「access 2020 LIMITED CONCERT SYNC-STR preview at Christmas」という2020の奇跡

素敵なヲタクの皆様いかがおすごしでしょうか、2020の年の瀬も迫ってまいりました今日このごろです。

俺自身のヲタライフ2020を振り返ると、生AXSにアクセスはなし。かろうじて1、2月の部活で生DAをねじこんだ、スタートダッシュのみでのフィニッシュとなりそうです。
そりゃもちろん、つらい時いっぱいあったさ!だけど楽しいこともあったんだよね、2020。そんな今年を最後に彩ってくれた、表題のSTR配信パーティについて、今朝見たままの興奮だけを頼りに、あえて初見の興奮を文字にとどめておこうと思います。

なお、こちらはツアー中のMCやご本人のツアーに関するトークなどを一切聞かずに過ごしてきた俺個人の感想です。そのため事実と異なる部分があるかもしれません。あくまで遠隔参加ヲタクの感想日記ということで何卒ご容赦ください。

STRと在宅組ヲタク

まず長い前置きを話そう。今一度つまびらかにしておかねばならないが、今年の俺は「ライブに行けない海外在住のヲタク」であり、STRにも参加できそうにないことは早い段階でわかっていた。STRの前に開催されたウツのツアーもしかりである。個人的には自分の誕生日にライブがあったり、とっても行きたい気持ちは人並みにあふれていたものの、現実はそう甘くなかったわけだ。

よって、まずAXSのツアーがリアルで全国開催されるという事実そのものから、LIMITEDという"行けないモン"にとってそうだよね(真顔)感あふれる副題、参加者特典の配布など、情報を目にするたびギリギリ歯噛みするような感情がなかったといったら完全に嘘であった。

もはや遠く離れた世界のように感じるリアルな全国ツアーで、参加できる人たちのために手厚く企画された楽しそうなことを目の辺りにすると、端的に言えばハブられてる感が心のなかに湧き上がってくるわけである。行けないこと自体もつらいがこの気持ちを感じている自分自身もさもしくつらい。
現実と折り合いをつけ始めたはずの俺にとって、あくまでLIMITEDな謎に包まれたSTRツアーの存在は、ツアー最終日を迎えてもぶっちゃけやや重い影を落としていた。

毎年の恒例となっていた無料でのライブ中継も今年はないらしい、と諦めかけてはいた。だけどやっぱりAXSだったら、誰かだけじゃない、誰もを2wayでハッピーにできる手段をいつも考えてくれているはずだし、七夕の配信限定ライブで、有料でも配信には需要があることもしっかりわかっているはずなんだ。そんな甘えにも似た思いきりの悪さもあってネタバレ0%で迎えたツアー最終日にサプライズ発表されたのが、はい大変長くなりました、そうです我らが「access 2020 LIMITED CONCERT SYNC-STR preview at Christmas」だったのです!やだ〜!!やだもう〜〜〜!!!!

ほんっと最高だよAXSは。最高だよ。STRは最高だよ。もうこの記事はここで終わってもいい。だけど書く。最高だったから書く。STR配信パーティの感想を全力書く。さっきまでLIMITEDがなんだ特典がなんだのとこねくり回していた人間の言葉とは思えない、2020を締めくくる大手のひら返し、よろしければご覧ください。

STR最高ポイント1:衣装

もうのっけから俺は恐れおののいた。
なぜなら登場シーンのDAすべてが、俺の好み超ドンピシャだったからである。

本体がどこにあるかわからんような、真っ白な大ボリュームのオーガンジーに埋もれたDAが立っていた、というか置かれていた。孔雀の扇みたいなやんごとない貴族的髪飾り。パーツを数えたら数日かかりそうな、全身もれなく埋め尽くす盛大な装飾品の数々。そして片半身はシンプルで漆黒の艶シルキー。動かない顔。優雅で華奢で人形のような、いつものDAの手。
もう好き、好きだ、しかもこれはド級だ。俺はどうやらSTRが好きだと一瞬で悟り、早朝5時の頭に血が巡った。(日本と14時間時差があります)

