Iceman♡愛すまん -ver. 2020 -

みなさんお元気ですか!愛して愛して愛してますか〜!

Icemanを愛してやまない俺が勝手に愛を語る、の名のもとに、主にアルバム解説を書いてきましたが、この記事で最後です。

今に息づくIcemanのDNA

改めて言うとあの3人の Iceman、という形でまた活動再開、というのは個人的にはあんま現実味ないかなーと思っている。

Icemanが一度だけ"豊洲の奇跡"として現れた2016年の日を覚えている方もいるだろう。一夜限りのゴーストみたいなもんだとDA本人が語っていたけど、言い得て妙。ホログラムのように、IMというデータが体温を持って一瞬再生されたような、そんな感覚だった。あれを何度も何度もコンスタントに、と願うのはたぶん違う。

他の記事でも言及したけど、結成当初は、メンバーも担当楽器も限定しないで、フレキシブルで実験的に...というふれこみで始まりはしたけども、やっぱりあの3人でこその Icemanになっていったし、誰かが欠けてるのに Icemanという名のなにかが現れたらそれは Icemanなん?と思ってしまうだろう。

だけど、相反するようなことを言うが、Icemanはあの3人が集まらなくても、Icemanとして成り立ち得るとも思うのだ。

これはソロライブでボーカリストをゲストに招いてIM曲を演奏するときが一番わかりやすい。決してそこにいるのは IcemanでもIMに似せたなにかでもない。生き続けていた IMのDNAが新たな血肉を得て開いた花なのだ。
Icemanがずっとその本質に抱いていた、変異しながらオープンスタンスに広がっていくという在り方が、DA本人によってひとつ示される。今の時代の Icemanを感じる体験にほかならない。

実体はないけどDNAは濃く生きている。そういう意味で俺は、ぜんぜん IMは終わってない、と本気で思っている。

Sequence Virus vs Iceman

今の時代にIMを聴くうえでかかせないのがもうひとつ、部活だ。
...と言いたかったのだけど。

部活つまり DAクラブイベント Seq Virusシリーズは、2020年秋の現時点では新型コロナの影響でことごとく中止になってしまっている。再開されたとしてもこれまでのような形になるかわからない以上、過去の部活はどうだったああだったと語ってもあまり意味がないように思う。

それを踏まえた上でも、DAと我らヲタクにとっての、"部活みたいな場"というのはきっとまた出てくると思うから、それを信じてこの想いを書きたい。

DAが飽きずにやってるというか、次々と"そこ"でやりたいことがDAの脳内に生まれてくる場、というのは実はそんなに多くない気がしていて、IMの曲はたぶんそういう性質を持って生き続けている。

そして部活も幸運なことに、DAにとってそのひとつになってるのかなと思っていて、そんな部活とIMの掛け合いなんだから、DAサウンドホリックにとってはもう説明の必要がない。

部活にIMが絡むとき、DAがそのときやりたいことが純度100で出てくる。部活未体験の方は想像が難しいかもしれないけど、とにかくDAがそのとき楽しいことをモザイク無しで大サービスしてくれる会だと思っていただきたい。IMの曲は歌詞もおもしろくて世界観が多様だから、ファンタスティックな世界にDAが急に憑依してくれたりするのも楽しい。DA意外と女優。

とことん実験的でもあり、楽しい思いつき?でもあり、ときに攻撃力カンストのラスボスでもあり、受けたら絶対しぬけどとびこんでいきたくなるラブミサイル。Icemanとして20年前に完成された曲が部活で毎回違ったDAラブリーハッピー爆弾みたいなものに生まれ変わる楽しさったらない。

そしてここで大事なのは、”DA本人による”ことだ。
ハチャメチャにリミックスしてるのも自分で出した音で爆笑してるのもかっこいいだろ?的なドヤ顔も入り込んで気持ちよさそうにしているのもフロアを見つめてご満悦なのも、全部それをこの世に送り出したDA本人だなんて、我らはどれだけめぐまれたファンなんだ...!!

部活が、もしくはみんなにとって部活みたいな場が、またやってくる日が必ず来ることを願ってやまない。じゃないとIMのDNAがしぼんじゃうからね。部活がおやすみの今の間にこそ、未体験の方はぜひ!アルバム5枚、お手にとってみてくださいませ。

いままでとこれから

IMというとややマニアックで当時から追ってた人向け、懐古乙なのでは、という疑惑を払拭したくて始めた連載ですが、どうでしょうか。

今から初めて聴く人にだって、新しいIcemanの発見は、ちゃんと用意されているって感じてもらえましたか〜!

DAサウンドに触れてきた方ならおわかりだと思うが、DAの曲にはいつも特徴的で美しいメロディがある。どんな曲調であっても。
そして音に導かれるべきところに、いつも気持ちよくたどり着ける安心感がある。

IMは冒険しているし、どの曲もありきたりではないけれど、DAサウンドを愛する人ならきっと本能的に感じとることのできる、美しい"流れ"がIMの曲にもある。

IMのDNAは長々述べてきたように決して終わった過去のものではないから、ナマの音を聴ける場でどんな一瞬の顔を見せるのか、という楽しみ方で、これからもたくさん新しいよろこびに出会えると思う。

当時の思い入れがある人しかずっとこの音楽を楽しめないなんてのは絶対違う。Icemanが生まれて目指したのがそんな思い出の懐古バンザイな世界なわけがないので。

ほんとDA成分濃厚すぎて、DA漬けのカラダを作るドーピングに使うなら、俺ならまずIMに手を出すね。IMを聴いてれば、後のメタバースに通じるマニアック追求路線もすっと理解できるし、音楽的にもキャラ的にも、今のDAにいたるいろんなポイントがIMからつながっている。

そのあとで部活盤を試すなり、ソロライブのDVDを見直してみるなりすれば、きっと今までよりさらに深く”今のDA”を感じることができると思う。

Icemanのコンセプトを最後にご紹介して終わりましょう。


"OPEN STANCE, OPEN MIND"









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