第954回「豊田英司の"今日のベトナムニュース解説"」ベトナムにおけるゴミ拾い労働者の意識向上と役割促進について関係者が討論
本日の記事:
「ベトナムにおけるゴミ拾い労働者の意識向上と役割促進について関係者が話し合う」
原題:
" Stakeholders discuss raising awareness, promoting role of waste pickers in Vietnam "
【本日のポイント】
(1)ベトナムでは、主に女性から成る廃棄物回収者が重要な役割を果たしており、彼女たちは循環経済において不可欠な存在である。
彼女たちの労働条件改善と正式な廃棄物管理システムへの組み込みが、ホイアンで開催された協議会で強調された。
(2)廃棄物の効果的な分別、政府の投資拡大、ポイ捨て防止規則の施行などが廃棄物回収者を支援し、持続可能なプラスチックの循環を促進するために必要とされている。
これは、彼らの生計を向上させ、正式な廃棄物管理システムへの移行を促進するためにも重要である。
(3)会議では、非公的セクターの廃棄物労働者が社会的に脆弱な存在でありながらも、リサイクル可能なプラスチックの大部分を回収し、廃棄物管理に貢献していることが議論された。
彼らの役割の社会的認知とネットワークの構築が求められており、生産者責任拡大(EPR)制度下での彼らの貢献が強調された。
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【解説】
アジアゲートベトナム代表の豊田です。
さて、今日の記事について。
ベトナムでは廃品回収における「個人」の役割がすごく大きいなと感じます。
以前、私がハイフォンで起業したばかりの頃、オフィス掃除に来てくれるおばさんが、うちのオフィスに置いてある在留日本人向けの「ベッター」や「スケッチ」をやたらと欲しがるので、どうしてか聞いたら
「紙の質が良いから、廃品回収に出すと、良い値段になる」
と言っていて、あー、そういう観点で世の中見たことなかったな、と思った記憶があります。
ハノイに移ってからも、もう使えない故障した電機家財なんかでも必ず「いいからくれ」と言ってくるおばちゃんが近所にいて、あれは直すというより廃棄物で出してお金に換えているのかなぁと思うんですが。
今日の記事を読んでも、ベトナムの中で、そういった非公式の廃棄物回収ネットワークがベトナムでは非常に大きな割合を占めていて、これを積極的に公的なネットワークに組み込んでいこうとしているようです。
ハノイの郊外にも「廃棄物の処理を一手に引き受けている村」みたいなのがあると聞いたことありますし、そういったインフォーマルセクターをいかに公に組み込んで効率化、安全化を促進するか、というのは大事ですね。
以上 豊田英司
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