サービスの改善案を考えるときに、普段良くするアクションとそうでないアクションを洗い出すと良さそう。
昨日やってみてよかったアクティビティです。
具体的にはリンク先にあるようなことを書き出すと良いという話です
ちょっとまえがきが長いです。
## 最近「融けるデザイン」「さよならインターフェース」を読んだ(読んでる)
こちら。
そのエッセンスの一つに、「普段の生活の中に埋め込まれた価値あるアクションを拾い上げ、それを拡張する」のがデザインであり、それができている状態では「プロダクトが動作・日常の中に溶け込んでいる」というものがあります。
画面デザインのことだけを考え、そのデザイン・機能にユーザーに合わせてもらうのではなく、ユーザーの生活・ふるまいの中の問題解決において、サービスが溶け込むように寄り添うデザインを意識する、という意味合いだと解釈しています。
例えば、ドアをあける動作の中に(ドアに近づく)鍵を開ける機能を埋め込む(近づくだけで鍵が開く)であったり、傘を壁に立てかける動作の中に傘立ての機能を埋め込むのが正であり、傘立てというプロダクトに動作を併せてもらう(傘を傘立ての上に持ち上げてわざわざ差し込ませる)のはあんまりよろしくない、などが具体例としてあげられていました。(間違っていたらコメントください :bow: )
UXを考える上でユーザーの行動をよく観察することが大事ということは耳にタコができるほどよく聞いてきましたが、その意味合いをより鮮明に理解できた気がする書籍でした。
## 自身のサービスは生活に溶け込み、「体験」を拡張しているか?
もう一つのエッセンスとして、良い道具は(その道具を意識せずとも)できること・体験を拡張するという説明がありました。
たとえば
- 物を掴む時に手を意識はしない。そして手があることでものがつかめるようになる。
- ハサミで紙を切るとき、ハサミを意識しない。そしてはさみがあることで紙をきれいに切断できる。
というようなケースです。
さて、プロダクトを開発する上では、何かしらの課題を解決したいと思って開発するわけですが、その解決方法が[1]日常・動作に溶け込めており、[2]そして体験を拡張しているかは怪しいところです。
というわけでそれができているかを確認する作業をしてみたというのが表題です。
## サービスが解決したいことと、それをどうサポートしたいのかを再確認する
以下のフォーマットで雑多に書き出すというのをやりました
1. サービスが 解決したいこと = 拡張したい体験をかいて再確認する。
- いつも考えていることなのでササッと。
2. その体験にまつわる動作を通常ではどうしているかを考える
- ex. ノートサービス
- どういうときに書こうと思うか
- ノートをどう取り出すか
- 何を書くか
- どういう工夫や注意をしながら書いているか
- どこで書くか
- 書きながら何を併用するか
- 書いた後どう再利用するか / 書く以外にノートを使うのはどういうときか
- ... などなど。ひとを観察したり自分を振り返ったり。
3. 現時点のサービスがその動作に対してどう溶け込んでいるか vs どういう行動を強制しているか
- 特に強制している箇所 / ひかっかる箇所を明らかにする
4. サービス内でよくやる動作/よく使う機能はなにか
- 日常で価値ある動作が何かをここから探る
- より強化するためには何が必要かを考える
5. サービス内であまりやらない動作/使わない機能はなにか
- 本当は価値ある動作に繋げられるものがないかを探る
- 不要な動作なのであればその機能を削ってしまう
その結果が冒頭のリンク先に有るノートです。
このフォーマットは徐々に改善しつつ、定期的なサービス進捗の確認作業としても利用していきたいと思います。
## 結果、サービスの改善点がわんさか出てきた(し、その理由が納得の行くものになった)
かねてから理想のあるべき姿は「ノートを書くことに没頭できる」ものでしたが、それに向かって必要な改善点を確かに洗い出せたという実感のわく、充実感あるアクティビティでした。
まだまだ「透明性」を持ったプロダクトには程遠いですが、その道筋を得たと思い引き続きサービス開発をしたいと思います。
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