ち上がり、新しい目標に向かって走り出しましょう。前を向いている人に知恵は集まり、財産は宿るように世の中はできています。

心を燃やすのは簡単なことではないです。しかし簡単な方法が1つあります。

心が燃えてる人に近づくことです。マッチと同じ原理で勝手に燃やしてくれます笑 常に僕は周りにそういう先輩たちがいましたし、常に近い存在でいてくれました。


振り返ると社内/社外ともに多くの人に支えられてきました。特に感謝している方々のお名前を列挙させてください。

社外の皆さん、ありがとうございました。

一番最初に手伝ってくださったのはLiftoffのこーたさん。こーたさんはフィードフォース喜多さんやwowow八木さん、AJA古川さんなどたくさんの方を紹介してくれました。最初から同じオフィスで、いつも「最近どう?なにか困ったことある?」など気にかけてくださって、あの目黒オフィスに入所して本当に良かった。と思ってます。2人でそういえばご飯に行ったことがないのでいつか行きたいです。(昔Tottiさんと3人でAppier卒業のときに松木屋さんに行きましたね)
そのフィードフォースの喜多さんはたくさんの会社に連れて行ってくれました。フィードフォースチームはまだ案件事例もない2月にミーティングを設定してもらい、そこからローラー営業をしてくれました。喜多さんや社長の塚田さん、寒川さん、安藤さん、宮崎さん、中村さん、森さん、佐藤さん、宮城さん、澤井さん、坂根さん、ありがとうございました。いつも定例が終わったあとにオープンスペースで仕事をさせてくださり、準社員だと思っていました。
古市さんはじめ小林あくるさん相良さんなど、コムエクスポジアムチームにも本当によくしてもらいました。初参加のコマースサミットでは電話で相談に乗ってもらい、それから毎年参加するたびにご紹介やアドバイスももらいました。最後3周年イベントもオンライン配信が成功できたのは皆さんのおかげです。
Max(上野さん;現アウトブレイン代表)は2年間アドバイザーとして本当に色々な会社の経営陣を繋いでくださり、経営、営業の柱となるものを多く残してくれました。個人的にも多くのアドバイスをもらい、自分の成長の糧になりました。「飯行こうか」と誘ってくださり、お寿司やバー、大阪での焼肉などとても財産になるものばかりでした。一番身近で営業をご一緒できたことは僕の誇りです。
元ニッセンの森田さんも2018年のコマースサミットで知り合ってからたくさんアドバイスをもらいました。いつもfacebookで連絡をくださり、毎回助けていただきまさた。痛風のせいでお酒がもうあまり飲めない僕に合わせてハンバーグを2人で食べた田町の夜は忘れません。
元ビカム、現メタップスワンの金森さんはいつも気を遣っていただき、案件でご迷惑をかけたときも本当に優しく対応いただきました。迷惑をかけられた相手に対しての振る舞い方は学ばないといけない、と感じました。麻布十番また連れて行ってください!
坂本達夫さんはなにかといつも声をかけてくださり、応援してくださり、本当に今でもキャリアの参考にしています。あんな人になりたいな、と思わせてくれる存在が近い年齢にいることで刺激をもらうことがいつもありました。くだらない話や、愚痴話にも"うんうん"と付き合ってくださりありがとうございました。
ヤフーの小西さんとはながーい付き合いでした。実施できる寸前までいきながら色々な外部環境による変化で二転三転し、それでもお互いのビジネスのためにどうやったら実施ができ、かつ成功できるか、について僕以上に諦めていませんでした。一緒に仕事をしていてとても楽しかったですし、また赤坂の中華に連れてってください。

メドレーの寺町さんは初期からRTBを買ってくださっていました。まさかEightを使って連絡していただけるとは思わなくて。しかも最初の出稿金額はとても少なく、本当にどうしたものか、とおもうくらいでした。しかし根気よく配信を続けてくださったおかげで当時よりも10倍以上配信が伸びました。なにかあればメッセをくださり、励ましてくださって本当にいいお兄さんでした。イベントにも登壇いただきありがとうございました。

翔泳社の富安さん、蓼沼さんはPRとして僕らのビジネスをサポートしてくださいました。蓼沼さんは特に2020年下半期は一緒になってCookieレスの問題に向き合ってくださり、一緒にアメリカチームとのzoomミーティングを朝7時からしたり、経産省に出向いたりでとてもいいバディでした。ありがとうございました。

