憎しみ

つまらないことも
苦しいことも
辛いことも
悲しいことも

全部、全部
一つに固めて
ぐちゃぐちゃにして
一つの穴へ
落とす。

それでも消えない憎しみは
自分へと。
持ち帰る。

すると
頭の中は熱く熱く熱を持ち
けれど
自分はいたって冷静。に
事を済ます。

そのうち
何してたっけ
なんだっけ。
って

街中に溢れる
ガラスを割るような
硬く壊れた罵声

そんな声を
集めて集めてできた空間。に

あなた方
わたし達

生まれた。

緑の木々が綺麗に見えて
一瞬、穏やかさを感じる
わたしは
まだ普通か。当たり前か。

眩しい光の中
眩しくて
ざわついていて
今にも溢れ出しそうなのは
わたしの心情か。

どこにでも
誰にでもある
憎しみは

今日も
誰かの胸で
わたしの心臓とともに
生き続ける。

大丈夫。
なんて声は
もういらないよ

ごめんね。
だったら
受け入れようかな