㊗Tokyo 7th Sisters(ナナシス)『Whiteout』リリース記念!浅倉大介が魅せる孤高のアイドルをDAヲタ目線から楽しむ

やー初めて知ったけどおもしろかった。きらめきとうるおいを感じました。ありがとうナナシス。

てなわけで今回は、DAが曲提供したアイドル育成音ゲー「Tokyo 7th Sisters(ナナシス)」内の楽曲『Whiteout』リリース記念!
同曲を軸にこれまでのDAの提供曲ワークスについても思いのたけをぶちまけてまいります。


『Whiteout』、なぜ浅倉大介なのか

ナナシスずっとやってきた者ではないので、キャラのバックグラウンドとかはノータッチでいかせていただくが、必要な範囲で説明すると『Whiteout』はこんな感じでゲーム内に登場する。

(イベントストーリーのネタバレです)


謎に包まれた超絶美少女地下アイドル・アリナ(通称:天使)。
彼女率いる 【OFF White】はわりと治安悪い過激派ファン(通称:信者)の熱狂的支持に支えられている。

真っ白な見た目にとんでもねえ美貌。すべてが人間離れしたアリナちゃんは、自分にも厳しいが仲間にも周りにも鬼厳しい。SNSでも現場でも上から目線のストロング論破スタイルは炎上をものともせず、それを裏付ける説得力あるステージングでカルト的信者を増やしている。

孤高の存在であるアリナだが、ひょんなことから別のアイドルユニット【Asterline】に所属するマイちゃんと交流を持つように。元気で前向きで天然なマイちゃんは、アリナにとって自分の地位を守るための監視対象に過ぎなかったが、しだいにその明るさや嘘のないやさしさに、本当の友情を感じ始める。(がそんな思いは隠し、高圧的にふるまっている。孤高なので)

そんなある日、Asterlineと OFF Whiteが、イベントでライバルとしてタイマン勝負することに。当日の会場はアリナ信者であふれ、限界ヲタの熱気ムンムン。OFF White先攻で始まったパフォーマンスにより、天使勝利ムードに支配されてしまっていた。

そんなアウェーな中、Asterlineは持ち前の飾らないアットホーム感で会場の空気を変えていく。が、しつこくブーイングを続ける OFF White信者たち。さすがにもうこれは無理じゃろ…と誰もが感じ始めたとき、なんとそこに聞こえてきたのは、マイちゃんたちを助ける天使アリナの声であった。

イベント終了後、マイちゃんに初めて笑顔を隠さず見せる天使アリナちゃん。マイちゃんのステージを見て自身が過去の呪縛にとらわれていたことを認め、孤独な自分を解放して、アイドル活動への想いを新たにするのだった。


ーーと、そうです アリナちゃんのイベント登場時、厨二なセリフとともに会場に響きわたるのが OFF Whiteの看板曲『Whiteout』なんですね~。まさに天使降臨!かっこいい~!!アリナ様~!!!

アリナちゃんは突然世界に現れた謎多き存在であり、カリスマと神秘性が半端ない。そんなアリナちゃん降臨のテーマソングがもしペナペナのカッスカスの曲だったらおかしいですよね??(信者の圧)ここにDAを起用したプロデューサー様マジで最高すぎますよね?!!

まずそれは決して最先端のクラブで消費されるような量産曲ではいけない。そんなもんにヲタクは命を捧げない。とんがりすぎたロックでもなく、お人形のようなポップでもなく、もえきゅん曲もデスボイスも、アリナとは違う。

耳の肥えたヲタクが没頭でき、オシャレすぎて不安にならず、だが気品と華やかさは絶対で、何度現場に通っても飽きない耳なじみのいいメロディ、なによりアリナ様の超絶美声を輝かすきらめく音の層がほしい。そもそも言うまでもなく音ゲーとしての快感も保証されねばならない。正解は?そうDAしかいない。

DAの最新のワークスを現役で追っているDAヲタクなら、『Whiteout』がまったく最新のDAテイストかと言われたらそうじゃないって感じがしてるはずだ。

なぜならこの『Whiteout』に求められていたのは、孤高のカリスマアイドルが降臨する瞬間ヲタクがステージに見る永遠を閉じ込めたような空気感だったから。令和のこの世に圧倒的存在感を持って堂々と降り立つ天使のテーマ曲は、瞬間最大風速的であってはならない。

天使の気高さの中に、同時にアイドルであることの根源的なエネルギーをはらんだビート。年齢に似つかわしくないほどの成熟性と裏腹に、実はまだまだ自分との闘いも内に抱えているアリナ様(18)にふさわしい曲、というニーズを5億%満たさなければならない難しいお題、それを完璧に曲の形にしたのが『Whiteout』であり、DAなんである。

天才か~~~~????!!!そうです!!!!!

