たったの300円で君もCEDHに勝てる?!史上最も値段が安い統率者デッキの限界に挑戦してみた!

初めに

こんにちは。なんだか久しぶりにEDHの記事を書きました。今回は史上最安値でガチデッキことCEDHに勝てるデッキを考えてみたので紹介したいと思います。今回のキーカードはこれだ!

今回の主役

デッキの発端

このカードはWikiにもある通り自分の軽量な呪文を対象にしてコストの重たい呪文を唱えることに真価がある。例えば《トーモッドの墓所/Tormod's Crypt(TSB)》を対象にして《ティボルトの計略/Tibalt's Trickery(KHM)》をプレイ、《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger(BFZ)》をキャストする等である。成功すれば2ターン目にして圧倒的な盤面を作ることが出来るが、失敗してしまうと致命的なディスアドバンテージが発生してしまい即敗北となってしまう危険な一面もある。そのギャンブル性の高い効果の為、いくつかのフォーマットで禁止となってしまった。その禁止理由について
ティボルトの計略デッキは勝敗と無関係にゲームを早く終わらせることを主目的としており、極めてネガティブな体験を作り出しているため。
と記載されているが、この部分に強く反発したのが自称ティボルトの計略を世界一ポシティブにプレイしている男、自分の友人の中で最も危険思想の持ち主、またの名を旧中野の異端児こと、アゼチである(全て個人の感想且つ褒め言葉)。

アゼチのイメージ画像(Google検索)

Q,MTGで最も楽しいと感じる瞬間は?の質問があったら
A,ティボルトの計略を打ってる時!と即答する程のティボルト好きの男。そんな彼が最近MTGアリーナでティボルトの計略デッキを使って1人楽しくCOM戦用モードでスパーキー君と戦っていた時(MTGアリーナでは使用なフォーマットがブロールか指名対戦しか無いので基本的にBOT戦でしか遊べない)、「ティボルトの計略デッキはEDHでも構築可能では?」と発言したのが今回の発端である

デッキ構築

最初はいくらなんでも無理だと思ったが、翌々考えるとEDHならデッキの中に《ティボルトの計略/Tibalt's Trickery(KHM)》ゲームを決定できる程の強力な呪文土地だけに出来る。その構築なら統率者を対象に《ティボルトの計略/Tibalt's Trickery(KHM)》を打てば確実にマナコストを踏み倒せるため通常のフォーマットよりも条件が簡単。そして自ら対象にとられる統率者として最も適任なロフガフフの息子、ログラクフ/Rograkh, Son of Rohgahh(CMR)》の存在。コイツのマナコストはなんとたったの0マナ!彼を統率者にすれば最速2ターン目にコンボが決まるのだ!

マナコストが軽すぎる

コンボが出来ると分かったなら今度はゲームを決定づける呪文を探さなければならない。それでは一体何を唱えるのが最適なのだろうか?《ソリン・マルコフ/Sorin Markov(ZEN)》で突然ライフを10にする?約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End(EMN)でターンを奪ってみる?などいろいろな候補があったが最終的に最も勝ちに行ける呪文として《世界火/Worldfire(M13)が選ばれた

まさにゲームを決定できる1枚

*2012年では禁止となっていたが2021年に禁止を解禁されている
《世界火/Worldfire(M13)》なら戦場と手札を丸ごと流せる上にライフの総量も1点になる。《ロフガフフの息子、ログラクフ/Rograkh, Son of Rohgahh(CMR)》はパワーが0しか無いので最後のライフを削り切れないが幸いもうひとつ強力な能力として「共闘」を持っている。共闘相手はパワーが1以上あればいいのでマナコストが赤では2番目に軽い《親指なしのクラーク/Krark, the Thumbless(CMR)》を選ぶことにした。

