登壇嫌いの講演活用法/STAND ALONE COMPLEX

もはやストレス解消になってきたnote投稿

20代の頃の私は基本的に対人恐怖症で、根本的に女性恐怖症でした。
(男子校生の実力をなめるなっ!)

それでいて、現役のコミュ力皆無者です。

「すみません、体調不良で……」
のセリフに、普通なら
「大丈夫? 病院行った? 安静にね?」
のところを、
「稼働率は何%に下がる? 下がった分は誰に代行依頼した? え、まだ? あ、病院行ってね会社やお客に影響出るから」
という感じの、気を抜くと共感力ゼロになるマンで。
(理論的に考えるとこういう順序になってしまうナリよ)

そんななので、人前に立つだなんてもう、苦手中の嫌いです。

なのに流派の流儀の一つが、

『お披露目の機会は逃すなよ』

という教えがあり。

仕方なく、胃液吐きながら積極的に登壇するのです。
『経験値こそ最強の武器』だから仕方がない。

講演の種類は様々です。

集客や人脈形成などを目的としたスポンサー企業(協賛も多い)の資金で、参加費が無料から2万円ほどのセミナーイベントが全国各地でほぼ毎日開催されています。

イベントは『セミナー + 懇親会 + 二次会』というパターンが一般的。
設定されたテーマに沿う内容で、20~50分ほど。
1日だけの開催もあれば、2~3日連続もあり、大きなイベントだと一週間ぶっ通しなんていうのも。

スライドや、配った資料を元に進めたり、何も使わず演技ジェスチャーもいれば、漫才の様に2名の会話形式など。
私は、もっぱら独白とお客様との会話形式という、ピンでのオーソドックスタイプです()

その日だけの特別講師(有名人や著名人などの大物)がいて、一般講師(スライドが何であってもやる説明者)がいて、基調講師(前説&テーマ説明)がいる感じ。
私は基調がメインの、穴埋めで一般もやる感じです。

この他に、中小企業の顧客会社さんの月例会や年末年始の大会にお呼ばれして、社員育成や会社側の意向を代行して伝える役で15~30分ほど語ったりが多いです(顧問契約の範囲なのです)

内容は、スポンサーテーマによりけり。

新エネルギーが流行った頃は、オール電化の一般的な利点を語りつつ、いくつかの関連エピソードを語ったり。
起業独立系ならば、正社員と契約社員と起業者の差を指摘しつつ、税理士さんの必要性を語ったり。
商店街系では、地方創生、産業振興や各地の取り組み等々の時事ニュースまとめを発表したり。

同じことを別視点で語ったり、なんらかのたとえ話で整理したりして、印象に残ることを重視します。
「お!?」「ほう……」となると、その後の懇親会の際にお声がけを頂き易く、スポットのお仕事に繋がり易いという利点があります。

アンケートがあって、評価結果が「良かった」寄りじゃないと次がないので、本職の講師の人達はいくつかの『すべらない話』か、インパクト重視の『過激ネタ』を持っていたりします。

講師が、話術のプロじゃないと出来ないということはありません。
こんな私でも多少は出来るのですから、友人がいて、趣味があって、会話が出来るのならば、誰でもやれる職業です。

コツとしてはこんな感じ。

・漫才のネタのように、5分スピーチネタをいくつか持っておく。そしてロープレの様に脳内で練習することを趣味にする。
・歌うつもりで上がる(説得ではなく、伝達。達したら終わりの考え方)
・低めの声を意識する(高いより低い方が声が通るし、裏返らない)
・目線の上げ下げ(対象を子供にしたり、大人にしたり、抑揚をつけて眠気防止)

ちなみに私のすべらない話を2つほど。

・オフィスへの道の途中で、元レスリングの強化選手だった副師匠(中ボス)が道路の反対側を睨みつけていて。
 どうしたのかと聞いたら「あいつがガン飛ばしてきてる。やるか」とか言うから見てみたら現役のプロレスラーだった。
→絶対に負けない、もしくは善戦出来る『背骨』があれば、どこでだって戦える!(いや物理で戦っちゃダメだけれど)

・猫大好きな私。
 マンションの共有廊下側の部屋で、猫に赤ちゃん言葉で話しかけていたら外から物音が。
 窓が開いていて、黒猫ヤ〇トさんと目が合って固まったお話。
 →気を抜かずに、常に見渡す気づかいを(と強引に持っていく)

他は『こんな変わった痛い会社があった』や『コンプラぎりぎりの師匠らのエピソード』辺りでごり押します()

好きな5分トークネタは、

・人材関連。
 ヒト、モノ、カネ、に『情報』も入れようよ。
 で、これらを持ってるのって『ヒト』じゃね?
 その『ヒト』を主軸に活動しているあなた方が担うのは、地域や産業への貢献だ。
 地方では、苦しい台所事情の中で人材を育てても、都市部が大勢刈り取って行ってしまう。
 都市部は、供給源の地方都市にも恩恵を(なくなったら困るでしょ?)

