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寝言

記憶に残っている寝言を記録に残そうと思う。


■絶叫

私が中学生か高校生のころだったと思う。
深夜にどこからともなく「ひーっ、ひーっつ ひぃーっ」と何か怖がっている声が聞こえてきて、私は目が覚めた。

とても眠かったが、声は一向に収まらない。それどころかだんだんとボリュームを上げていくので、どこからこの声が聞こえてくるのか確かめるために私は部屋を出た。

「ひーっ、ひーっつ ひぃーっ」

真っ暗な廊下を声のするほうに向かってそろりそろりと歩いた。怖かった。両親の寝室の前まで来た時だ。

母「ひーっ、ひーっつ ひぃーっ、ぎゃ~~~~っ!!!!」
父「どしたぁーーーー」

父はガバっと上半身だけ起こして叫んでいた。
私は腰を抜かした。

朝になって、母が言うには
「だって、足元にたくさんのネズミがあちこちから集まってきて、そのうちの一匹が足を這い上がってきたのよ。だからぎゃ~~って」とのことだった。

■仕事人間①

父が現役で働いていたときのこと。これは、母から聞いた話だ。

ある時、職場にお偉いさんがくるとのことで、父は緊張の日々をすごしていたらしい。静かに寝ていた父が突然上半身を起こしたかと思うと、道案内でもするかのようなジェスチャーつきで、こう言ったそうだ。

「こちらへどうぞ」

■仕事人間②

息子たちとまだ一緒に寝ていた時のこと。
長男「母さん、夢の中で授業していたね」
母 「・・・」
長男「でもさ、なんか、ストーリーみたいになってた。
   ゲームの中みたいに、話がすすんでいくの」
母 「???」

初級の授業をしていたのだろうか。
一つ一つの文が短いから、息子にはゲームの会話のように聞こえたのかもしれない。

RPG(Role-Playing Game)のメッセージウィンドウ


■野球少年

試合でピッチャーをやった日の次男。

「打たせるよー」

「捕ってー、捕ってぇーっ」

ちなみに寝相もすごかった。

■切ない寝言

長男3歳。初めての引っ越しの夜。

「後でね、後でねって言わないで!!怒」

寝ている長男に詫びた。次男を妊娠中の引っ越し。梱包も開梱も業者さんにお願いしたものの、「お客さん、これはどうしますか?」の質問があるたびに対応せざるを得ず、長男からの要望に「後でね」を連発していたのだ。

■仕事人間③

若かりしころの夫

「そんなのは結果論です!結果論!」

だれと何を話していたのでしょう?


夜は静かに寝たいものですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。




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