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エイプリルフールからの

そんなわけで、エイプリルフールが終わりました。
今年は「ヴィジュアル博士ソロデビュー!」という大々的なネタを仕込ませていただきました。

このネタに至った経緯を話すと、まず思いついたのは2月。
とあるライブを見ている最中でした。
何でしょうね、やっぱりライブだったりクリエイティブなものを見ているとインスピレーションが湧くもんなんですかね(てきとう)

その日のうちに以前からの知り合いのデザイナーの方に声を掛け、そのデザイナーさんづてにミュージシャンの方に声を掛けていただき、そして別の知り合いのウェブデザイナーの方に声を掛けウェブサイトを作っていただき・・・という流れでした。


このポジションになって本当によく思うのが、人脈というか人と人との結びつきって大切なんだな、ってこと。
こんな大掛かりなもの、決して一人では出来ませんでしたからね。
他にも歌のレコーディングをさせていただいたスタジオ、相談に乗っていただいたバンドマン、アドバイスをくれた関係者の方と、何人もの人にご協力をいただき、こういうことができました。本当にありがとうございます。


まあ、何でこんなことをしようかと思ったというと、とどのつまり”楽しいことがしたかった”からなんですよね。
何でも原動力ってそこだと思うんです。
生きていると楽しくないことをしなきゃいけないことの方が多いですけど、でも楽しくないことばっかりしていたら人生は楽しくない。
楽しくないことをする中で、楽しいことがあると生きるいいスパイスになる、
と思って生きているので、何かしら楽しいことしようだけ、ただそれだけのことです。

そもそもバンドを始めたのも楽しい人生を送りたい、っていうのがありましたし、バンドを辞めてからもライブイベントMCだったりライターをやらせてもらってるのも楽しいことをしたい、っていう気持ちがあるからなわけで。
だから1人でも面白いと思ってくれる人がいたとすれば、今回の企画は大成功なわけです。
楽しんでくれた方、ありがとう。


とは言え、エイプリルフールという名目がありながらも人に対して嘘をついたということに関してはあまり関心できるものではないので、内容云々でなく嘘に対して少しでも不快に感じた方がいればそれはあくまでこの場のみですけどお詫びとさせていただきます。


さてはて本題に入りますが、
嘘動画の中で告知したCDデビュー決定!ライブ決定!の件なんですが、全部が全部を嘘にはしません。
ツイッターにも書きましたが改めて発表します、この「琥珀の花」という楽曲、リリースが決定しました!

元々この曲は僕が趣味で書きためた曲の中の1曲で、そのうちいつか機会があったら世に出したいなと思っていた曲でもあります。

今回しっかりとレコーディングをし、プロの方にもアレンジをしていただき、こうして1曲完成させることができました。自分の持ち合わせない引き出しを持つ方にアレンジをお願いするというのは本当にすごいことで、バンドをやる醍醐味はそこにあるのかな、なんて改めて思ったりもしました。ま、この話は長くなるのでまたの機会に。
まともなボーカルレコーディングというのも実に10年以上ぶりの経験でかなり緊張しましたが、短時間で録ったものの割にははなかなかよくできたものかと思います。まあ僕の実力のお陰なんですけどね。ここ笑うとこです。

リリースの形態なんですが、CDにしようと思っています。
現段階ではYouTubeでの配信やダウンロード販売はしないつもりです。あくまでCDにこだわりたい。これは分かる人にはきっと分かっていただけることでしょう。

ここからはCDの話になります。

奇しくもちょうど先日ゴールデンボンバーが「#CDが売れないこんな世の中じゃ」という曲のリリースを目前に控え、Mステで前代未聞のパフォーマンスで楽曲を披露したという話がありました。
CDが売れないことに対して遂にアーティストがその楽曲をもって言及する時代になったんです。

別にCDが売れないことを悪だと言うつもりは全くありません。
YouTube配信だったりダウンロード販売だったり、その形態に対して苦言を呈するつもりもありません。
ただ僕はCDと言うものに対しての憧れがダウンロードよりもはるかに強い、ただそれだけのことです。

ちょっと前にTwitterに出回った、CDを買って一目散に家に帰り親の声も無視してCDをコンポにセット、音楽が夢のように溢れ出す、という5コマくらいの漫画。見たことがある方も多いでしょう。
僕はあれをリアルタイムで体感し続け、音楽というものをCDとセットで捉える世代でした。(カセットテープとMDもあったけどね)

CDっていうのはただ音楽データが入った円盤だけのことではなく、
開けやすいんだか開けにくいんだか分からないキャラメル包装を破り、CDコンポやプレーヤーにセットをし(昔はいちいちパソコンに取り込まなくてもCDそのものを再生する機械がメジャーだったんですよ)音楽を聴く、というその一連の流れがエンターテイメントだったわけです。少なくとも僕にとっては。

例えばキャラメル包装の上にタイアップ情報のシールが貼られていて、シールを破らないようにキャラメル包装を器用に剥がそうとするあの感覚、
帯に書かれたライターや仲の良いアーティストによる宣伝文、
ブックレットに書かれた散文やそこでしか見られない写真やアートワーク、
CDの装丁にお金をかけられるようなアーティストだとデジパックや紙ジャケと少し高価な仕様になっていたり、
また中にトレーディングカードやお知らせの上何かが入っていてそれを知らずに開けた時に手に入れた新しい情報だったり、
裏トレイを外すとブックレットには掲載されていないボーナストラックの歌詞が書かれていたり、
CD一つに対してもいくつもの小さな楽しみって言うものがあったんです。

楽曲をパッケージにせず、ダウンロードやネット配信にしてしまうということは、今述べたような楽しみも一緒に省いてしまっている、そう思うんです。
もちろん世の中の人間全員が全員そこに楽しみを見出すべき、とは思いませんし、あくまでこれは僕の感覚であって異を唱えたい人もいるでしょうし、それはそれで全然構わないと思います。
ただ、僕は自分の冠で楽曲を世に出すには、絶対そういった楽しみも持ち合わせたCDを作りたい、と思ったんです。だからこの音源もCDプレスをすることにしました。

もちろん予算の関係で、上で述べた仕様を全部詰め込むことはできませんが、遊び心も一緒にパッケージしたいと考えておりますので、もし手に取ってくれる稀有な方がいるのであればその辺も含めて楽しんでもらえれば、と思います。


さてはて、そんなわけでCD制作に取り掛かるので、今しばらくお待ちくださいね。

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