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Self Continuous Integration

目標がなくても伸びる人がいる

てぃーびーさんからこんな話がありました。

身近に目標達成型で強い人と、とくに目標がないほうが伸び伸びやれて強くなる人が、いまして人の個性とかによって違うのかな、とか気になっていたのです。

これを聞いて真っ先に思ったのは、「そういや自分は直近で○○を達成したいみたいな目標は特に決めてないな」でした。

ただし全くないわけではなくて、

目標: その一年における終着点はあるが、細かい数値や方法は決めてない
目的: ブレずこまめに自分で確認している

という感じです。
目的を果たすために取らないといけないアクションをこまめに確認して修正しています。

たとえば「楽しく生きる」という目的があった場合、それを叶えるために「いつまでにいくら稼ぐ」「いつまでにこれくらいにスキルアップする」「楽しくないことはしない⇛自由度の高い場所へ転職する」といったアクションの選択肢が生まれてきます。

こんな感覚でぼんやりと目標らしきものが立ってはいますが、実際はほとんど意識に入ってません。

あ、そもそも「お前自身は伸びている人材なの?」という疑問が生じますね。
それについては、後述していきます。

受験勉強の採点は超具体的なフィードバック

てぃーびーさんは続けてこんな話もされました。

目標がなくてもうまく伸びていける人は、自分の中でのフィードバックがうまいのかもしれない。目的を達成するために必要そうなことをやった場合に「やっただけ」になる可能性があり、それを判別するには目標が有効そう。
「前にオードリーの春日が受験勉強の企画で時間ばかり使って勉強してるけど、やり方が悪くて全く点数が伸びなかった、みたいなやつ。目標となる試験でやり方が悪いことを確認できた。」
目標がなくてもうまくいく、というのは自己の中では自己の成長とかできることが増えているという状態を自覚する力が強いのでは、という予想。

僕はこの話を聞いて、「僕は自分が何をしてうまくいって、なにをするとうまくいかなかったは自覚してますね」と返しました。

受験勉強は必ずフィードバックがありますね。受験に限らず、テストもそうです。そうやって、フィードバックがもらえるものなら自身の状態を振り返ることが容易にできます。

改善するもしないも、あとは自分次第。
ただ、日々の生活はテストでもなければフィードバックを得るのが大変なことのほうが多いです。

なので、僕は自分で自分のフィードバックができるようにしています。

日報で進歩を見落とさない

日報とは、その日の作業や所感を記録したいわゆる報告書です。
これを、自分のために書きます。

今の会社でも日報の提出義務はないのですが、日報は新卒の時から毎日記録しています。

新卒時代はSESという客先常駐形態だったので、パソコンの持ち込みが禁止されてました。
なのでその時は、ノート(物理)とボールペン(物理)を持って行ってとにかく書きまくりました。

内容は、

・「作業内容」
・「所感」
・「わからなかったところ」
・「メモ(人から教えてもらったり、新しく得た知見」

などです。

平日分は基本的にノートに書いてたことや、休日が明らかに少なかったこともあって、ノートは一年弱で9冊近くになりました。

そのノートは「毎日の積み重ね」であり「前に進んできた証」です。
中身を覗けば、停滞している時もある。同じエラーで悩み苦しんでぐるぐるしたりしてるときもある。

「あー止まってるなー。でもこうやって解決したんだ」と、僕はその流れを読み返すことができるので、結局は前に進んでいるのがわかります。
特に、ノートが何冊にもなってくると結構重みがあります。それもまたいい感じです。

日報があると、その日に対する自己フィードバックをする方法が生まれます。
一日振り返って、「ここできるようになったんだなー」と思ったり「この進め方良かったな。昨日とは違う方法だったけど、良さそう」という具合に自分の立ち位置を毎回確認できる。

その積み重ねは自分に自信を与えてくれますし、登ってきた階段の数も数えることができると思います。

報告するためではなく、振り返るために、日報を書きましょう。

なので、日報は自分の手元に残って、すぐにアクセスして見返せるような方法で残すのが一番です。

僕の日報記録歴は ノート(物理)⇛Googleドライブ ⇛esa.io です。

esa.ioは本当にごくごく最近はじめたばかりなのですが、日報だけでなくすべての記録に使えそうですし、実際使うようになりました。書いていて楽しい。
記録したがりの自分には最高のツールです(\( ⁰⊖⁰)/)

