「access 30th Anniversary TOUR 2022 primitive heart」がやってきた!スペシャルだぜヘイヘイ!

はじめに 〜ネタバレはすすめません

ついにAXS 30周年の、記念すべき鬼スペシャルなツアーが幕を開けました。初日に参加したので感想を残したいと思います。が、

この記事はネタバレ全開です。個人的には、ご自身も参加してから読んでいただいたほうが楽しいのかなと思います。

本当にこのツアーは自分の目と耳で受け取ったこと、そしてAXSのふたりから直接聞いた言葉、それを心からまっさらに自分の感性で楽しむ、30thに刻む一生にいちどっきりのチャンスだと思うので。

前もって勉強していかないといけない?なんて心配いらないです。もし覚えていない曲や振り付けなんかがあっても、別に問題じゃないから気にしなくていいんです。自分が思う大好きなAXSに会いに行く、その思いだけで本当に必要十分です。

もう一度言う、今なら間に合う!それでもネタバレ予習しようとしてる人は 頼む!いいから頼む 後で読んで!!!!!


〜ここから本編〜


30年、繰り返さないということ

もう30周年にもなると、もちろんよく演る定番曲があるし、こっちも全部知ってる曲だし、つまり予定調和とか、あーあれね、またね、みたいな感覚がどっかにあってもしかたないものだと思う。だけど30thのAXSにはそれがない。ただただ驚きである。

20周年のときのシングルスペシャルメドレーは、いまだに記憶に残るすごい試みだったが、まさかそれを30曲にアップグレードするのみならず、曲の組み立てとアレンジもドカンと変化。

前回も印象的だった SWEETや夢見の使い方は今回も面白く気持ちよく、三部作はシンプルにマスターピースとして君臨しつつも、シーメデを加えてさらに堂々たる風格。

聴き慣れたシングル曲をAXSの解釈で再定義して流れの中に組み込むと、この子はこういうキャラになるんだ〜みたいな、まさに新しい発見が怒涛のように襲い来る数十分の体験。特に新しく加えられた Bet以降の終盤のかっこよさ、攻めっぷりにはしびれっぱなし。全曲ずっとクライマックス。

DAも言ってたけど、個性的にもほどがあるシングルたちを、次々手懐けるように歌うヒロが圧倒的。Knockのアカペラは神々しいまであって、ヒロの声のひとつひとつが消え入る瞬間まで見守るような、宇宙最強天才シンセシストの音に30年真っ向から個性を示し続けてきたヒロの声とすごさをこれでもかと堪能する美しい時間だった。

シーメデのDAに相対する Knockのヒロ。ふたりそれぞれのルールというか、生き様というか、ふたりが一番輝く瞬間のひとつの頂点を見たように感じた。

さらに今回の選曲テーマは、前期後期で対になる曲を選ぶ、というこれまた新しい楽しみ方。メドレーもしかり、AXSが考えるさいきょうのAXSを知れるような、ファンとしてめちゃくちゃ嬉しい体験。

Crack Boyと SILVER HEARTというアンドロイド系しばり。Crack Boyは robots(DAソロ)の血を得た存在でもあって、AXSを紐解くに当たってかなり重要なキーポイントじゃないかと思う。近未来を生きるSFなマインドが縦横無尽に曲の形を得て、ヒューマノイドたちはAXSの中でいまや一大ジャンルとして大きなポジションを占めている。

SILVER HEARTは、アンドロイドという本来は心のない存在に心が生まれたことでもがき苦しむ姿を通じて、"自分とはなにか"に直面する恐怖、初めて知る感情というものにを苦悩を感じる存在の、その切なさを主に描き出す作品だった。それが Crack Boyに描かれる"ただの人ならざるもの"にそのような苦悩や葛藤はない。個人的な感想でしかないのだけど、Crack Boyの世界観には、人間が滅びた後のような、自分だけが生き残ったディストピアな世界でさえも自分の信じるものを貫くしなやかな強さ、無機質の中にあってかえって生を強く意識するような、だけどまったく重たさがない、自己がなんだってもどーなってもいいじゃん自分のままに生きようぜってな痛快さがある。

30年の間にもちろん世間のサイバー事情自体も大きく変わったが、AXSのふたり自身が成長し、得た心の経験値が、まだ見ぬ未来を舞台にすることで濃縮され、より色濃く際立って増幅投影されるように感じる。

I SINGと Insideの組み合わせはもう本当に美しくて、ここで俺は一番やっぱぐっときた。

若い心が出会えない遠くにいる誰かに向け歌う曲、会いたくても会えない、物理のとおさに思い焦がれる曲。そしてもう一方は、ここにいながらにして少しずつ離れていくなにか、が思いの対象で、それも心の変わりゆく自然な形として受け止め、全部含めて愛するような、広大かつ深遠な時間の流れをきゅっと閉じ込めた、そんな曲。

I SINGの、キャンドルの温かい光に満ちた大聖堂でひとり声を限りに歌うような壮大な空気感と、Insideの、枯れ葉が手の中で崩れ消えていくようなカサついたミニマルな音の質感。世界を思って届けと歌う I SINGと自分の部屋の中で穏やかに歌う Inside。もしかしたら、ひとつの延長線上で時間を経てきた、あり方は変わったとしても本質は同じ気持ちを題材にしたとも考えられる、この2曲を対比させることでマジ切なさ100万倍。

他にも対になる曲が用意されてるのか、最後までこの組み合わせでいくのかはまだわからないけど、たとえば BEAT PLANETと f☆R☆E☆eとかどう?STAY MY LOVEとセットになるのは Bright Sightとか。考えるの楽しい。SWEET SILENCEと Tragedy?ちょっとストーリー性が濃厚すぎるかなw