マナコストがやや軽い

デッキの流れ

これにより
①2ターン目に《ロフガフフの息子、ログラクフ/Rograkh, Son of Rohgahh(CMR)》をキャスト、スタックで《ティボルトの計略/Tibalt's Trickery(KHM)》をプレイ
②《世界火/Worldfire(M13)》が必ずめくれるのでキャスト。何もかも追放
③まっさらな盤面にした2ターン後、《親指なしのクラーク/Krark, the Thumbless(CMR)》をキャスト
速やかに攻撃して勝ち!
の勝利パターンを作ることに成功した。デッキの中にはコンボパーツ以外は土地しか入ってない構築なので《世界火/Worldfire(M13)》の後、確実に2ターン後の《親指なしのクラーク/Krark, the Thumbless(CMR)》に繋がるのが大きなポイントだ。またリセット呪文のリカバリー能力はデッキに土地が多い程早いとされているが、一般的にEDHはCEHDに構築が近づけば近づくほど土地を切り詰めていく傾向にある為、非常に復旧が厳しい展開になるだろう。Cが大好きなフェッチランドマナの合流点/Mana
Confluence(JOU)》
もライフが1点では起動すら出来ない。そのスキを狙って一人ずつ攻撃すれば勝てる。何とも合理的なデッキとなった

デッキリスト

統率者
《ロフガフフの息子、ログラクフ/Rograkh, Son of Rohgahh(CMR)》
《親指なしのクラーク/Krark, the Thumbless(CMR)》
インスタント
《ティボルトの計略/Tibalt's Trickery(KHM)》 
ソーサリー
《世界火/Worldfire(M13)》 
土地
《山/Mountain(M12)》×97

安さの殿堂

また気になるデッキのお値段はトリムの最安値で見ると
《ロフガフフの息子、ログラクフ/Rograkh, Son of Rohgahh(CMR)》 50円
《親指なしのクラーク/Krark, the Thumbless(CMR)》        30円
《ティボルトの計略/Tibalt's Trickery(KHM)》           80円
《世界火/Worldfire(M13)》                  129円
《山/Mountain(LRW)》 Priceless
で合計がなんと299円!たったの約300円でCEDHに対抗できるスーパーデッキが完成してしまった!
*厳密に言えば《山/Mountain(LRW)》も購入するとなると1枚3円程度するらしいので97枚揃えると若干デッキの値段が上がってしまう。節約するならショップで「ドラフトするので基本地形を借してください」などと言ってレンタルしてしまえばいいだろう(レンタル土地を本当に使えるかどうかはお店によって違うと思うので身寄りの店員さんに聞いてみよう。悪質な行為と捉われないように注意だ)

パワーレベルの区分

最近EDHはプレイヤーへの配慮としてデッキの区分がされている。詳しくは公式のhttps://mtg-jp.com/gameplay/format/commander.html

と晴れる屋の
https://article.hareruyamtg.com/article/54402/

この2つの記事が非常に分かりやすくていいだろう。これを参考にして
「Party」レベル1~4
「Battle」レベル5~6
「Challenge」レベル7~8
「The Game」レベル9~10
とした。そうした場合、このデッキの場合はどの区分に分類されるのだろうか?
「Party」 ワイワイ楽しむゲームらしいが、むしろパーティーの盛り下げ役となっている気がする
「Battle」 統率者で勝つ事が目的としたゲーム。確かに統率者での攻撃が最終的な勝利手段だからこれか?
「Challenge」 ありとあらゆる戦法で勝利を目指す構築なので当てはまっているが、強力なマナ基盤とサーチの部分が弱い。デッキに基本地形しか入ってない上にサーチはマリガンのみなのはどうなのだろうか?
「The Game」 2,3ターン目に勝負を仕掛けるとのことなのでこのカテゴリにも該当してはいる

とまあなかなかに悩ましい。とりあえずジャッジに聞いてみたところ、「おそらく「Challenge」くらいだと思います」との回答を頂いたので多分「Challenge」なのだろう。個人的にはデッキの値段が300円に因んで

