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【番外編】コード進行の世界入門

どうもぐりーんです。今回は番外編です。

前回の記事、#2 スキスキ絶頂症【曲紹介・感想】にてコード進行についての解析をしました。ただ、あまりにも突発的だったのでとても話を難しくしてしまったかもしれません。で、ちょっとでもnoteを読んでくれるみなさんに分かりやすいように説明したいな、と思ったわけです。だから今回のタイトル。

出来るだけ簡単に、簡潔に必要だと思うことを説明していきたいです。

「コード」とは何か?

ご存知かもしれないですが、要は「和音」です。「ドミソ」とか「レファラ」とか。多くの楽曲はこのコードを組み合わせて作られています。むしろ、「メロディ」や「伴奏」があれば自ずとそれに見合う「コード」が存在するようになっています。それを連続させた繋がりが「コード進行」です。

で、よくコード進行を説明するときに使うアルファベットと数字のアレ。アレが話をややこしくしてると思うんですよ。「C」とか「Em」とか。これについて順を追って説明していきます。

音名いろいろ

音名というのは、今の日本でいうところの「ドレミファソラシド」のことです。当然英語圏では言い方が違います。「CDEFGABC」です。「C」が「」に対応していて、Gまで行った後はAに戻ります。

なんで「A」から始まらないの?

僕もそう思ったのですが、どちらかというと世界のスタンダードから外れているのは「ドレミ」の方だと思います。ちなみに、元々の日本では「ハニホヘトイロハ」という表記を用いていました。これであれば「A」と「」が対応してしっかり「ABCDEFG」=「イロハニホヘト」の順になるんですよね。うん。

「コード名」の考え方

今回は単純さを重視してめちゃくちゃ簡単に説明します。コード名は当然、先ほど説明した「音名」に対応しています。で、コードの構成音のうち代表の1つから取ってそのままコード名にしちゃいます。例えば、「ドミソ」なら「」から取って「C」コードって言っちゃいます。

じゃあ別に「ミ」から取って「E」コードでも良くね?

ダメです。代表する音には選び方があります。これについて説明すると長くなるので、今回は割愛です。後々話すこともあるかもですし、良ければネットでも調べられるので調べてみてくださいね。

インターネットという文明の利器はすごいもので、構成音を打ち込んだらその和音がなんというコードなのかを教えてくれるツールなんかも存在します。すげぇ。

あ、でもじゃあコードって「A」から「G」の7種類なの?

ぶっぶーです。煽ってはないです。構成音の組み合わせは無数に存在します。複雑なコードには複雑な名前が付けられるというだけです。例えばよく見るのが「Em」などの「m」。「マイナー」と読みます。

厳密には、先の7つに加えて「Am」から「Gm」までの7つのマイナーコードまでを含めた14コードがもっとも基本的なコードという感覚です。

この「m」というのは要は「暗い・ネガティヴ」なニュアンスを出す要素です。逆に「m」のない無印のコード(これを「マイナー」に対して「メジャー」と言います)だと明るいニュアンスしか出せず、楽曲に味が出せません。

他にもこれらのコードにアクセントを加えることで「Bm7」などの「セブンスコード」など、様々な派生形がありますが、それはまた今度。

「メジャー」と「マイナー」のお話

実際の曲は大半の場合、「メジャーコード」と「マイナーコード」を織り交ぜて使っています。それはもちろん曲の味に幅を持たせる役割を果たしています。

それと関連して、大半の曲には「調(キー)」というものが存在します。これは、多くの場合はコード進行によって決まり、その曲を特徴付けるのに一役買っています。「長調」とか「短調」とか聞いたことがあると思うんですが、簡単に言ってしまえばメジャーコードを基調としている曲が「長調」、マイナーコードを基調としている曲が「短調」なわけです。あくまで基調なので、やはりどちらの曲でもメジャーマイナーが織り交ぜられていることが多いです。

そして、話をややこしくするかもしれませんが、「長調」と「短調」が両方含まれている曲もあります。分かりやすい例をあげるなら、OSTER projectの「Alice in musicland」。ミュージカル調だから、もう別な曲でしょってくらい曲調が変わりますよね。これを普通の曲の中でサラッとやってくるクリエイターもいます。すげぇ。

「コード進行」の面白いところ

今回は最後の話題になるかな?コード進行解析ってやってみると面白いことが分かるんですよね。そして、いつの日かボカロPになれたらなんて思う僕にとってはとても勉強にもなります。

最もシンプルな傾向としては、ボカロ曲は比較的「短調」の曲が多いんですよね。暗めの曲、かっこいい系の曲が多いので至極真っ当な統計だとは思うんですが。

そしてこれは今回話してないけれど、コード進行は長短だけでなく非常に多様性があります。そして、そのそれぞれから受ける印象は異なります。なぜ人は和音を聴いてそれを感情に結び付けられるのかというのも面白い疑問ですね。

で、それなのにも関わらずその進行パターンが一緒の曲もあります。というより、邦楽のヒットソングにめちゃくちゃ使われる「王道進行」と呼ばれるコード進行なんてものもあるんです。面白い。

「王道進行」ではないですが、例えば「ゴーストルール」と「ヒバナ」のサビは全く一緒のコード進行です。作者も同じですし、意図的な部分も大きい気はするのですが。でもこの進行、DECO*27は「モザイクロール」に始まって「ストリーミングハート」「リバーシブル・キャンペーン」に至るまで非常に好んで多用しています。さらにこの進行、実は「千本桜」「初音ミクの消失」「天ノ弱」「ワールズエンド・ダンスホール」「アスノヨゾラ哨戒班」といった名だたる名曲たちに用いられてます。まさにボカロ界の「王道進行」というのものが存在するわけですね。この進行にもルーツがあって…というのはまたの機会にですね。

まとめ

音楽用語で「へ長調」とか何それと思っていたそこのあなた!ここまで読んできたあなたなら今は「へ」と「長調」の意味は分かるはず…なのであとは感覚でなんとかなる!(てきとー)

というわけで分かりやすかったでしょうか…?図やリンクなども添えられればよかったのですが、文字だらけになっちゃいましたね。需要があればあとで加筆とかします!あと質問も答えられる範囲で!この記事に関係ないやつでも構いませんよ。

続編も考えてはいますよ、あんな終わり方しといて何もしないのも詐欺っぽくて僕が納得しないですもん。(フラグ)

2019/12/6 追記 フラグ回収しました。ごめんなさい。

まあ次は普通に曲紹介すると思います(笑)
というわけでぐりーんでした!また!

#vocanote #vocaloid #コード解析


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