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かんたんだから、むずかしいこと / はじめの第一歩。の踏み出し方を考える。

何かをはじめる(例えば、投資、起業、勉強、趣味)の順序って最近では本当に優しく説明されてる環境にあるのが多い。
インターネットや、本も、誰かが知りたいことの需要が昔より、多く多様化している分、細かい分野まで専門的に語っているものがある。
その中でも、僕は、さらに細かくステップを知りたいなと思う部分が多い。
僕が慎重派で、何かをはじめるためにはたくさん調べて、安全な道を選ぶタイプだからかも知れない。
特に、その時の人のモチベーションの持ちようまで知りたいな。ってのも多い気がする。

僕が感じているものは、何かをはじめる時のはじめの一歩を出す。と説明書に書いてあるけれども、どちらの足で、何センチ出すか。上げる足の高さは。のような、より細かい部分を一度、その先人のフォームに沿ってやってみたいが、説明書をかいてる先人は、そのレベルのことは無意識で行っていて、実際説明すると、足を出す。としか言えないのだ。
実際、その先人のフォームに沿ってやってみても、身体の感覚が違うので、結果が違うことも多くある。
長年、運転している人が、このカーブどのぐらいアクセル分で、どのぐらいハンドル切ってますか?と言われ、説明するのに、感覚で。としか言えないのと一緒だ。(車の運転したことない人は、自転車を思い浮かべてください。)
結局、何回か慣れるまで練習する。ということになる。
その練習ができないとなると、どうだろうか。例えば、一度に大きくお金が動くことであるとか、仕事での最初の作業であるとか。
自分で責任を取れないことで、その第一歩までのスキマみたいな感覚が、大事なことも多い。

僕は今、そのスキマこそが、現代人には大事なことではないかな。と思う。

僕は、製造業をやっていたことがあるのだけれどベルトコンベアの流れ作業の中では、意外に技術のいるグループに所属していた。
一通りのやり方を教えてもらったものの、日々の製品の状態が違うためマニュアルが存在せず、全体を把握するまで時間がかかった。
これは、僕だけでなく、後に入ってくる人員も全員そうで、中々一人前に成長するまでに時間がかかり、グループ全体に負担がかかっていた。
誰かが、前記したスキマを把握できて、マニュアル化できていれば、その負担も少なかったんだろうではないかと思う。
誰しもが、会社や学校のルールで、そういう新人研修やノウハウの伝達の部分で思う部分はあると思う。

この先、少子化が進み、人材の不足になると、一人の仕事にかかる負担が大きくなる。
今でさえ、人材の成長の為に、さらに人材を割くことができない会社は多いと思う。
なので、この第一歩までのスキマ。の重要性は、高く。それを伝える能力は需要があると思う。

逆に、かんたんなことが多く増えてきたからこそ、進まないこともある。
いまだに多いFAXのやり取りなど、よく思う。
電話をかけて、FAX送ります。PCで作った文章をプリントアウトして、FAX送って、送りましたと、さらに電話する。
その人にとっては、かんたん。なのだろうが、他の人からしたら、なんて無駄な。と思うこともあるだろう。
便利にするコストをかけるより、長らくやってきたその方法の方が、かんたんなのだ。

これも、さきほどの第一歩までのスキマ。があれば、潤滑油のように、新しいやり方を滑らせて運ぶようなことができると思う。

情報の更新もそうで、昭和までの情報イメージが強く残ってることが多い。
今まで、かんたんと思っていたことを続けて、もっと楽な方法、良い方法、みんなの助けになる方法に更新できてない人がいる。
まるで、メールの時代にFAXを使ってしまうような。
指紋認証や、顔認証の時代に、印鑑を使ってしまうような。

最近、ベストセラーになった「FACTFULNESS」


人間は、思い込みやイメージが先行して、実際のデータや事実が見えないことから、それを知ることでもっとよく進むことができると書いた著書。これが流行るように、少しずつ常識が間違っているのではないかと思う人が増えてきた。

スキマを、マニュアル化できて、それこそテンプレート化できて、たくさんの人が情報や行動や、仕事、何かを始める第一歩の潤滑油にするこができれば、いいことなのだけど、中々難しい。
ただ、むずかしいの先には、かんたんがあることで、そのスキマの更新が自分でもできると思う人が多くいると、世の中はもうちょっとかんたんになってくるのじゃないだろうか。
それは、統一化されたマニュアルの簡単ではなく、多様化した中で何に対しても第一歩の踏み込みやすいかんたん。
できる人こそ、かしこい人こそ、そのスキマに価値を感じて、スキマをうめるようになっていったらと思う。

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