・各地域の、戦国武将ネタ。
 注意すべきは、織田信長が人気でも、滅ぼされた地域の人達にとっては印象が真逆だったりすること。
 領地替えも考慮。特に四国は難しい(長曾我部も山之内も人気あるんだもの)

・マネジメント、対人術。
 ヒトのタイプは16種類。
 6人の私(喜怒哀楽、過去と未来)を駆使して、フックを回避せよ。
 ホットリーディング、コールドリーディングを磨こう。

・営業会社向け。
 営業の極意、検索したら10じゃ効かなかった。いっぱいありすぎる。
 事情や状況、時代に応じて増えて行った手法。
 どれも正しく、どれも不正解。
 仲間の10人とで、それぞれを一つずつ極めるのが最強。
 チーム営業や、男女のツーマンセル営業を極めよう。

・経営の極意。
 何でも出来る様になろうとすると、何も出来なくなる。
 業務の全てで、得意な人材にお任せすればいい。
 起業独立希望者は、経営が不安なら、経営出来るヒトすら呼んで頼ればいい。
 恩恵をどれだけ、いかに周囲に分配するかがカギ。
 いくら絡んでも1円にもならない人に、人や会社が寄ってくるかな?

などなど。

最強のトップ講師たちは、色々と確立しています。

それこそ、音楽バンドのライブ終盤でのバラードの様に、自分の体験と言葉で魂に訴えかけたり。
トップお笑い芸人さんの様に、30秒に1回はウケていたり。
これこそ天才の領域、天才の奥義。

ですが、一般人にも可能な奥義もあるのです。

STAND ALONE COMPLEX

最終体形、全てをシャットアウトして自分と語ろう。
外部情報をカットして、どんな場であろうと構わずに、時間いっぱい自分との会話。
要は独り言です。

「〇〇だと思うんですよねぇ。ああでも〇〇かもしれないけれど。とか言いつつ〇〇なこともあったり。まあ、〇〇が最適ですかね」

Twitterの140文字のツイートは『人前で語る』ことを想定して書いていることが多いです。
なので語り言葉や話し言葉多め。登壇のシナリオ鍛錬でもあります。

『銀河鉄道999』や『宇宙戦艦ヤマト』の作者である『松本零士』先生の講演を追っかけたことがあります。
 彼は凄いですよ。
 持ち時間45分の所をSTAND ALONEで2時間以上ぶっ通しで語って、その後の予定や会場主すら苦笑いで済んじゃうという破天荒さ(笑)
 ある意味で、一つの完成形です。

お勧めな人材育成の手法として。

スキルエコノミー(組織が自動的に育っていく現象)を期待したものなのですが。

社員だけでの『松下村塾』モデルの週一勉強会(顧客の動きも止まる夕方以降、残業よりはマシでしょう?)

松下村塾とは、幕末の志士や明治政府の要人を何人も排出した吉田松陰の塾です。

「生涯、常に勉強!」の吉田さんが投獄されていた頃。
他の罪人らと持ち回りで講師を担って教え合うという手法で勉強会を開催していました。
いつしか門番すらノートを持って参加したり。
講義に参加するために大勢が面会してきたり。
みんな受講者であり『講師』なのです。

密漁漁師さんによる季節の魚や出世魚などの常識(漁師にとっては)
山賊さんによる民間療法な薬草の使い方(医者にかかれないし)
某女子さんは教養があったので武家女子の作法などなど(ヒロインは必要だ!)
吉田さんはもちろん軍学(8歳だかで藩の筆頭軍事講師をやっていたので)

上役から部下への教え込みではなく、社員から同僚の社員へ、自分視点での業務についてや、興味あるニュースと評論家らの批評、何なら趣味を熱く語るでも良く。

「今週は自分が講師だ!」となれば自主的に勉強もするし、コミュニケーションも増えるので業務能率も上がり、一つの物事を別視点で視た時の違いなど『モノの観方』や『気づく力』なども期待できます。
資料のまとめ力も、プレゼン能力もめきめきです。

某社ではこれを導入し、趣味についての講義から部活で『新規事業研究会』が発足し、実際に収益事業がいくつか生まれる事態にも発展しました。
(経営者が頭をひねるよりも、100%消費者側に立てる社員の方がアイデアいっぱい出せます)

経営者さんはぜひご検討を(お声がけ頂ければプロのコンサルタントをご紹介致しますー)

ということで『教えたい』というヒトは、講師の道も、わりと有りです。
自分で交流会やオフ会開いて、その場で挨拶することからでも。

最終的にはYouTuberで不労所得なんかも()

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