見出し画像

【Antway様 対談】一人ひとりが快適に働くために「リモートは奨励も否定もしない」

このnoteは、2023年9月25日の『VOICHAT(ボイチャ)』ローンチと同時に立ち上げました。
働き方について語り合いませんか?と対談相手を募集したものの、正直、しばらく反応はないだろうなあ、と思っていました。

それがびっくり!
翌日早々、手作りお惣菜の宅食サービス『つくりおき.jp』を26都府県で展開している株式会社Antway様が立候補してくださったのです。

(画像提供)Antway

VOICHATのセールスマネージャー梅内の知人という関係性はあったにせよ、「こんな未知の企画によくぞ……!」という喜びとともに、気が引き締まりました。
対談記事に入る前に、あらためまして深く御礼申し上げます。

ではここから、記念すべき第1回目の対談にまいります。

メンバーリスト

 株式会社Antway

  • 森田さん(HR部)

  • 兼子さん(CX部)

株式会社Antway:https://antway.co.jp/
Antway公式note:https://note.com/antway/
つくりおき.jp:https://www.tsukurioki.jp/

VOICHAT株式会社

VOICHAT:https://voichat.com/
VOICHAT公式note:https://note.com/voichat_inc

司会進行・執筆:一番ヶ瀬(VOICHAT広報)@ichiban_voichat

『つくりおき.jp』とは

ミールキットではなく、できたてのお料理が届くサービス
(画像提供)Antway

――今日は働き方のお話がメインではありますが、まずは御社のサービス『つくりおき.jp』について教えていただけますか?

森田さん「専用キッチンで手作りした惣菜を冷蔵でお届けする宅食サービスで、2020年にサービスを開始し、現在26都府県に展開しています。お届けが週1回であること、冷蔵で届くので、お客さまは温めるだけですぐにお召し上がりいただけるのが大きな特徴です」

兼子さん「冷菜もあるので、その場合は温めもいりません」

小路「フルリモートなので家で食事を摂る機会が多いんですが、自炊しないし、冷凍品は解凍が面倒で続かないんです。UberEats続きで太ってしまってジムに行き始めたんですが、トレーナーに食事の写真を送れと言われても高カロリーなUberEatsは送りづらくて……これなら送れそうです!」

――配達の回数が少ないのも、かゆいところに手が届く感じですね。デリバリーは今食べたいものを頼めるので便利ですが、野菜が少ないのと割高なのとで、家族分となると罪悪感も大きくて。

森田さん「つくりおき.jpなら、デリバリー何回分かになりますよ」

梅内「僕は利用者なんですけど、副菜が充実してるのが嬉しいんですよね。副菜作るのって意外と手間じゃないですか。2人暮らしですが、食べきれない分はメニューによっては冷凍できるし、配達のスキップができるのも便利です」

兼子さん「うちも2人暮らしですが、わりと食べ切っちゃいますね(笑)」

――実際に利用していらっしゃるんですね。スタッフの方の利用率はどれくらいでしょうか?

森田さん「お料理のボリューム的にファミリー層に適したサービスなのでフィットしないメンバーもいるんですが、だいたい半分くらいでしょうか」

兼子さん「自分たちが使いたいサービス、友達にも自信を持って勧められるサービスを作っている喜びは大きいです」

小路「それ、めちゃくちゃ大事なことですよね。弊社も自社開発のバーチャルオフィスツール『VOICHAT』を実際に自分たちで使っているんですが、価値を実感できる仕事ができるってすごく誇らしいことだと感じています」

チームに根差す、AntwayのValue

(画像提供)Antway

<Antway’s Value>
OPEN: 臆さない・おもねらない環境をつくり、最高の集合知をつくる
TRY: PDCAを、世界でもっとも高速回転させるチームである
HEALTHY: お客さま、自分たち、社会すべての健やかさを追求する

――Antwayさんの公式サイトに掲載されている「Value」、非常に具体的ですよね。会社の風土として定着している、活きている実感はありますか?