AppsFlyerの大坪直哉さんや元AppAnnie代表の向井さんなどにはカンマネの会などでも大変お世話になりました。直哉さんはセミナーに呼んでくださったり、向井さんは昇進祝いをしてくれたりと本当に大好きなお兄さんたちです。

すがけんさんはもうはるか彼方の人みたいになってしまいましたが、2年目以降は家にも呼んでいただき、そのたびにすごく適切なアドバイスや気づき、姿勢を教えてくださいました。


イーエムネットの野瀬さんはおそらく僕と最も同行した営業の方だと思います。気づけば僕のトークを盗み、いつのまにかアップデートされ、え?いつそれ教えましたっけ。みたいな軽快なトークをしていました。おそらく僕を除いたRTBの社員よりもプロダクト説明に長けていると思います。

勝手にヘッダービディングの在庫撹拌してた平田さん、Criteo時代から応援してくれたあきさん(上久保さん)など社外から本当に助けてもらいました。

代理店ではサイバーの澤田さん、大野さん、飯沼さん、
オプトの岡さん、古座岩さん、
セプテーニの余川さん、
らにCriteoから引き続きサポートいただき、多くの案件のご相談をいただきながら一緒に成長できたことに感謝しています。
CriteoやAppier時代以上に多くの代理店の営業やコンサルの方とこんなに仕事できてとても幸せでした。
またAmazonや楽天、リクルート、ヤフー、ベルメゾン、オンワード、ユニクロ、千趣会、ニッセン、フェリシモ、WOWOW、ふるさとチョイスなど名だたる企業に訪問し、一緒に議論できたことは僕にとっても大きな財産です。

社内の皆さん、ありがとうございました。


2人目に入ってくれたアダムさんには本当に頭があがりません。2人目にこの会社を選ぶ、というのは実はとても大変な決断だったと思います。実際に色々な人に断られました。入ってくれたあとも本社との面倒な調整ごとを彼に任せられたおかげで僕は営業活動に専念できました。
3人目に入ってくれた奥内さんは、彼の存在がおそらくなかったら僕はスムーズに入社が出来なかったと思います。最初はコンサルタント契約でしたが、そのあとに正社員になってくれ、ときにはよき相談相手として一緒に切り盛りしてきました。いつも一歩引いて僕の決断を応援してくれたおかげで伸び伸びと仕事ができました。
他の日本のメンバーとはたくさん喧嘩もしましたし、僕からひどい要求もあったでしょう。泣かせたこともありました。(本当にすいません) それでもこんな状態の会社を選んだくれたことにずっとずっと感謝をしています。メンバーには1ミリでもいいからここで成長をしてほしいといつも願っています。

なぜまた挑戦するのか


人生は一度しかないです。
いろんな人になんで挑戦できるんですか?と聞かれます。むしろ逆に聞きたいです。

なんで挑戦しないんですか?


死なないんであれば、もし名声とか立場とか気にしてるのであれば、それはきっとくだらないと思います。きっと自分自身がよくわかってるはずです。
心の本心でなにを望んでいるか、きっとそれは1日1日過ぎていくと、どんどん狭くなっていきます。挑戦し続けることがかっこいいことは誰しもわかっています。

もちろん挑戦することは色々な摩擦が起き、もしかしたらうまくいかないかもしれません。
もしかしたら売り上げが上手く上がらないかもしれません。
それでもきっと愚直に一生懸命仕事をしていれば、それを応援してくれる人は必ずいます。

JPエントリーで大切なこと


それは誰よりも仕事をして、誰よりも目標に貪欲になることです。
最初の2年間はそれこそ朝6時には目黒オフィスに出社し、夜12時くらいまで会社にいました。そのあと家に帰ってからも2時くらいまでは仕事をしていました。土日も(遊べる友達がそんなにいなかったので)目黒の会社にいき、日常の業務以外に中長期的なプロダクト戦略、営業戦略、組織戦略を考えていました。Markezineにも寄稿しましたが、週に100時間以上は仕事していたと思います。それくらい熱中するとアイディアがたくさん浮かびます。芽が出るまで数年かかると思いますが、そこを信じて頑張れるか頑張れないかが分岐点だと信じています。

いつまで頑張ったらいいんですか?

成功するまで頑張ってください

皆さんの挑戦に幸あれ。

さいごに

次も日本法人立ち上げの挑戦をすることにしました。たくさんの企業から連絡をいただき、長い期間考えたすえにとてもいいプロダクトと経営陣に出会えました。

僕は常に挑戦し続けるので、心を燃やしたい!という人はTwitterでもFacebookでも連絡ください。

燃やしてあげます←

皆さん、本当にありがとうございました。

大好き!

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