私の一番星の横で光る一番星

誰もが目を奪われていく
君は完璧で究極のアイドル
金輪際現れない一番星の生まれ変わり

YOASOBI 「アイドル」より

この歌詞を聞いて、自分の大好きなアイドルを思い浮かべる人はどのくらいいるだろう。誰にだって、きっとそれぞれの一番星がいる。

でも私の一番星の隣には、同じくらい…いや時に何倍も強い光を放つ一番星がいた。

(※先に言っておくと、これは私が菊池風磨くんのファンとしてずっと見てきた、私に見えていた中島健人くんのことを書きました。たぶん当時を知る人でも、人によって全然感覚が違うと思うので、あくまで私の気持ちだということを理解して読んでいただけたら幸いです…)

私がはじめて菊池風磨という人を認識した時、横には中島健人がいた。
どんどん風磨くんを好きになっていったあの頃、絶対彼の横には健人くんがいた。

いつでもスーパーキラキラアイドル200%でいる健人くんの横で、俺はこういうのやってないですから、まあコイツはこんな感じですけど…俺はこうなんで…みたいに(私には)見えた風磨くんは私にとって、とても興味深い存在だった。「お前が右を選ぶなら俺は左」って、まるで意識的に反対にいようとするみたいに、いつも二人は逆を選ぶ。でも、違うからこそ一緒にいると出来ることが広がっていく。その二人のバランスが、関係性が妙に面白くて…強そうで…、私は『ふまけん』にどんどん惹かれていった。

デビュー当時の健人くんは、正直すでに圧倒的な存在で、しばらく Sexy Zoneは「中島健人のいるグループ」だったと思う。
それは他のメンバーがダメだった、力不足だったとかじゃなくて、健人くんのレベルがちょっと違いすぎると当時から私は感じていた。
同世代はもちろんだけど、事務所全体の中でも10代の時点で完成度が別格だったと思う。
それは実力だけじゃなくて、度胸とかスター性とかそういうものも全部含めて。

あの頃の風磨くんは、中島健人の隣にいる子という認識が強い人がヲタクの中でも多かったんじゃないかと思う。「ふまけん」は当時から人気シンメだったけど、健人くんの存在はずっと圧倒的だった。

私は、風磨担になって「この人には敵わないよなぁ…」って何度思ったかわからない。(ただのファンが勝手に思っていただけの失礼な話だけど)
現場があると、当時は健人くんが何をしたか、何を言ったか、どんなファンサがあったか…レポで流れてくるのは、みんなが関心があるのは、大半が健人くんのことだったし、新聞記事などの見出しもほぼ健人くんの言葉だった。
今だから正直にいうと、少しそれに悔しく思ったこともある。悔しいというか…羨ましかった。でも、それが健人くんに対するネガティブな気持ちにはならなかった。そのくらい彼の存在と実力は圧倒的だったし、羨ましいと思う私が納得してしまうくらい彼が惜しみない努力をしていることを知っていたし、何よりすごく頼もしかった。彼が同じグループにいてくれることが誇りだった。

あの頃の風磨くんはそんな健人くんに、負けたくないって気持ちがずっとあるように見えていて、私はそんな風磨くんがすごく好きだった。

だって私なら中島健人みたいなアイドルが横にいたら簡単に諦めてしまうと思ったから。コイツには勝てないわって試合放棄したほうが楽だと思うから。
でも風磨くんは、健人くんには負けたくないってずっと食らいついていたように見えていた。そしてそれを感じ取る健人くんもどこか嬉しそうに私には見えていた。

同じ夢を目指す仲間に、お前には絶対負けねー!って同じ熱量のライバルがいてくれるって、どれだけ心強いだろう。
お前が頑張るなら、俺も頑張らないわけにはいかないって、そう思える思ってくれる存在がいるって、それだけで何でも出来る気がする。と、まあこれは私の勝手な解釈だけど、そういう風に見える二人が大好きだった。


