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逆転の発想!?「月見バーガー」のカスタマーサクセス戦略とは?

皆さんこんにちは。マーケ・営業プロセス向上委員会のバーチャンです。

ジリジリとした暑さも和らぎ始め、段々と秋を感じるようになってきましたが、「秋」と言えば皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?

「秋」と言えば「食欲の秋!」の私は、最近発売解禁されたマクドナルドの月見バーガーを思い浮かべます。笑

今回はそんな月見バーガーと、カスタマーサクセスのお話になります。

月見バーガー誕生の歴史

皆さんご存じマクドナルドの月見バーガーは、ぷるぷるたまごにクリーミーなオーロラソースが特長の秋限定バーガーで、1991年に日本で初めて発売開始されました。

今では定番商品となった月見バーガーですが、商品開発を検討していた当時は、社内で色々なハンバーガーの案が候補に挙がっていたそうです。

そこで、「ハンバーガーに入っていたら嬉しい食材」で消費者へアンケートを取ったところ、たまごが人気という結果に。
そこでたまごをメインにしたハンバーガーの開発が始まりました。

その際、最初の課題になったのが、「食材の安定供給」です。

「たまごに旬なんてあるっけ…?」と思われた方も多いかもしれませんが、実はたまごは、秋に安定的に供給される傾向があるようです。
そのため、マクドナルドは「人気食材のたまご×秋をテーマにした商品」として後の月見バーガーの開発にとりかかりました。

意外な思考の順序

新商品を考えるにあたって、単純な思考の僕だったら・・・

  • 秋をテーマにした新商品を作りたい!

  • 秋と言えば「お月見」!!

  • たまごを満月に見立てた月見バーガーだ!!

といった具合で、「秋・月見」⇒「たまごを使おう!」の順番で考えてしまうのですが、マクドナルドは、

  • 消費者はたまごをハンバーガーに入れてほしいらしい・・・

  • そのたまごは秋に安定供給されるから、秋に売りたい!

  • じゃあ、秋に絡めてハンバーガーのテーマはお月見みにしよう!

といった具合で「たまごを使おう!」⇒「秋・月見」という、素人とは正反対の思考の順序で開発を進めていったということですね。

月見バーガーは立派なカスタマーサクセス商品!?

月見バーガーの開発経緯を見てみると、

顧客の要望を調査し、
(⇒ハンバーガーにたまごを入れてほしい)
顧客目線で解決策を提示することで、
(⇒満月に見立てた目玉焼きをハンバーガーに入れる)
適切な市場に受け入れられている
(⇒秋といえば「月見バーガー」となった)

こういった点において、月見バーガーはプロダクトマーケットフィットの好事例と言えるのではないでしょうか。

また、商品の開発・改善のためのPDCA(プロダクトフィードバックループ)を受動的ではなく、能動的に実施する点においては、月見バーガーはカスタマーサクセス商品とも言えるかもしれませんね。

結果として、月見バーガーは、毎年発売を心待ちにする熱狂的なファンを獲得しており、カスタマーサクセスとしても、延いてはマクドナルド全体のビジネスとしても成功を収めています。

おわりに

月見バーガーの事例のように、マーケティングやセールスの段階で消費者や顧客の声を吸い上げて、自社のプロダクトやサービスの訴求方法を検討する、というアプローチは非常に効果的です。
しかし、いざ実施してみようとなると、どこから手を付けていいものか見当がつかないこともしばしば・・・

弊社ではそういった方々へ向けてマーケティング~セールス領域の無料診断をご用意しています。
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それでは、また次回の記事でお会いしましょう。

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