DAがDAを再生産するということ

DAの曲といえばだいたいの方は 90年代~2000年代初頭の 、accessやT.M.Revolutionが思い浮かぶのではないだろうか。今回『Whiteout』で求められたのはおそらくまさにソレ+αで、基盤になるのは今30~40代のDNAに刷り込まれた、あの当時感じた正しくあの当時っぽいカッコよさ、平成を思い出す音の、あ~これこれのドンピシャ感。
ちょっとテイスト懐かしくない?の "客観的浅倉大介" を表現するのが何を隠そうDAはめちゃくちゃうまいのだ。

ゴールデンボンバーの『Dance My Generation』(編曲のみ参加)のときめっちゃ思ったもんね。ふつうさ、THE浅倉大介って感じのバブリーでゴージャスな平成の音をお願いしますって言われたらナメテンノカ?てならん?言いたいことはわかるけどさ~ってならん?だがDAはそこを面白さと理解して、思いっきり "平成の浅倉大介" に寄せた音をご用意してくる。

そしてDAがすごいのは、単に懐古な昔の音をそのまま再現してるわけではないところだ。機材もDAのアンテナもテクニックも常にアップグレードされ続けているので、これマジで古くね?と打ち捨てられてしまわないような、いつになっても気持ちいい曲であるように、例えばリズムや曲構成や音色などで巧みに調整されている。

DAが曲提供ワークスで折に触れて世に放つ、若干時代をロールバックするような第一印象の曲が残すのは、誇張した平成を呼び起こしつつも「古くさい曲聴いちゃってる」というダサい自分体験ではなく、あくまで「あの当時かっこよかったものをまだかっこいいと感じてもいい」「あの頃よかったものってやっぱイイ」を楽しんでいる自分の発見である。

もちろんシンプルに「今」かっこいい提供曲もたくさんある。DAの描く美メロディと技術に裏付けされたハイクオリティさは、提供であっても自分のソロやユニットであっても変わらない。

DA提供曲、こんなんあるよ集

せっかくなのでストリーミングなどで簡単に聴ける最近の曲提供ワークスをいくつか挙げてみる。バラエティーゆたか。

フラタニティ「エンドレスヴィーデ」from あんさんぶるスターズ!!

音ゲー曲つながりで、あんさんぶるスターズから。ガ〇ダム曲のセルフパロ的、まさに "客観的浅倉大介" が煮詰まったやべえ曲。

TRIGGER「EVOLUTION」from アイドリッシュセブン

こちらも音ゲー、アイドリッシュセブン。あんスタと同じく男子曲だがまた違った正統派アイドル。ハチャメチャ現場で応援したくなる曲。

Sarah L-ee, 浅倉大介, Shinnosuke「I AM I」from ユーレイデコ

DAは作曲だけ参加。DAの美メロ+今どきなボーカル&多言語ラップ+元SOUL'd OUTのShinnosukeさんのチルなシンセサウンド。化学反応が楽しや。

アニメ「クラシカロイド」

ときにはクラシック名曲のDA化も行った。ぶっとんだアニメにはぶっとんだミックスを。

でんぱ組.inc 「ドキ+ワク=パレード!」

でんぱ組ちゃんにも曲提供している。アリナ様とはまた違ったアイドル。

まとめ

DAは "絵の見える音" を作るのがとても上手で、決して説明的でないんだけどなぜか聴いてると景色が浮かんでくる、という不思議な音を30年以上作り続けてきた。

この音に意味はあるか?なんて吟味することは、ヲタクじゃなきゃまずないだろうけど、それもわかったうえでDAの音にはどれも意味があって、流れの中で必ずなにか仕事を果たしている。そのひとつひとつが曲として重なった時にその人にしか見えない世界をVRがごとく生成し眼前に映し出す、それがDA曲のマジックであり、作りこまれた音の妙である。

無論そこに浅倉大介の個性は間違いなくあるというか個性しかないはずだが、DAは己の足跡を刻もうとしているのではなく、聴く人の心にはただ自分が見た景色とメロディの残響だけがとどまる。
そんな曲が美しいと曲自身が語っている、DAの曲を聴くとそんな気がする。

曲提供においては「見せるべき景色」を提示されることもたくさんあるのだろうけど、それに応えて紡がれた曲や音から最終的になにかを見出すのは聴いた人でしかないし、見出すものも人それぞれに違う。DAの曲はどんなものであっても実感をともなう体験や景色を想起させるが、それが何であるかを聴く人にゆだねる度合が、ソロワークスと提供ワークスで違うだけかもしれない。提供曲でなにかを気に入ってくださったら、ほかのDAワークス沼にも軽い気持ちで片足だけ先っちょだけ突っ込んでみていただけると、ヲタクはとってもうれしいです。

そして1ヲタクとしてとても言いたいのが、DAにマックスのリスペクトを持って仕事を依頼してくださる数々の音楽、ゲーム、アニメの関係者の方々にはマジで感謝に堪えない。直接お伝えするすべはないが、ゲームやアニメや音源を楽しむことで、これからも続いていく手助けに少しでもなれていたら幸せ。

ほんとさ、浅倉大介曲でデビューする女子アイドルって時点で、わかってんなとしか言えないよ。アリナちゃん。雛形あきこ以来だよ。最高かよ。応援するぜ!!!サンキューアリナ!!!!!!!!

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