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革細工職人はじめました(FF XIVプレイ日記6)

鼻につく、ぬたりとした匂い。獣の毛皮をなめす匂いだ。
奥では、なめした皮を型紙に合わせて丁寧に切り抜いたり、金槌で穴を開け、太い針で縫い上げている。
グリダニアのマーケットにほど近い、この革細工ギルドでは、たくさんのクラフター達が寄り合い、制作に精をだしている。
中央で、声を張っている人がいる。精悍な顔つき、ブロンドの髪、美人だが、眼光鋭くクラフターに指示を出す。
この革細工ギルドのマスター、ゲヴァ・ストークだ。
全身、細かな装飾の入った質の高い革細工を身につけている。
言葉端は、厳しいがそれは、より質の高い革細工と、伝統を守るプライドからくるものかも知れない。

FF14では、レベル15を超えると、最初に選んだクラスから別のクラスに変更できることができる。そして、戦闘のジョブの他に、クラフターとギャザラーと言う職人のジョブにも就くことができる。
クラフターは、木工師、鍛冶師、甲冑師、彫金師、革細工師、裁縫師、錬金術師、調理師
ギャザラーは、園芸師、採掘師、漁師
がある。
幻術士の最初の街、グリダニアでは、クラフターの革細工師、木工師、園芸師のギルドがある。
ちまちまとした作業が昔から好きな自分は、このテのRPGの職人クエストが好きで、何より装備の節約や、フレンドに装備を配ることができると思うと、クラス変更のクエストを終えるとすぐに、革細工ギルドに飛び込んだ。
上記したケヴァさんの職人的ツンデレっぷりに圧されながら、さっそく革を叩く。
ただ単に、ボタンを押すようなものではなくて、限りある自分の手数で、スキルを工夫して、革の品質を保ったまま、完成させるようになっている。
最初は、単に加工するしかないが、レベルが上がるうちに、品質を保ちつつ仕上げれるようになっていくのが、実際に自分の技術が上がったようで面白い。
ただ、このクラフター。レベルが低いうちは、マーケットで材料が揃うものの、レベル10を超えた頃には、マーケットに並ばない素材が必要になる。
各地のギルド(鉄鉱なら甲冑ギルドで売っている)にマーケットにはない素材が売ってたりもするが、いちいちテレポするのも面倒が臭い。
そこで活用されるのが、マーケットボードだ。
ある程度、クエストが進むと、プレイヤーが余った素材や作った装備などを売りに出す、バザーのようなマーケットである。
さっそく自分も足りない素材を、マーケットボードで探す。

「メープル材・・・お、1つ10zだ!でも、個数が50・・・。500zか。」
「そのうち使うだろうし、ちょっと辛いけど買おう!」

ちゃりんちゃりん。
最初の頃の500zは結構痛くて、まだクエストを受けても3桁の報酬がもらえるかどうかのレベルだ。
しかも必要な素材は、ひとつではない。

「ハードレザーを作る、ざらついた粗皮・・・と99個から?」

FF14は、最近はじめたプレイヤーより圧倒的に古参プレイヤーが多いので、初期のクラフトに使う素材は余り余っている状態なのだ。
しかたなく、99個のざらついた粗皮を購入し(所持金は、もう二桁だ)クラフトを行う。
ありがたいことに、一度作った制作物は、素材がある限り自動で作れるようになる。(もちろん手作業より品質は落ちるが)
さきほど買ったざらついた粗皮をハードレザーにして、レベリングをして、次の段階のクエストを受ける。

「次はアルゴートレザーか。」

クラフトレベルは上がっても、お財布にはもう素材を買う余裕はない。自分の手で調達するしかない。
当時、一番レベルの高いクラスは、幻術士で18。アルドゴートレザーの素材を落とす羊は、17。レベルが足りてるとはいえ、まだ行ったこともない場所。それでも、アルドゴートレザーのため、自分のクラフト魂は燃えていた。
見知らぬ土地、見知らぬモンスター。倒して、手に入れる。アルドゴートの粗皮!!
意外にも、そんなに苦戦することはなかったので、できるだけアルドゴートの粗皮を刈りとり、革細工ギルドに戻った。

「より、これでさらにクラフトレベルもあがり、装備も作れるぞ!」

そう思って、さっそくアルドゴートレザーを作る画面を開く。
そこには、文字が灰色になって素材が足りないことを示す表示があった。

「アルメン・・・?」

そう。アルゴートレザーを作るには、他に素材が必要だったのだ。
調べてみると、アルメンは採掘師レベル20が必要な素材。
自分には、もう素材を買う余裕はない・・・。アルゴートレザーの素材ですら、必死に取りに来た・・・。
そう思った次の瞬間には、Sat Sevendayは、採掘師ギルドを訪れていた。
この日をあわせて、数日、メインストーリーが進まない日々がはじまった・・・。

次回「炭鉱夫はじめました!」

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