第919回「豊田英司の"今日のベトナムニュース解説"」ベトナム駐在員にとってベトナム人と外国人の「二重価格設定」は問題ではない？
本日の記事：
「ベトナム駐在員にとって二重価格設定は問題ではない」
原題：
" Dual pricing not a matter of concern for certain expats in Vietnam "
【本日のポイント】
（１）ベトナムではモノやサービスにおいてベトナム人と外国人の間で「二重価格」が設定されることが通常化されており、大きくは問題視されていない。
（２）また、事前の価格差問題とは別で、外国人観光客への不当請求、いわゆる「ぼったくり問題」もいまだに続いていると言われている。
（３）これについては「ベトナムの言語や文化を学べば、そのようなぼったくりには合わない」「そもそも、それは都心部の話で、田舎では、ぼったくりなどない」といった外国人駐在員の声もある
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【解説】
アジアゲートベトナム代表の豊田です。
さて、今日の記事について。
今、ベトナムのLCCであるベトジェットに毎月、国内外で複数回乗るんですが、機内販売では全ての飲食物やグッズに対して「外国人価格」と「ベトナム人価格」が記入されていて、当然、外国人の方の価格設定が高くなっています。
ベトナムに住んで10年以上になるので、当然のように受け入れていたので、今回、記事で改めて指摘されると、「あぁ、そういえば、論点になりそうな話ではあるな」と思いました。
そもそも、街中の野菜市場とかで外国人に対して2倍3倍のぼったくり価格を提示したり、タクシーでメーターを不当に回したりするのは「まぁ、あるよね」くらいの感覚なので、事前に明確に外国人価格を提示するのは「潔いな」くらいに思ってましたので。
まぁ、この記事では、「ベトナム語が上手なら、ぼったくられない」という意見もあり、まぁ、そりゃ、そうでしょうね。
私もそれなりに話せるようになってからは、以前ほどはぼったくられなくなりました。
それはシンプルに相手から見れば、
「と、いうことは、価格相場もそれなりに知ってるんだろうな。そして、何かあった時に知人のベトナム人くらいいそうだから面倒かもな」
と思う部分はあると思いますので。
まぁ、こういう「ぼったくられるかどうか」問題というのは、それぞれの外国人駐在員の個人的な経験によって大きく意見が分かれるので、永遠に「答え」おいうのは出ないと思いますが、ついつい、長年、ベトナムにいて「当然」と受け入れていたことだったので、改めて、考えるきっかけになりました。
以上 豊田英司
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