森田さん「自画自賛になりますが、経営やマネージャー層が率先してHEALTHYを体現してくれていると感じます。プライベートの時間を増やせるサービスを提供していることもあって、自分たちもプライベート重視を意識しているのですが、有休休暇や福利厚生の利用も積極的ですし、しっかり働き、しっかり休む、それが定着しているのではないかなと思います」

兼子さん「上司がちゃんと休んでくれたら、こちらも休みやすいと感じます」

梅内「御社のnoteで、人間ドック受診率100%というのも拝見しました。あと、お休みとは違いますが、調理企画部の小川部門長が7ヶ月の育休に入るという発表もありましたね」

森田さん「はい。当時私がいた部署で、育休の発表を聞きました。このような判断ができる上司であること、それを受け入れられるメンバーや会社であることは、なんというか、とても誇りに感じましたね」

梅内「noteの記事内で、チームメンバーが『(小川さんの長期離脱は)結果としてチームとしての成長につながる。権限委譲で、自分自身の職務も広がり自分の成長にもなる』と話されていたのも印象的でした」

兼子さん「仕事を属人化しないことを非常に大切にしているので、そのための仕組みづくりもしています。仕組みがあるので、お休みも取りやすくなるんだと思います。スタートアップにしては仕組み化されているね、と言われることがよくあります」

――属人化しないことは企業として重要ですが、自分の代わりがいることはモチベーションの低下には繋がらないんですか?

兼子さん「その仕事をどう進めるかという具体的な部分は、ある程度個人に委ねられています。仕事が属人化しないからといって、自分の力を発揮している実感がないというわけではないです」

小路「パーソナルな良さは残しつつ、全員で目標に向かう。まさに『最高の集合知をつくる』なんですね」

毎週水曜日に実施されるKPI達成会
(画像提供)Antway

――TRYについてはどうでしょう?

森田さん「プロジェクトだけでなく、ちょっとした企画であっても、実施後に必ず振りを行う文化があります。社内では高頻度でKPT(※)を実施しています」

※KPT…Keep・Problem・TRYの頭文字で、成果と課題を洗い出し分析した上で、改善策を検討する振り返りのフレームワーク

小路「組織は30人を超えると体制の維持が難しくなると言いますよね。VOICHATは20人に近づいてきたところなのですが、今後の参考に、そのあたりのTRYもお聞きいしたいです。やっぱり、カルチャーの維持とかが難しいですか?」

森田さん「ちょうど今30人くらいなんですが、カルチャーというよりも、組織としてシステム的な部分でTRYしていかなければならない部分が増えてきますね。蓄積する情報、更新すべき情報が増えてきますし、時には、業務プロセス全体まで見直さないと組織の拡大に運用が追いついていかない可能性が出てきそうなど、本当に日々、そのあたりを考えています」

兼子さん「さらにメンバーが増える予定で会社は求人もしています。もっと自分もしっかりしなきゃ、と思うことが増えましたね」

誰もが、快適な環境で働けるように

※画像はイメージです

――2020年サービス開始ということは、大半の方がコロナ禍でのジョインですよね。フルリモートOKだそうですが、何か心がけていることはありますか?

森田さん「リモートワークだから、というのは、特にないと思います。もともと仕事を属人化させないためにできるだけテキストで残すという風土がありますし、日報をテキストチャットで送るというデイリーレポートルールもコロナ前からあります」

兼子さん「業務内容だけじゃなくプライベートな話を書く人も多いんです。プライベートの公開は、強制ではないんですけど」

森田さん「業務的な面でのメリットはもちろん大きいんですが、プライベートの投稿はその人のひととなりや今置かれている背景などもわかるので、幅広い相互理解にもつながります。私は、個人的に、とても楽しみにしています。ご家族、ペット、好きなアーティストや漫画など、リモートであってもその人がどんな人か、どんな1日だったかが勝手にビジュアル化されるイメージです」

――テキストコミュニケーションが主のようですが、会話(音声通話)の使われ方はどうでしょう?