フィードバックするときは他人の進捗を持ち込まない

僕は受験勉強に失敗してきました。高校も大学も、第一志望には行っていません。

勉強が苦手なのかな?とも思ったのですが、LPIC1とCCNAは二週間(合わせて一ヶ月)で合格しましたし、どちらも一発合格です。

どちらも机上の勉強ですし、期日などもありました。ではなぜ受験勉強と資格の勉強に差が出たのでしょう。

答えは「比較対象がいるかいないか」です。

受験勉強は学校にも行きますし、予備校にも行ってました。そうすると、自分以外の誰かの進捗が耳に入ってきてしまいます。
「あいつはもうあの範囲を終わらせたんだ」「なんで自分はこんな点数なんだ」と、焦りと不安で自分の立ち位置を見失いました。

一方で資格勉強は淡々としていました。精神的にも「他人は他人。知ったことではない」みたいなマインドのもと、ただひたすら自分の進捗だけを見つめていました。
(具体的な話は、「文系出身のIT未経験者がLPICレベル1を爆速14日で合格したときのコツ」に書いてあります。)

そうすると、どんなに悪い点数でも「ここまではできているんだな。あとはこれとこれが足りない。いつまでにやる」という感覚になってきます。

もし僕がまた受験勉強をするならば、反省を活かしてこうします。

・勉強内容は日報にする
・他人は他人。誰かが合格点を連発しようとも自分には関係がない。耳に入ってきても自分を落ち着けるために、念入りにフィードバックをする
・「今何ができて、何が足りないのか」を知り続ける

お気づきかと思いますが、日報によるフィードバックは「他人の進捗をシャットアウトしやすくなります。
他人の存在が自己を揺るがすなら、他人が気にならなくなる方法を取ればいいだけです。

僕は他人と比較すると上手くいかなくなるタイプです。
そのため、自分の前進を感じ続けられるように如何に可視化するかが分かれ目です。

アウトプットはフィードバックしやすい。その代わり他人とも比較されやすくなる

当然ですが、実際のブツは誰かの目に留まり、感想をもらいやすくなります。
ブログでも登壇でもなんでもいい、目に見えて前に進んでいることを自分に知らせてあげたい。

しかしそうすると、自分よりもバズってる記事とか、いいねが多いとか、そういう類の指標を目の当たりにすることになります。

無意識に他人と比較を始めだして、徐々に上手くいかないパターンにハマりかけます。

じゃあどうやって乗り越えるかです。

「納得」は全てに優先するぜッ‼︎

指標が気になってきて、自分のアウトプットにブレがでてきた。その時、胸に手を当てて問い直すのは「納得」しているかどうかです。

納得という単語は「他人の考えや行動などを十分に理解して得心すること」という意味です。

今回の場合だと少し使い方が違いますが、表現するならば、

自分自身を納得させられるようにやっているか?

ですね。

そのアウトプットするものが、自分が自信を持って外に出せるものか?妥協してないか?腑に落ちてるか?
自分に問うたとき、その辺をクリアしているかを考えます。

腑に落ちてる。妥協はない。

そう思ってアウトプットして、他の記事の方がたくさんいいねされていたのなら、案外そのあと素直に足りない部分を分析することができます。

そうすると不思議なことに、いつの間にか自分に目を向けられるようになってます。
また自己フィードバックの始まりです。

お前は目標がなくても伸びる人か?

冒頭でお話しした「目標がなくても伸びる人か?」という問いですが、僕は過去の自分と比べて遥かに前に進んでいますので、伸びてはいるんじゃないですかね(笑)

目標があるのとないのとで、どっちがいい?と言われるとない方がいいです。

ただ資格勉強みたいなものは合格が目標であり、いつまでにやるみたいなのも目標になります。
短期間でならやれば出来るのですが、長期戦には向いてません。

仮に長期になるなら、目標でなく目的が念頭に強く出て来ます。
個人的には、やりやすい方法でいいのかなと思います。

日々のフィードバックと、それに対するアドバイスを元に、改善を繰り返して行きましょう。

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