そして時間がたつとわかってきたのが、ヒロの青みがかった衣装とDAの赤が対になっている!LIMITEDな場に集ってくれたファンへの思いなのか、改めて目で感じるAXSの様式美だ。
そして衣装の細部もカメラ越しに見えてきて、繊細で上品な銀ボタンで止まった袖や背中のなんと気高いこと〜!似合う〜!似合う〜〜〜!!金ラメタイツだかわいい〜!高貴な衣装でいつもどおり大股開きをキメるDAもしっかり映っていてありがたかった。

衣装替えのあとはややシンプルな黒基調のジャケット。いやこれをシンプルと呼ぶのは間違ってる気もしないでもないが、登場のあれに比べたら十二単さえもシンプルである。
大胆なチェックの意匠は今のDAらしさがあるけども、袖に入ったステンドグラスのようなカラフルなラインが完全にLIVE in 武道館を思わせるやん!と興奮していたら、なんとそのあとヒロが軽やかで若々しい、なんとも素敵なステンドグラスカラーのジャケットで登場したではないの。俺の脳内は悠久の時を越え、LIMITEDな場で意図してかしてなくてかわからんがシンクステンドグラスオマージュを見せてくれたAXSへの変わらぬ愛を改めて誓ったのであった。

黒マスクも大好きなやつでした。思い出してもドギマギするぜ。

Vertical Innocenceのときにもロン毛でわりと好きだったんですが、当時はふわふわ三段ポニテで、どっちかいうとパンク&かわいい感じでしたよね。偉大なる音楽家オーラをまとった、STRの主役にふさわしい荘厳さのある今回のヘアスタイルもまたようござんした。

STR最高ポイント2:セトリ

先程も述べたようにこの記事は一回ぽっきり配信を見た勢いだけで書いているのだが、それをもってしても絶対に触れておきたいいくつかの極まりがあった。

三部作が神

言うまでもなくSTRは座って落ち着いて見るんだろうと、かつての舞浜のようなオーケストラを浮かべていた者からすると、間違えたと本人がいうだけあって確かに最高にクレイジーに選曲を間違えていた。

おそらく、ドラマメが始まったときの初見組の顔ったらなかったんではないか。ほぼ原曲の雰囲気を残したドラマメ、そしてスキャブル。なんといってもピアノソロから流れるようなティアーズ。OVER TEARSを思い出させるしんみり要素さえあったように思うが、なぜかそのアレンジを聴いている俺の心にはさみしさはまったくなかった。途中でドンとオケが爆発するようにアップテンポに切り替わる、その音の動きと見るものの心が完全にシンクした。三部作の世界ここに極まれり。没入具合がまぁすごかった。

また三部作はヒロのボーカルがめちゃくちゃよくて、七夕配信でも思ったけど本当にスキャブルの表現が今年群を抜いている。スキャブルの若くて蒼いせつなさに血が通っているのが今の大人なヒロの魅力でもあって、だけど酸いも甘いも体験してきた的くどいしつこさが全然ない。自分のことのように、他人のことのように、遠くのように近くのように、夢のように現実のように、そしてファンの心に「スキャブルとして」ではなくうた単体として届くように、あのスキャブルを歌えるヒロはすごい。

バラードが神

今回クリスマスも近いし、バラードは何が選ばれるのだろうと思っていた。行けない側からしたら悲恋的なバラードをついつい浮かべてしまうものだが、そんなベタはAXSの辞書にない。

STAY MY LOVE、PALE BLUE RAINという初期の名作で心をほどいてくれたかと思ったら、今までとまるで違って景色が聴こえた 20th Sincerely。Xmasソングとしてなかなか聴けないLIMITEDな Xtal X'mas。世界のどこにいる者にも、どんな今年を終えようとしている者にも、AXSの思いは変わらずあることを改めて感じられるバラードたちだった。
そして自分たちの曲をこんなに新鮮に真摯に、多角的に見つめられるAXSは本当にすごい。何度も聴いたファンでさえ気づかなかったような思いをいつも引き出して、また好きにさせてくれる。それを一番強く感じるのがAXSのバラードだ。

