木田的演技上達法「学ぶ君」

こんにちは!


今日は県内でも演出家・舞台俳優として様々な賞を受賞してきた木田が、どうやって演技を上達させてきて、これからどうやって上達させるのかを書いてみたいと思います
演劇を始めたばかりで何から始めたらいいのか分からない方
もっともっと演技を上達させたいと言う方
に少しでも参考になればと思います

◆自己紹介

日本の演劇を盛り上げるために、人生を捧げる熱血演劇人「木田博貴」です
自身の劇団Z・Aを始め、複数の団体やユニットの運営に携わり、自主公演だけでなく企業や自治体からの依頼公演、個人のオーダーメイド作品の制作、演劇教室の開催、ワークショップの講師など様々な活動を通じて、演劇界の盛り上げ及び、演劇人口の拡大を目指して爆走中です
自身の劇団だけでなく、全ての素敵な劇団・演劇人が活躍することが演劇を発展させることだと考え、今年からその為の活動に注力していこうと思っています

木田が昔からやってきた上達方法


それは

「真似」


です


そう、たったこれだけ
先輩や、憧れの俳優さんの「真似」をした
それだけです

人の真似をすることに抵抗や、恥ずかしさがある方もいるかもしれません
しかし、何でも最初は真似をするところから始まるんです
いきなり「オリジナリティ」なんてものは生まれないんです
生まれるとしたら、それは天才にしか出来ない所業でしょう
なので、我々凡人は誰かの真似をすることで学んでいくのです

唄だって、最初は好きなアーティストの曲を歌って、歌い方を学んでいきます
ギターだって、最初は好きな曲をコピーします
スポーツも、トップ選手のフォームやプレイを再現しようとしますよね
「自分もああなってみたい」
その気持ちが行動力にも繋がります
そして上手い物を真似し続ける事で、少しずつ体が覚えていきます
演技も同じです


やってますか?良い物を真似る努力

木田は、良いなと思った俳優さんの演技をすぐにやってみます
そうするとどこを意識して声を出せばいいのか
どこに力を入れているのか
そんなことを考えながら何回もその演技をDVDなどで見返します
そして実際に手に入るものであれば、戯曲を購入して、何回も読みます
そうやって自分が良いなと思った俳優さんの演技を引き出しの中に入れていく

そんなことをして、個性の無い俳優になってしまわないか?
ただの劣化版になるだけではないか?

そんなことは
まずはやれるようになってから言ってみましょう

どれだけ真似をしようが、絶対に違いは出ますし
感じ方が変わります
それにそのまま舞台に立つわけではありません
あくまでもこれは俳優としての能力を向上させる手段です
役作りの話ではありません

俳優は引き出しが命です
もちろん他にも大切な物はありますが
様々な役を演じる我々は、一つの事だけではなく
多様性が求められるのです
自分だけで考えているだけでは、表現の幅に限界が来ます
他人の、それも上手い人の演技を参考にすることは絶対に損にはなりません
ただ、良い舞台をみるだけではなく
その俳優さんがどんな演技をしているのか
どんな特徴があるのか
そんな点を考えながら観るようになるとあなたはもっと演技が上達するでしょう
そしてそれを何回も真似してみましょう


「真似」=「悪い事」は勘違い

「真似することは悪い事」
そう思っている人もいます
でも、思い出してみてください
あなたは文字をどうやって書けるようになりましたか?
言葉をどうやって覚えましたか?
全部家族や先生の真似から始まっています

「学ぶ(まなぶ)」

この言葉は

「学ぶ(まねぶ)」

とも読みます

真似る→まねぶ→学ぶ

になったのではないかとも言われています
木田は高校生の頃から、社会人と混ざって演劇をやっていましたが
周りには上手い人が大勢いました
自分の出番は少なく、先輩の演技を観るだけの日も多かったです
そのため、先輩たちの演技が頭にたくさん刷り込まれていきました
そんな時、先輩が稽古を休みの日に代役をやるように言われ、先輩の演技をイメージしながらやってみたんですね
すると「あれ?意外と出来るじゃん」
と言う感覚と
「先輩はいつもこんな気持ち良いテンポでセリフ喋っているんだ」
と言う発見
これは自分にとって大きな経験でしたね
また周りの目も変わりました
こいつ、先輩位出来るようになるんじゃないか
と言う期待をしてもらえるようになり、徐々に稽古場で代役を任されることも多くなり
自分の役も少しずつ主要キャストを任されるようになってきました

そんな時に、上の「まねぶ」の話を別の先輩から教えてもらい
自分のやっている事が間違いじゃなかったんだなと実感しました
なので、木田は俳優にはとにかく
「良い物を観ろ」
「良い物を真似ろ」
「真似てそこから学べ」
と口うるさく指導します

まずは「真似」をして学ぶ
そこから初めて見る
またそこに立ち返ってみる
のはいかがですか?

まだまだ伝えたいことはたくさんありますが、今日はこの辺で


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