森田さん「ちょっと相談したい、言語化するほどでもない、相手のレスポンスがすぐに欲しいようなとき。あと、横連携や特に締切が厳しい案件を抱える部署では、やはりスピーディーな会話ツールの利用が多いですね」

兼子さん「バックグラウンドが違う方とは、テキストだけより対面で話すことも併せたほうが円滑だなと感じます。また、緊急時や、相手の反応次第で話す内容を変えたいときも、対面での会話がいいです」

森田さん「逆に、企画のようにじっくり考える業務でも会話は有効ですね。1人で50分考えるよりも、壁打ち的な会話をしたり、最初に進め方を数分確認するだけで手戻りがなくなることもあります」

小路「リモート下であれば、まさにVOICHATがお役に立てるケースですね(笑)」

――お話を聞いていると、いい意味で、オフィスかリモートかはさほど重要ではないように思えてきますね。

兼子さん「わたしはペットと過ごす時間を大切にしたくてリモートをすることが多いんですが、人と会って話したい気分のときは出社したりします。Antwayはポジティブなパワーを持つ人が多いので、話すだけでもリフレッシュになるんです」

森田さん「業務の都合や気分で、個人でも時期によってリモートの頻度はバラバラになることも多いです。〇〇さん、先月はずっと来てたけど今月はリモートが多めだね、とか」

梅内「森田さんのお話を伺うとあらためて、オフィスとリモートは相反するものではなく、場所の選択肢なんだなと感じられます」

森田さん「とはいえ、社会的には事例や研究もまだ十分と言えないかと思うので、どうするべきか会社としても判断が難しい部分があります。そこで当社としてちょうど良いバランスを検証するために、いったんオフィス出社の日数を規定する形で対面機会増加のトライアル期間をもうけて、ハイブリッドワークの実験をしたんですよ」

――それで、どうなりましたか?

森田さん「トライアル期間を経てのアンケート結果では、メンバーからは、『オフィスでもリモートでも業務効率が変わらない』という声が半数でした」

梅内「半数はどちらでも同じだと感じていて、残りの半数は業務内容や生活スタイル、家族構成等によって『オフィスがいい』『リモートがいい』と意見が分かれたということですね」

森田さん「もともと業務上必要な場合は出社するようになっていましたし、おっしゃるように部門や個人で要望や状況が違います。この結果を受けて、『あえて会社として一律で規定することに今はメリットがない』という結論になりました」

梅内「それで、フルリモートOKに戻ったんですね」

森田さん「はい。だから基本的にはフルリモートOKですが、リモートワークについては会社としては推奨も否定もしていません。各自が、自分にとってベストな働き方ができればいいということです」

雑談タイム~リモートワークってどう?

愛犬とお散歩
(画像提供)Antway 兼子様

――気になっていたことはしっかりお聞きできたので、あとは気楽にお話しましょう。まず、リモートワークっていいなと思うのはどんな時ですか?

森田さん「やっぱり、移動時間を家族や自分のやりたいことに優先できるのがいいですよね。MUSTではなくWANTの次元で。わたしの場合は、朝の1時間で子供のお弁当を準備したり、趣味のお菓子を焼いたり、ジムに行ったり。日中、数時間学校行事に参加したり」

兼子さん「休むまでもないけど通勤はちょっとしんどい、という体調のとき、一人で集中したい業務のとき、忙しすぎて出勤が惜しいときは助かります。それから、病院に行く予定や業務時間後に家の近所で予定があるときも便利ですね。天気がいいから昼休憩中に犬の散歩に行こうかな、とかができるのもいいです」

――以前は有休を使っていた用事が、リモートだと短時間の離席で済みますよね。わたしも学校行事や通院でたまに離席しますが、理由を共有するので、リモートになってからのほうがお互いのプライベートに詳しくなった気がします。

外出ステータスとヒトコトを設定して参観日へ
(VOICHAT使用時の実際のPCデスクトップ)

梅内「気づかなかったけど、たしかに!うちは対面で会ったことがないメンバーもいるけど、家族が風邪を引いてるとか、犬を飼ってるとか……詳しくなりますよね。オープンさを強制される感じはなく、ほどよい近しさがあります」

