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海外で英語を聞き取ろうとして失敗。そして気づいたこと

”Apple”=”りんご” とやっているうちは英語を一生聞き取れないんじゃないか

Appleは日本語でりんご。小学生でも知っていそうだ。
けれど僕らは、Appleと聞いて一々「あーね、りんごのことね」なんて頭でやっているだろうか。

Appleときいたら”🍎”か、”右側のかけた🍎のイラスト”を頭に浮かべるんじゃないですか。

英語を聞き取ろうとしたができなかった

GWに海外に旅行したとき、基本すべて英語だったので、とにかく相手の英語を聞き取りたかった。
けれど、うまく聞き取れない。ところどころ分かる単語があるけれど、正しく聞き取れているとは到底思えなかった。

移動日や機内泊をいれて9日もあったので、最後の方は僕の何が悪かったを感覚で理解し始めていた。そして気づいた、これまでの英語の勉強の仕方の欠点。これまでがどうで、今後はどうしたらマシになるのかを書いてみる。

知っている英単語と知らない英単語の覚えられ方の違い

Appleって言われたら、問答無用で🍎が頭にでる。少なくとも僕は出る。
僕はAppleという英単語を知っている。

あとこういうのも知っている単語。

Morning

Hello

じゃあこの単語。

obtain

obtain、すぐに出てこない。僕は出なかった。obtainは知らない単語だ。

調べたら”手に入れる”と出てきた。なるほどobtain=”手に入れる”か。よしわかった。

ここで、おや?と思えたら勘がよい。僕はこれに26歳になるまで気づかなかった。

Morningと言わたとき、僕は”朝”と訳すのではなく、さっきの画像のような、”朝”という概念(あるいは絵)を頭に浮かべた。
Helloも同じ。”おはよう”と訳すのではなく、Helloと言われたら”挨拶された”と認識する。Helloを”挨拶”という概念で認識しているからだ。

じゃあobtainは?obtainはなぜ”手に入れる”とおぼえようとした?
すでに知っている単語と覚えられ方が違う。

揃えるなら、obtain

”手に入れる”という概念や図に紐付けないとではないか?

英単語は図や概念と紐付けないと聴き取れない

完全に何も聴き取れないわけではない。冒頭でもあったとおり、話者から分かる単語がたまに出てきたりする。
しかし今の僕には、分かる単語が障壁になっている気がする。

このブログでの分かる単語とは、”意味はわかっている単語”とする。

つまりさっきのobtain=”手に入れる”のことだと思ってくれていい。

obtainを”手に入れる”としか理解していない状態で、その単語が出てくる英語を耳にするとどうなるか?

How did you obtain this painting?

obtainが出てきた段階で聞き取りがそこで止まってしまう…。
これだけ短い例文ならまだしも、分かる単語が長文で出てきたりするとそこで思考が止まってしまう。

実際にあったのは、Churchという単語。”教会”ということは分かっている。
たとえばこんな例文ならどうか。

First, come out of the station and turn left into Church Road.
Then, go straight along Church Road for about five minutes, and you'll see our house.

Churchが出てきた段階で、僕の脳さんが「おっ、Churchはわかるで。教会のことだろ」とキャッチしてしまい、その先の重要な単語であるgo straight を聞き逃す。
一方でgo straightは知っている単語だ。「おっ真っ直ぐだな」とか思わない。go straightで理解できる。(はずだが、この場合Churchのせいで聞き取り忘れることになる)

もう分かってきたと思うが、何も考えずに絵や概念がでないと置いて行かれる。

英単語が分かっているだけの状態はよくなさそうだ。知っている(概念と結びついている)状態にしないとだった。

英単語を覚えて知識を増やしていくときに意識していきたい。プログラミング言語なんかも同じはずだ。あくまであいつらは言語なのだから。

日本語慣れによる、文の最後への集中

日本語は、述語が最後に来る。述語の手前に補語が来る。
そうすると、

Ryoくんは ラーメンを 食べました
 主語    補語    述語

もっと長くすると、

Ryoくんは 19時に 渋谷の ラーメンを はっせーさんと 食べました

長くしても短くても”食べました”は最後に付く。
この構文に慣れているせいで、耳の集中力が自動的に文末へ行ってしまう。
結果、重要な部分を聞き逃している。

英語では、最初の段階ですべて終わってしまう。

At 19:00, Ryo ate Shibuya's ramen with Mr. Hasse.

僕が気づく前に述語は通り過ぎてすべて終わっている。

じゃあどうすんねん、という話だがこれの改善は難しくて、結局最後までしっくりこなかった。
取り組んでいたのは、最後の文に意識しないために「フラットに全文聴き続ける」みたいなことだった。
日常系の動画で、英語を話している動画をyoutubeで探して聴きまくった(宿泊先のホテルとかで寝る前に)。
意味がわかるわからないは置いといて、分かる単語や最後の単語だけ聞き取ってしまう。という癖をなるべく排除しようと粘った。

この動画は日常系で勉強しやすいし、何より面白いのでおすすめ。

ということで、この件に関してはよい癖の直し方が知りたい。

気づいたこと

僕は中学校から英語の授業を始めた人間だったが、高校でも大学でも決して上達する学び方をしていなかった。

この話に気づくために、海外旅行して必死で現地の人との会話にトライしないとならなかった。数年前に行ったカナダ留学とは一体何だったのか(それはそれでよい転機となる経験はあったが)。

ちなみに話す方は大丈夫だったのか?というと、単語並べておけば通じたのでそこまで困らなかった。
日本でだって「これ 私に 教える いいですか」ってカタコトで言われたとしても意味はわかる。これに加えてジェスチャーがあるから、何か教えてほしいんだねってすぐに理解できる。お互いに同じことが言える。

だからこそ、僕は相手が何と言ってくれているのかわからないほうが寂しかった。一生懸命説明してくれている目の前の人が何を言っているのか、何を伝えようとしているのか知りたかった。

コミュニケーションを取りたいという純粋な思いこそが、英語並びに言語を習得する最大の動機になるのだろう。

「あなたのことを教えて」と気軽に質問できるようになれたそのとき、世界はもっと広がっていく。

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