星空と血液の朝

気持ちの整理がつかなくて
水を飲み干した。

そんなことしたって
あんな想いは戻ってこないのに

何したってどう思ったって だめ。

渦に巻き込まれて
飲み込まれた あなたとわたし

はっきりしたことはない
でも確かに ここに あったんだ
いたんだ

夜中に見た星空
一緒にむかえた朝日

同じように涙を流すことは
一度もなかった
けれど、だけど、
信じたかった
自分を
あなたを。

きっと時の流れと
あなたの中を流れる血が
同じ方向を向くことはなかったのだろう

だから私はわたしを忘れない

私がわたしになった瞬間を。