途中から二人は追いつく追いつかないみたいな関係性ではなくなったように私は見えているので、いま追いついたかどうかを言うつもりもないんだけど…今回の発表を受けて、FCの報告動画を観て、ケンティーはずっと先にいってしまうんだな〜と、とても綺麗でスッキリしたような健人くんの笑顔を見て、なんかデビュー当時の彼の面影を思い出した


まだ完全に受け止めきれていないけど、3/31を直前に控えて、私の中ではあの1/8の動画のケンティーの笑顔を見て、受け止めるしかないんだな…と感じた気持ちからそんなに変化はないような気がしている。
どこか諦めに近いかもしれないけど、もう覚悟したんだなって現実をつきつけられた瞬間でもあったし、悔しいけどこの決断を出来る健人くんのことも好きだなと思う自分もいた。

健人くんがいなくなってしまうのはまだまだ寂しくて仕方ないけど、彼には夢を諦めて欲しくない気持ちが同じくらいある。どんな大きな夢にも挑戦できて、自分自身が自分の可能性を一番諦めない人だから、私たちが見せてもらった景色がこれまでもたくさんある。

私の中で、健人くんはずっと先を見ていて、ずっと先を走っていってしまう人。いつだって追いつけない人だった。それが本当にかっこよくて、届かないひとだから、アイドルとしてはもちろんだけど、同じ人間として眩しい人だった。

30歳って、その壁をすでに通り過ぎた人間からしたら、通り過ぎる前に思っていたほど、そんなに高い壁じゃなかったと感じる人が多いんじゃないかと思う。私も、30歳になるまでは30歳が何かの区切りだと漠然と思っていたけど、実際はそんなに変わらなかったな〜なんて今は思ったりする。

でも芸能の世界で戦う人、ましてやアイドルとして生きる彼らに対して、年齢は関係ないなんて私には言えない。一番若い「今」の積み重ねが未来を作ることは若い頃から活躍して来た彼らだからこそよく分かっているのだろうし、自分の人生に本気で向き合うからこそ、そのボーダーをゴールでありスタートラインに設定したのだろう。

そして、これは私の勝手な気持ちだけど、むしろここまでよく待ってくれたな…と思う自分もいる。

自分を健人くんと並べて話すのは大変失礼なことは承知の上で書くけど、私も一度きりの人生なんだから自分のやりたいことをやりたいときにやりたい!と思うタイプの人間で、やりたいと思ったことには迷うくらいなら飛び込むべき!と考えるので、彼は背負うものや責任が大きすぎるとはいえ、今だ!と思ったら「今」やりたいんだという感覚に嘘をつかず、自分自身を騙さず自分で自分を諦めないことを選択できる人だというのは、ものすごく素晴らしいしカッコいいと思う。

自分の気持ちに正直になること、自分のやりたいことを優先すること=メンバーのことを考えてないには絶対ならないと私は思っていて、彼らはお互い(自分の思いと相手の思い)を同じくらい大切に想うからこそ、ちゃんと話し合って出した決断だと思う。誰がなんて言おうと私はそう思いたい。

グループにいる彼らだからこそ各々の「やりたいこと」を優先すると生まれる「やれないこと」の難しさも知っているしだろうし、それぞれのペースがあって、Sexy Zoneはそれを何より尊重して来たグループだと思うから。お互いの未来を思うからこそ別の道を行くというのは、本当にそのままその通りの理由なんじゃないかなとずっと考えている。

この3ヶ月、いろんなことを考えたし、なんで?やめないでよって気持ちになることもあったけど、やっぱり私が健人くんに最後に何を伝えたいか考えたときに、「ありがとう」「絶対叶えたい夢を掴んでね」以上の言葉は出ない。

私は、きっと健人くんの存在がなかったら、ここまで風磨くんを好きになっていなかったと思う。そして「ふまけん 」というシンメに出会えて、仁亀亡霊だった私の夢をたくさん叶えてくれた。
これからも同じステージに立って、横に並んで歌ったり、背中合わせをする二人をずっと見ていたかったけど、これまでを思い返したら、十分すぎるくらい素敵な思い出があって、二人で出たCMも、ananの表紙も、825も…見たかったもの、たくさん見せてもらった。