STR最高ポイント3:アレンジ

AXSのライブといったらライブアレンジ、なんだけど、最近は原曲の雰囲気を重視した原点回帰+なにかプラスアルファ、という試みも増えてきたように思う。そして、だいたいにしてヲタクは原曲が格別好きなものなんである。
今回も原曲を生かしたアレンジがありつつ、全体的にはすごくどれも、ドラマチックだった。STRとの共演がそう導いたのか、Friend MiningからのCAN-DEEだとか、これまでになかったような展開が楽しすぎる。驚きのツインギターさえ、新しいことをやりたいがためだけのおふざけになっていないのがどこまでもAXSらしくていい。

一番びっくりしたのはやっぱ、SILVER HEARTかな?もうシルバーハート出てきたらびっくりしないでは絶対帰さない、ぐらいの覚悟は必要ではあるけども、それでもやっぱり今回も心底びっくりして心を持っていかれた。

DAと女性バイオリニストとの共演、というなかなかSILVER HEARTと結びつかない状況だったのだが、まぁカッコいいこと。サイバーな世界に入り込んだ不敵な笑みのバイオリニスト雨宮さんもかっこいいし、いつもの大魔神DAともサイボーグDAとも少し違う、どこかおかしな血の通ったキラーマシン的DAもやべえし、殺るか殺られるかのガチバトルを見ることができるなんて。ぼく幸せ。STRだいすき。

やっぱ、バラードにしてもアップテンポのどんな曲にしても、AXSは自分で自分たちの曲を、これはこういうやつ、と決めつけることをしない。あの七夕の伝説となった MOONSHINE DANCEを引き合いに出すまでもなく、AXSの中に定石などという言葉は存在しないのだろう。

その代わり Winter Ring Affairや Especially Kissなどの、わりと原曲そのままでポップ気味にシンプルに聴かせてきた曲が、逆に今回は様変わりしていた。どれだけ引き出しあんねん。

そして忘れてはいけないのが SWEET SILENCE!!!!!!
豊洲で2019年末に聴いた、つまり俺が最後に聴いたAXSの生の最新の音だったSWEET。最新の完全版になって戻ってくるとはWhat a サプライズ!!

β版からの完成形、というDAがそうそうぶっこんでこない特別な魅せ方は、かの Tragedy様のライブ初披露からの完成形での変わりっぷりを思い出させた。ちょっとおセンチ路線でキャッチーなメロディアスソングだったのが、できあがってみたらDAから感知したことのない、いやしてはいけないレベルの致死量エロスが行間に満ち溢れた、墜ちるような大人のドエラい悲恋ソングとなっていたときの衝撃。

元からあれほど美しい SWEET でさえも、いまだこんなにやんちゃに変貌をとげるのだ。まだまだキモヲタもがんばろうと思うのであった。いやほんとSTRアレンジ最高。

STRまとめ

雑記になってしまったが、本当にSTRが見れてよかった。
これを見ずに終わっていたら、きっとずっと、AXSの思いを信じられない闇を心の一部に引きずってしまっていただろう。そしてそんな自分にもいつまでも嫌気がさすだろうね。そんなことにならなかっただけでまず感謝。

LIMITEDだ、会場限定だ、といってそれは当然のことなのだ。俺だってわかっている。だけど理屈じゃないこともやっぱりヲタクやってると起こる。自分はAXSが思う2wayに今回入っていないんじゃないか、というバカな思いを、最後にきれいに回収してくれた。

選ばれた曲はどれも、離れていてもしっかりとAXSのことを信じて、愛を感じて、音を聴いてほしい、未来を楽しみにしていてほしい、という思いにあふれていた。配信でちゃんとAXSと一緒に見れるように、会場からの中継で家で寂しく取り残されたみたく感じないように、一緒のパーティを開いてくれた。そして、ライブのチケットを買うこともできなかった、グッズの使い所もないまま終わってしまったファンも、いつもどおり自分でチケットを買ってAXSに会うことができた。

本当に本当に感謝しかありません。

来年は、もっともっといい年にしよう!
皆様今年も大変お世話になりました。良いお年を!Stay safe!



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