「Mcdonalds」レベル シャカシャカチキン~フィレオフィッシュ

でもいいと思うのだが、残念ながらこのカテゴリが無い為仕方が無い

デッキの値段とほぼ変わらない

欠点

さて、これまではさも当然のようにコンボが確実に決められるかの如く文章を書いてきたが、もちろんこのデッキの大きな欠点は《ティボルトの計略/Tibalt's Trickery(KHM)》が手札に来ないと何もできない事だ。当然手札に来るまでマリガンすることになるのだが99枚中1枚しか無いため何回もマリガンを繰り返しても一向に来ない事がとても良くある。また《世界火/Worldfire(M13)》が手札に来てしまっても失敗になってしまう。そうなってしまうと灰色熊/Grizzly Bears(6TH)》相当のスペックを持つゴブリンである《親指なしのクラーク/Krark, the Thumbless(CMR)》で細々と攻撃する事しか出来る事が無くなる為、ほとんどゲームに敗北状態となってしまう。まあ《ティボルトの計略/Tibalt's Trickery(KHM)》デッキは勝敗と無関係にゲームを早く終わらせることを主目的としている為、その部分はポシティブに割り切ろう

割り切りが大切だ

その他候補

因みにティボルトで踏み倒すカードの候補はいろいろ存在したが特に気になっていたのが《分かち合う運命/Shared Fate(MRD)》だった

謎のカード

なにやら何が書いてあるかよくわからない文章だが要はドローが全て他人のライブラリーに置き変わるのである。これを早期に出してCEDHの激強カードを奪ってしまおうというわけだ。自分のデッキは当然《山/Mountain(LEB)》しか入ってない為デメリットはほぼ皆無。2ターン目に決められたらゲームは大混乱。その機に乗じて勝利してしまおうという算段だ
この場合の共闘相手としては《虹色の笛吹き/The Prismatic Piper(CMR)が良いだろう。5マナ3/3のバニラクリーチャーながら不特定マナで唱えられる為、《山/Mountain(M10)》だけデッキにはちょうどいい。一応《ショック/Shock(10E)》と《喪心/Cast Down(DOM)》には耐えることが出来る最低限の除去耐性は持っている。ゲーム開始前に色を選ぶことが出来るので青を指定すれば《分かち合う運命/Shared Fate(MRD)》を使う事が出来る。この場合デッキの値段がさらに下がることになるのでその点も優秀だ

謎のカードその2

まとめ

今回は友人の発言が元で偶然にも作られたデッキだが、おそらく統率者史上最も安くて強力なデッキ(安定感を除く)となったのではないだろうか。もし統率者のイベントに参加したいけどデッキが無い、またはうっかりデッキを家に忘れてきてしまった、ショップで何か買えないか、こんな場合にいかかだろうか?
むしろデッキの値段が安いことを利用して大量にこのデッキのコピーを作り大会に持ち歩く事で、さまざまなプレイヤーに貸し出しを行って統率者イベントの参加人数を増やしてしまうのもいいかもしれない。そうやって大会をティボルトデッキで汚染すれば、
頑張ってデッキを構築しているCEDH民が不幸にも大量のティボルトデッキの群れに激突してしまう。
そんな現象も起きるかもしれない

CEDHの蛮行に困っているそこのキミ!ティボルトデッキをみんなに配ってCEDHを撃退だ!むしろ目指そう!次の統率者神(300円)!


やっつけろ!

*特に《トレストの密偵長、エドリック/Edric, Spymaster of Trest(CNS)》に恨みがあるわけでは無いので悪しからず

最後に

統率者にはしばらく触れて無かったけどプレイしたらやっぱり面白かったので気が向いたらまた記事を書くかも。昔作ってた動画の方はちょっといろいろあって更新は無理そう。もし期待していた方がいたらすいません。何かするなら新しく作るかなぁ(予定無し)?それではまた次の記事でお会いしましょう。長文お付き合いいただいてありがとうございました

楽しもう!


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