健人「オレと菊池もジュニア時代はライバル感はあったよな?」
風磨「あったあった!ムカツク…とか、そういう意味でのライバル感ではなく、いわゆる切磋琢磨っていうか。」
健人「そうそう。お互い"パフォーマンスして、いいリアクションをもらいたい"っていう気持ちが強かった。だから個性をぶつけあうって感じだったよな」
風磨「"あっちがああくるなら、オレはこういく!"ってね。でも決して相手を蹴落とすんじゃなく、ぶつかりあいながら一緒に上がっていく…ってことは意識してた」

Wink Up 2016 12月号

風磨「中島と似ているところは、精神的な面。ジュニア時代はデビューしてやろうって気持ちだったし、今はもっと上にいってやろうっていう気持ちの強さ。誤解を恐れずに言うと、それ以外は全部違う(笑)。僕だけじゃなく、他の誰も真似できないあいつのオリジナリティで、そこはもうリスペクトしかない。いろいろあったけど、結局、リスペクトだったんだなって今はわかる。そのまま好きに突き進んで欲しいです。」

anan 2019年09/04号  バディ特集

勝利「2人ってシーソーみたいだよね。お互い気を使い合って50%50%でやったりしないから、水平にならない。もちろんバランスを取ることもあるけど、基本的にはどっちかが前に出てる(笑)。でもそれが2人の面白さでもあって。」

TV LIFE [Re:AL TIME 188] しょマ対談「僕たちの知ってる中島健人&菊池風磨 後編」

聡「運命で結ばれたシンメだと僕は思うから、その証拠に、二人の息が合った瞬間、すごいエネルギーがそこに生まれるんですよ。たとえば、笑いに関してもグワーッと猛スピードで一緒に上がっていく感じ。実際、二人がふざけ始めたら最後、誰も止められないからね(笑)。きっと、こんなことを言うと二人はいやがるんだろうけど、そばで見ている僕としては前世でもつながっていたんじゃないかと思うくらいの相性のよさを感じる。」

non-no 2023年3月号 聡ちゃんが語る「ふまけん 」

to 中島健人
これはもう…ずっと前から言い続けてることだけど、仕事じゃなかったら交わることがない、自分とはまったく世界が違う人。遊び方もそうだろうし、考え方や生き方…何から何まで違うんだけど、それがSexy Zoneっていうグループで一緒になって、かつ、自分のシンメだっていうことには、すごく大事な意味があるんだと思う。入所日も同じで、その後の活動もずっと一緒。彼と出会って人生の面白みを与えてもらったなって。

Sexy Zone STAGE Tour 2017 パンフレットより 風磨くん

健人「結成からの約11年間、その姿をそばで眺め彼と向き合いつづけたからこそ、俺は菊池風磨を誰よりも尊敬しているし信頼している。まっすぐな性格だからこそ自分をごまかしたりせず、悩み迷いながら、自分の居場所を模索し続けた。そして、見事に菊池風磨にしかできないことをちゃんと見つけた。それって本当にすごいことだと思うからね。好きだし、嫌いだし、面倒くさいし、わからないし、分かりたいし…。菊池に対しては本当に『人間が感じる感情を全部感じたんじゃないか』って思うくらい、今までいろんな気持ちを通過してきた。」

Myojo  2022年11月号 「キミと暮らせたら。」健人くん

勝利「近づいたり、離れたり、それこそ、ぶつかることもあったしね。でも、どんな時も絶対に目をそらしたりしない。今も昔もまっすぐに向き合い続けているのがすごいところで。なんだろう、二人はずっと同じ交差点に立ち続けているんだよね。だからこそ、すれ違いざまに肩がぶつかることもあれば。道を挟み距離をおいて立つこともある。でもケンティーも風磨くんも絶対にその交差点から動こうとしないの。僕はそんな二人の関係を素敵だなと思うし、たまにうらやましくも感じる。」

non-no 2023年3月号 勝利くんが語る「ふまけん」

風磨「中島とは、入所してから本当にずっと一緒。ここまでいろんなことはあったけど、僕らだけは離れたことがなくて、そんなコンビってめったにない。これだけ長く一緒にいると、曲がかかって15秒もすれば、今日の中島の状態がわかる。15秒は、隣にいて視界に入る位置に来るまでの時間で、見たらすぐわかります。」

anan 2019年09/04号  バディ特集

健人「これほどまでに一緒に隣にいたやつって、中・高・大って学生とかでもいないのよ。いつの間にか人生の中で唯一無二になってた。そこが不思議。俺は運命は自分で決めるものだと思ってるけど、彼と出会えた運命っていうのは神が決めた運命なのかなっていうふうに思ってます。」

