カラン Stage7 Lesson110
この課は2本柱から成っている感じで、
(A)動詞settle の意味および関連語
(B)関係代名詞「その2」として、限定用法と非限定用法
を学びます。
●1)settle の意味および関連語
「sed-」で「座る」という意味の印欧語根なんだそうな。
当然、「set」は兄弟分になります。
「定住する、落ち着かせる=落着させる」という意味群については問題ないと思います。
テキストに出てくる用例のなかでは、「to settle a bill」(請求を落着させる=支払う)がちょっと難しいですね。
これは意識的に憶えるようにしたいところ。英語➡日本語としては慣れた語でしょうが、日本語➡英語変換時の、特に書き言葉でのバリエーションとして配備したいです。
また、p.591の「コーヒーカップのお砂糖問答」では、「the sugar settles to the bottom of the cup」という、なかなか馴染みのない表現も出てきています。
さらに、rested(settled の類義語)、対義語としてunsettled も出てきます。とはいえ、単語レベルとしては問題ないでしょう。
●2)本題の限定用法、非限定用法。
「カンマを入れるか入れないか、それが問題だ」。
受験英語でおなじみのこの項目ではあるのですが、改めて概略を記すと、「関係節が、修飾対象を限定・同定するように働くのか(限定用法)、単に叙述を追加するだけなのか(非限定用法)」となります。
テキストの例文を拡張して示すと、以下のようになります。
1) My brother who lives in France is rich.(限定)
2) My brother, who lives in France, is rich.(非限定)
3) × My mother who lives in France is rich.(限定用法だと意味がおかしくなる)
4) My mother, who lives in France, is rich.(非限定)
(3)のように、間違った例文を紹介するのはやっぱり気が引けるのですが、対比する際にはある程度有効かなと。
(1) は「何人か兄弟がいるなかで、フランスに住んでいる兄弟」を指定。
(2) は「兄弟の数は正確には不明だが、ある兄弟についてフランスに住んでいる」ことを追加的に説明。
(3) は「フランスに住んでいる方の私の母」という意味なので、(「母」が実母と継母などで2名以上いる場合もあり得るが)通常はおかしな文章になる。ま、通常が揺らいでいる現代社会だから、×印をつけるほどではないのかもしれない…。
(4) は(2) と同様で、説明を追加している。
◇◇◇
ここで重要なのはp.594の最後の段でしょう。つまり、「関係代名詞 that は限定用法では使えるが、非限定用法では使えない」点です。
理由についてはググってもみましたが、有効そうな答えは見つかりませんでした。that の方が指示代名詞(ないし指示形容詞)ですからね、もともと。限定性が強い語だという理解で済ましておく程度でよいかと思います。
●3)小ネタ:stream of people の文。
p.593の「人々がビルからうわっと出てきたら」の文、またしても嫌らしい!
これも仮定法過去の文で、I'd think の後が「either A or B」の形で二股になっています。
で、この「二股の二股目」は「...or that the people had just finished work.」と、時制の一致で過去完了形になっている点、注意してください。
同じような事例は「settle」の例文のところでも出てきます。(p.591)
それ以外は問題なく進められると思います。
暑いですがカラン熱中症には気を付けてくださいねw
お疲れ様でした!
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