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デバイスを身体に埋め込む時代も近い? トランスヒューマニズムの現状

いつもは音声関連や会社のことについて書いていますが、今回は僕が興味をもったことについて。
先日、手にマイクロチップを埋め込んでいる方と出逢い、こういった価値観が当たり前になってくるんだろうなぁと思い、少し調べてみました。

トランスヒューマニズムとは?

新しい科学技術を用い、人間の身体と認知能力を進化させ、人間の状況を前例の無い形で向上させようという思想である。省略して>HやH+と書かれる場合もある。日本語では「超人間主義」などと訳される。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%92%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%8B%E3%82%BA%E3%83%A0

つまり、人間を拡張することで機能を向上させようということですね。
義手や義足なんかもこれに当たります。
ちなみに、義手も最近はかなり進歩しており、思い通りに動かせる程になっています。

今回、興味をもった体内に埋め込む形式のマイクロチップも、トランスヒューマニズムの一つです。

どうやってマイクロチップを埋め込むのか?

マイクロチップを体内に埋め込んでいる人は、全世界で50万人程度と言われています。

特にスウェーデンが盛んなようで、5000人程の人が体内にマイクロチップを埋め込んでいるそうです。

マイクロチップの大きさは、米粒を2つ繋げたくらいの大きさで、親指の付け根付近に埋め込みます。
実際に触ってみると、「あ、何か入ってる!」というのが分かるくらいで、見た目ではマイクロチップが埋め込まれていなんて全く分かりません。

空港の金属探知機にも引っかからないし、日常生活で不都合なことは何もないそうです。

さて、そんなマイクロチップですが、どうやって埋め込むのか気になる人も多いかと思います。

大掛かりな手術のようなものが必要なのかと思っていましたが、少し大き目の注射器のようなものでマイクロチップを注入するだけなので、意外にも簡単にできるそうです。

以前は、タトゥーショップやボディピアスのお店で対応していたそうで、アングラなイメージだったそうです。
しかし、最近は専門のクリニックも存在するそうで、銀座にもあります。

18,000円で埋め込みしてくれるそうです。(マイクロチップ代は別)

意外にも手軽でクリーンなイメージで僕自身も驚きました。
日本でも一般的になりつつあるのですね。

何ができるようになるの?

そんなマイクロチップですが、何ができるようになるのかと言うと。

NFCに対応しているそうです。つまり、Suicaのようなものですね。

日本は一般的に普及しているNFCの規格が海外と異なるようで、まだ利用できるところは少ないですが、スウェーデンでは既に多くの決済に利用されているそうです。

確かに、財布もケータイも持ち運びする必要がなくなるので、盗難されるリスク、置き忘れるリスクはゼロになります。

さらに、スマートロックのようなセキュリティにも利用されているそうです。

盗難のリスクがほぼゼロなので、セキュリティ関連では利用用途は多そうですね。

今後は、GPSや各種センサも埋め込みできるようになるかもしれないとのこと。
心拍等の健康状態が常に計測でき、どこにいるのかも分かるようになるかもしれません。

ちょっと考えだすと怖い世界ですが、介護・医療や保育の領域では有効に活用できる可能性はありそうですね。

都市伝説チックではありますが、犬・猫にマイクロチップを埋め込むのが義務化されたように、人間にマイクロチップを埋め込むのが義務化される時代も来るかもしれませんね。
まぁ、倫理的にどうっていう議論になるので、実現はしないと思いますが。



ここまで、トランスヒューマニズムについて書きましたが、
声質変換に携わる身としては、喉に声を変換するデバイスを埋め込むような日も来るんじゃないかなって思ってます。
そうなると、いつでも誰でも理想の声になれますね!

賛否はあると思いますが、ニーズは必ずあるので、将来的には実現できるようにしていきたいと考えています!

株式会社voiceware
代表取締役CEO 田村一起
http://voiceware.co.jp/

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