小路「『犬の散歩』と『コンビニ』、VOICHATのヒトコトでよく使う(笑)」

――若い世代についてはどうですか?わたしは、フルリモートになったとき、SNS世代は馴染むのが早いなと感じたのですが。

森田さん「若い世代は、言語化スキルとエモーショナルな部分の表現力が高いですね。そして、当たり前ですが言語化が正確にできる方ほど、適切に周りを巻き込み、その後のアクションまでもスムーズになると感じています」

兼子さん「非対面のデメリットをあまり感じておらず、それぞれ非対面での業務に最適化されていっていると思います。ただ、前職では対面が前提として業務が成り立っていたので、ジェネレーションというより、カルチャーや価値観の違いじゃないでしょうか」

森田さん「そうは言ってもやはり、デジタルのやりとりの背景にあるものにも触れる機会は定期的にあった方が、コミュニケーションの質が高くなるのではと思っています。なので当社では、対面でキックオフミーティングやワークショップを開催したり、オフィスハッピーアワーなど適度なリアルイベントを今後も開催していく予定です」

――では逆に、リモートワークの課題は何だと感じますか?

森田さん「予定の共有に関しては、課題感がありますね。個人的には、Googleカレンダーで細かく予定を入れることで、タスクレベルで把握できるようにはしています」

兼子さん「わたしも、休憩の予定も含めてカレンダーに入れています」

小路「カレンダーに予定がないからと打ち合わせを次々入れられると、けっこうキツイときありますもんね」

森田さん「そういえば当社には『火曜AM集中タイム』があるんです。火曜午前中は、メンションしない、社内外とも会議を入れないというルールで、その時間帯は全員がシングルタスクに集中できるようにしてあります」

小路「ああそれ、めちゃくちゃいいですね。うちも取り入れたいです!」

森田さん「あとリモートは、終わりの時間が難しいですよね。キリがいいところまで、と思うとつい長く働いてしまうことが多いです」

兼子さん「わたしも『想定より働いてしまったなあ』と感じる日が多いです」

森田さん「夕食後に再開したくなることを見越して、ちょっと早めに切り上げたりとか…」

仕事を終えるときは『ルーム退出』
(VOICHAT使用時の実際のPCデスクトップ)

小路「リモートワークはサボるって言われがちですけど、実際には働きすぎてしまう問題もありますよね。VOICHATには『ルーム退出』という機能があるんですけど、何かしら、例えばPCをシャットダウンするとかでもいいので、スイッチになるものを用意されるといいんじゃないかと思います」

――お話してるとあっという間ですね。予定時間がちょっと過ぎてしまったので、インタビューはここまでにさせていただきます。
対談に手を挙げていただいて、本当にありがとうございました!

【取材後記】

1時間ほどの対談でしたが、話が弾み、とても楽しい時間でした。
業種は違いますが、「機会の平等を作りたい」などサービスに対するスタンスに共感する部分も多かったです。
また、ミッション(あらゆる家庭から義務をなくす)とバリューを中心に据えてブレない言行一致の姿勢は、スタートアップの後輩として見習っていきたいと感じました。
つくりおき.jpのさらなる広がりを、これからも拝見していきたいと思います。

(画像提供)Antway

株式会社Antway:https://antway.co.jp/
Antway公式note:https://note.com/antway/
つくりおき.jp:https://www.tsukurioki.jp/

【Not Sponsored 記事】

■対談相手、募集中!
より良い未来のための前向きなお話ができる方なら、どなたでも!
VOICHATユーザーかどうか、リモートワークかどうかも問いません。
info@voichat.com または一番ヶ瀬(@ichiban_voichat)のDMへ、お気軽にお問い合わせください。 

※対談記事のため、社名や事業・制作物をWeb上で公開されている方に限らせていただきます。

■ VOICHATの最新情報、お問合せはこちらから
公式ページ: https://voichat.com/
X(旧Twitter):https://twitter.com/voichat_inc
お問い合わせ先:info@voichat.com