StreamDeck＋とは？

　Stream Deck+は、Elgato社から出ているいわゆる左手デバイス（https://www.elgato.com/jp/ja/p/stream-deck-plus-black）です。私はこのシリーズでは、StreamDeck15ボタンを持っておりまして、note記事でも紹介をしています。
　https://note.com/visa4you_tokyo/n/n5ea234a2f515

　「＋」は、その最新のもので、ダイヤルと呼ばれるくるくる回るノブが4つ搭載されているモデルとなります。これずっと欲しくて、でも、3万中盤くらいの値段で販売されていて、ちょっと高いなと思っていたのですが、3万円弱台まで値段が下がって来てお手軽感が出ましたので購入しました。
　使用して1カ月もたっていませんが、お勧めレビューをしたいと思います。

StreamDeckに比べるとデカい

　私が持っているStreamDeckは、12cm×8.5cmですが、StreamDeck＋は、ダイヤルの影響か、14㎝×13㎝と、結構大きいです。二つ並べると親子みたいでかわいいですが、若干、大きすぎな気もします。
　もちろん、慣れればどうってことないのですが、開封した時の衝撃は覚悟してください(笑)。

ダイヤルの使い心地

　とにかく新しいのは、4つのダイヤル部分です。これが触りたくて購入したようなものです。さて、結論から言いますと、まだまだ発展途上という感じがします。
　確かに、このダイヤルは、めちゃくちゃ便利です。通常、キーボードの矢印やマウスを使っていた作業がダイヤルを回せば動きます（ダイヤルの時計回りを右矢印、反時計回りを左矢印をショートカットにする）。photoshopとかでマウスのドラッグでやっていた作業をダイヤル回してできるようになります。
　さらに、「SHIFT＋上下左右矢印」をショートカットにすれば、Adobe製品で大きく進むということも出来たりします。もちろん、「Alt＋上下左右矢印」というのも、マウスでドラッグしていた拡大・縮小をダイヤルで出来るので、微調整など楽ちんポンです。
　しかも、ダイヤルはボタンにもなっていて、ダイヤルを押すと次の割り当てたショートカットへ移動できますから、デフォルトは、普通の右左、押すとSHIFT＋右左、押すとALT＋右左…という感じで違う機能を一つのダイヤルで表現することが可能です。

　これで、地味に良かったのは、パワポでの文字や画像の微妙な位置調整は、通常は矢印キーでやっていましたが、ダイヤルで上下左右に動かせる、さらにALTを付ければ、微+微調整が出来るので、かなり時短となります。これはphotoshopなども同様に使えます。これだけで3万円だして買う価値は余裕であります。

　ただ、マウスホイール操作が、通常ショートカットで割り当てることができない為、こちらは工夫が必要でした。

マウスホイールをどうするのか問題

　ここで私はいろいろ調べた結果、あらゆる操作を、キーボードの特定のキーに変換できるフリーソフトAutoHotKey（https://www.autohotkey.com/）を使いました。
　こちらを使うと、マウスの操作も、キーボードの特定キーと変換することが出来ます。そうすれば、StreamDeck＋のショートカットでそのキーを押せるようにして、マウスホイール操作をエミュレートすることが出来ます。
　そうしますと、マウスホイール上下も、ダイヤル回せばできますから、すべてのアプリケーションで絶大なパワーを持ちます。CTRL＋マウスホイール上下とかを割り当てれば、画面拡大とか、様々なことがダイヤル回すだけで出来るようになります。
　まあ、左手じゃなくて、右手のマウス操作でホイール回せよって話なんですが、右手でも左手でもホイール回せた方が、気持ちがいいじゃないですか！私だけすかね…。

万人にお勧めは出来ないかも、しかし…

　StreamDeck15ボタンは、万人にお勧めできるデバイスでした。別にマクロ使わなくともできることは無限にあります。
　ただ、StreamDeck＋に関しては、ダイヤルに割り当てられるボタンのプラグインがまだまだ少なく、ちょっと使いにくいという問題を抱えています。もちろん、画像編集や動画編集、パワーポイントを多用される方には、上下左右、（ちょっと工夫すれば）マウスホイールを全てダイヤルで出来るようになるので、絶大なる時短となります。一方で、「ワードとエクセルだけ使います」という方には、まだまだ強くお勧めは出来ないかなと思います。

　そうは言っても、このダイヤルは、連続的にショートカットキー操作をしなければならないときに、相当な時短をしてくれて便利です。ダイヤルに、上下左右、SHIFT＋上下左右、ALT＋上下左右、CTRL＋上下左右だけ割り当てても、3万円でおつりが来る便利さです。
　特に、士業の皆様には複数モニター(最低3画面は欲しい)と、メカニカルキーボード、そして、StreamDeckを勧めてきましたが、さらにStreamDeck＋も仲間に加えて、効率的な事務作業ライフを楽しんでいただければと思います。

P.S.
　セミナーなどのオンライン配信の機能に関しては、今回触れませんでしたが、配信者にとっては、このダイヤルは超便利です！頻繁にオンラインセミナーをされる方は、買って損なしです。