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メタバース・プラットフォーム”Spatial”を活用したHMD体験のパブリックビューイング(副題:「googleストリートビューの世界を360°で体験できるアプリ「WANDER」について、少し深堀ってみた」の続編)

ひげ部の末端部員のケイリです。
(「ひげ部」ってなぁに?ということについては コチラの記事 をご参照ください。)

先般『「WANDER」の体験価値について、少し深堀ってみた』という記事で、QUEST2などHMDでgoogleストリートビューの世界を360°で体験できるアプリ「WANDER」による複数人での共有体験について、レポートしました。
共有体験って良いですよね。あーだこーだと語らいながらの体験により自分一人では思いもよらなかった気づきを得たりできます。

その「WANDER」の共有時の接続人数は残念ながら「6人まで」の制限があります。
しかし...沢山集まって共有体験したい!と思いませんか?思いますよね?!(無理やり💦)
そこで、ひげ部ではそれを実現すべく『HMDによるWANDERの共有体験を、メタバースプラットフォーム”Spatial”でパブリックビューイングする』を実施してみました。

これを実現する仕組みの概略としては
 ①HMDの画像をPCへミラーリング
 ②PCにミラーリングされた画面をオンラインで画面共有
という形です。

②の「オンラインで画面共有」は、昨今ZoomやTeamsなどオンライン・ツールで画面共有をするシーンも多いと思いますが、これと同じイメージです。そのオンラインの具体的なツール(プラットフォーム)として、今回はZoomではなく「メタバース・プラットフォーム”Spatial”」で行ってみよう!というものになります。

《*メタバース・プラットフォーム”Spatial”について知りたい方はコチラをご参照ください。 ⇒ https://www.youtube.com/watch?v=DZVlowIGonc&list=PL7HY9ZD2-Stk6XJVwuLxV79XDaBRuhsdB  》

まずはその「パブリックビューイングしてみた」の完成系のワンシーンは下図のごとくです。

いかがでしょうか。ZoomやTeamsの画面共有と比べて、臨場感、パブリックビューイング感を感じませんか?

さてこれを実現する具体的な方法ですが、画面の共有方法については上記の通りで、特段難しいものではありません。しかし音声の共有(交流)を行うには少し工夫が要りそうです。ここでは2通りの方法をご紹介したいと思います。

<方法1>
参加者全員がHMDとPC両方準備し、音声交流はPC(Spatial)で行うという方法です。システム構成と音声交流における音場空間イメージは下図のごとくとなります。総勢10人の参加者がいる前提で、参加者をAさん~Jさんと称しての説明図になります。
音声交流は全員がPC(Spatial)で行う形で、接続手順は割とシンプルな仕組みとなります。

<方法2>
方法1に対し、『WANDER待機者のパブリックビューイングをPCではなく臨場感のあるHMDで体験できるようにしてあげることができないか、更に参加者全員が「HMDとPC両方準備」ではなく「HMDのみで参加」できる方法がないだろうか。』 これを実現すべく考えてみた方法です。
但しハブ役となる人(上図の例ではのAさん)に限りHMDとPC両方準備する、というもの。音声交流は「WANDER参加者」はQUEST2などHMDの通話アプリで、「WANDER待機者」はSpatialで、「ハブ役のAさん」がその二刀流で対応し、2者間の音声交流の橋渡しを行う、というものになります。

ハブ役Aさんのシステムを構成した主な実機

「ハブ役のAさん」のシステムが複雑となり、またAさんは「HMD内サウンド」と「PC内サウンド」という異なる2空間で繰り広げられる会話の両方を聴き、その橋渡しを担うということで、かなり忙しくなります。

とはいえこの「方法2」で何とか実現することが出来ました。そのワンシーンを下記動画にてご覧ください。

今回、このハブ役Aさんを担ったのは何を隠そう、私ケイリです。そもそもシングルタスクな私ですので💦「2空間で繰り広げられる会話の両方を聴き、その橋渡し」が担えるかと心配しておりましたが、「少々の疎通ロスはしょうがないね」の気持ちをもって、何とかこなすことが出来ました。

最後に、方法1/2のメリットデメリットをまとめてみましたので下記いたします。

いかがでしたでしょうか?
今回はHMDの「WANDER」というアプリの体験をメタバース・プラットフォーム”Spatial”を活用してパブリックビューイングする方法についてご紹介しましたが、上記同様のしくみで「WANDER」ではないHMDの別なアプリの共有に応用することができますので、本記事をご参考にしていただけましたら幸いです。

ひげ部ではこのように「HMD塩漬けからの脱却(救済)」に繋げていくべく、VR、HMD活用方法、活用価値の探求を続けていきたいと思います。
参加してみたいと思ったあなた、ぜひ私たちひげ部までご連絡ください。

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