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Densoの技術革新と持続可能性への取り組み:2035年のビジョンと人間中心の社会構築

シリコンバレー:パロアルトでDensoの最新プレゼンテーションがありましたので少し。

伊藤みほ氏 デンソー先端研究所長 於:ジャパンイノベーションキャンパス

【技術革新と持続可能な社会へのビジョン】

2035年に向けたDensoのビジョンは、持続可能で人間中心の社会の実現を目指すものです。このビジョンには、資源の循環利用、カーボンニュートラルな経済、そしてデータシステムや情報管理の進化が含まれています。具体的には、同社は材料科学の研究を加速し、エネルギープラント材料、CO2キャプチャー技術、エネルギー収集技術など、環境に優しいイノベーションを進めています。また、リサイクル可能な材料や植物由来の材料の開発にも注力しており、循環経済の推進に貢献しています。

【人間中心のデザインとAI技術の進化】

Densoは、人間の行動や心理を深く理解し、それを製品設計に活かすことで、より快適で安全な生活空間を提供することを目指しています。例えば、ドライバーの状態をモニタリングするシステムや、安全運転を支援するためのリスクコミュニケーションツールなどが開発されています。これらの技術は、人間の感覚や行動をリアルタイムで捉え、適切なフィードバックを提供することが可能です。

AI技術においても、同社は大きな進展を遂げています。物理的なセンサーやハードウェアの開発だけでなく、データ管理やソフトウェアの開発、さらには量子コンピューティングを用いたアルゴリズム作成にも力を入れています。これにより、自動運転やロボットオートメーション、物流の最適化など、さまざまな分野での応用が期待されています。


中西由衣氏,Denso先端技術研究所,先端研企画室,共創推進課

このように取り組みは、単に技術的な進歩を目指すだけでなく、それを通じてより良い社会を築くことを目的としています。これからもDensoは、革新的な技術と持続可能な開発を融合させ、全人類の生活の質の向上を目指していくでしょう。このような企業の努力が、将来的にどのような影響をもたらすか、引き続き注目していく価値があります。


Matt Jonson,CEO,QCWare

また、デンソー社の招待で現地ベンチャーソフトウェア企業紹介がありました。

QC Wareは、パロアルトに本社を置き、ヨーロッパではパリにも拠点を持つ企業です。現在、日本でパートナー企業として活動しており、間もなく日本にもオフィスを設立する予定です。私たちの目標は、企業のワークフローに量子プロセッシングを使用する最初のアプリケーションソフトウェア会社になることです。当社の主力製品は分子シミュレーションソフトウェアで、NVIDIAハードウェア上でネイティブに動作し、化学、石油・ガス、製薬業界などの素材関連企業にサービスを提供しています。また、AWSやMicrosoftの量子サービスを利用し、顧客の選択に基づいてバックエンド処理を行っています。今後3年間で量子コンピューティングが実用的な利点をもたらす段階に達することを目指しています

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