スマジェネと LOOK-A-HEADを両方聴かせてくれるのも、マジAXS大好きとしか言えない。

曲のアレンジを新しくするだけがAXSじゃない。他の曲との組み合わせ、つながり、そういう30年の中で生まれた関係性を楽しむのも、自分たちの曲を大事にしてるAXSならではのご提案だなと思います。

見た目良すぎ問題

AXSを語る上で絶対にはずせないのはもちろん、音と並んでふたりが誇り続ける美貌である。もうふたりには年齢なんて関係ないよね、とも言えるけど、年齢を考えたときにより一層驚きと敬意が増す。ふたりとも完璧なんよ。顔も体も全部。

大介の全身のバランスが本当に好きで、ふわふわの髪に独特の骨組み(?)まるっこいお顔、そしてあの立ち姿、歩き姿。ピアノの前に座ったときのいつまでも少年のような背中。なんてかわいいんだろう。ちょっとカットクリースみたいな大胆なアイメイク、眉も少し短くしてましたね。好きです。

衣装はトンチキであればあるほど喜ぶのが俺だと思ってる方もいるかも知れないが、トンチキであるかどうかは問題ではない。大事なのは大介がこの世で一番かわいいと思って作ってくれた衣装かどうか、なのです。

今回のひらひらは夢見でワイルドさを志したときのようなドヤ感もあり、立ったときにキレイに体を包んで落ちるゴージャスなのに品のあるドレープがまじ好みだった。胸元の大きいお花、あれもDAを代表するモチーフのひとつで、ディテールに仕込まれた歴代リスペクトが嬉しい。赤を基調にしたデザインで来ましたね。二着目はふわふわひらひらした素材が大人っぽさと芸術家っぽさとかわいさ、まさにDAの良さをすべて引き出していてお見事でございました。また靴がかわいい〜!

二人の姿がうしろのスクリーンにアップで映るのもありがたかった。いくつになっても大画面ペロペロに耐えうるクオリティ、それでこそ俺の愛したAXSだぜ。ぺろり。

セットや背景や、もろもろ

ギラつきすぎてないステージセットがいいですね、30th。

まずトラス?あの鉄のはしごみたいな柱みたいな、ライトついたやつ。あれはどうしてもアリーナのセットを思い出すんだけど、別に特別なものではなく単にライブステージによくあるアイテムなのかもしれないが、AXSのステージにはあれがあってほしい。あと階段もあってほしい。あった。あるといいながある 30th。

後ろのスパンコールのようなシルバーにライトが当たって、音にあわせるようにきらめくゆらめく。なんとまあ美しいこと。シックな白のカーテンとあわせて、アニバーサルなムードにうっとりした。

さっきも書いたけど、スクリーンがあるのがマジで助かる。スクリーンの中で無限介(・ム・)))))になるのも好き。メドレーで過去PVが映ったときはびゃー!ってなったけどなぜよりによってPVがメジャーな TRY AGAINは木だったのか、棒立ちを表しているのか、思い出してもジワる。AXSのライブ中の背景映像って、わりとあとあとまで謎残すこと多いですね。

要塞の中に後ろ向いた機材があるんで、大介がそっち弾くと背中向きになるんだけど、背中も見たいのでよきです。腕を上げて広げて弾くときの肩甲骨のあたりの衣装の張り具合がめっちゃ好きなんで。

春に続いて、スティックで叩くマシンが大活躍してましたが、音がもう格段に進化してましたね。完全に馴染んで体とAXSの一部になってた。フロリダで買ってきたゴキゲンな棒のおかげかもしれない。

あとは忘れちゃいけない、DA 55回めのお誕生日祝(誕生日…の翌日)!いくつになってもワチャワチャし続けるかわいいAXS、おかげでこっちの寿命が伸びました。炊飯器二人で4つはいらんて〜!!!!!かわいい!

30th初日 総括

初めてAXSに会いに行くような気持ちで見に行って、初恋に落ちたときのAXSがそのままかっこよく素敵で優しくまぶしく、変わらぬ最高の音楽を奏でてくれている、そんな夢物語みたいなステージだった。

何も奇をてらわず、何もムダな力みがなく、だけどふたりがものすごく精一杯のパワーと愛情で立ち向かってくれているのが伝わる、そんな初日だった。

AXSを好きでいることは、どんどんハートを豊かにして、人生をともに楽しく生きていくことそのものだ。ファンを愛し、自分たちを愛し、音楽を愛する今のAXSが本当に大好きだ。どれだけ愛してもひるむことなく受け止めてくれる強さが、30年を経てとても頼もしく、ありがたい。

さいごに 〜わたくし日本に戻らせていただきます

というわけで、最後におまけで個人的な話だが、我がアメリカ生活も AXS 30thとともにとうとう終わりを迎え、日本に戻ることになった。

約5年近く、間にコロナを挟んだりして、まー長かったような短かったようなだけど、いまは清々しく日本に戻ってまたDAライフを満喫する前向きな気持ちであふれている。

部活で「遠くからきたひとぉ〜!」ができなくなるのはさみしいが、もっと気軽に大介に会いに行けると思えばやっぱりワクワクする。

アメリカで自分がどんな成長をしたのか、それは今語ることではなくて、きっとこれから大介の音楽とともに生きていく中で、やっとわかっていくのだろう。

世界のどこにいても大介を愛する気持ちは全く変わりません!これからも、どうぞ仲良く楽しくよろしくお願いいたします。

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