2017.03.07 らじらーサタデー 健人くんから風磨くんへのバースデーメッセージ

今、おたがいはどういう存在?
風磨「今までもこれからもずっと、パートナーだと思ってるよ。俺、この人がいなかったら、ここまで来れなかった。」
健人「(思わずニヤけてしまい)いやもうそのとおりだわ!やっぱり俺も競うべき相手がいないと燃えないの。俺の頭の中に、いつも菊池はいるのよ。いっしょの現場にいても、菊池がいない現場でも、ステージ上でも。」

Myojo 2016年12月号

健人「(昨年末のドームツアーで)一番印象的だったのは、最終日の『RUN』。菊池に背中を預けながら、『もう東京ドームで、この曲で、二人で背中を合わせることはないんだな』と思ったら、予定よりも長くなっていて。自分だけがそう思っていたら、きっとすぐに離れていたと思うし。あの瞬間こそ、"俺の青春のすべて”でした」

anan 2024/03/13号



「ふまけん」が大好きだった。
誰よりも目立ちたがりやでカメラに1秒でも多く写ろうと必死な二人が好きだった。普通に生きていたら出会わないであろう二人の関係性が好きだった。いつも目が合わなくても、急にスイッチが入ると息がぴったりふざけ始める子どもみたいな二人の時間が好きだった。二人の重なり合う綺麗な声が好きだった。
二人が並ぶだけで、なんでも出来そうな気がしたし、ベタベタ仲良しじゃなくても、お互いを一番に信頼して認めている二人が何よりも強そうで大好きだった。

もう、今までみたいに横に並ぶ姿はたくさん見れないかもしれないけど、私はやっぱり…これからも「ふまけん」が好きだと思う。
同じステージにいなくても、きっとアイツが頑張ってるなら俺も頑張らないわけにはいかないって、刺激を与え合う二人でいてほしい…二人なら、そういう二人でいてくれるはずだ。


私は4月から、健人くんの活動をどこまで追えるかわからないし、今までみたいにグループのメンバーとして会う機会がなくなる分、ソロ活動をする健人くんに対してどういう気持ちになるか正直まだ分からないけど、どうかどうか沢山歓声を浴びて、あなたを一番に思う人たちから沢山愛されていてほしい。そして大切な場所を飛び出してまで叶えたいあなたの大きな夢が、一つでも多く実現しますように。心から、そう願っています。




誰もが目を奪われていく
君は完璧で究極のアイドル
金輪際現れない一番星の生まれ変わり

この歌詞を初めて聞いた時、なんだか少し悔しいけど一番に健人くんのことを思い浮かべました。きっと私の人生であなたのようなアイドルに出会えることはもうないんじゃないかと本気で思えるくらい、10代、20代と先頭をがむしゃらに走ってグループを引っ張ってくれたスーパーアイドルの健人くんは最高にカッコよかったよ。

私の大好きな私の一番星の隣で、強い光でいつもギラギラ輝いていた一番星。
そのいつも変わらず光り続けてくれた唯一無二の明るさにきっと助けられた人は、たくさんいるよ。私も、その一人です。


大好きな人がアイドルとして生きる人生の隣に、中島健人という最高で最強のアイドルがいてくれて本当によかった。
たくさんの愛を投げ続けてくれて、ありがとう。たくさんの夢をありがとう。


これからは少し離れた場所になるけど、何よりも一番強い光で、自分らしく輝いていてね。

君は、みんなの特別な一番星だから。

びび
2024.03,30