オーガニック食材は健康に良いか?

https://lite.blogos.com/article/431568/

https://www.maff.go.jp/primaff/koho/seminar/2019/attach/pdf/190726_01.pdf

もしオーガニック食材を食べたらより健康的であると言えるとしたら、
アメリカは日本の30倍(人口あたりなら約10倍)ほどの市場規模であるのに、日本(1位84.2歳)と比べて、アメリカ人はなぜ寿命が短く(34位78.5歳 )不健康な人が多いのだろう? 
ヨーロッパの長寿命国であるイタリアとスペインがなぜランキング上位に入らないのだろう?

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信頼性が高いエビデンスを重視する研究者によると以下の通り。
・一般の食材と比べて、栄養価は変わらない。
・残留農薬が検出される確率は、オーガニック食材の7%、一般の食材の38%。ただし残留農薬の量は微量で、許容摂取量よりも充分低い(健康被害を起こすレベルではない)。
・肉については食中毒のリスクが高い(冬)。

メリット的なことで言えば、ただし「非常に弱いエビデンス=可能性が示唆」であるが、
・妊娠中に殺虫剤をより多く摂取することで子供のIQが低くなる可能性がある。
・ADHD注意欠陥多動性障害になるリスクが高くなる可能性がある。
という「報告」があるとのこと。

※アメリカ人は、個人差がとても大きいという前提がある上で、
・有機農産物やサプリを摂取するが
・ポテチや揚げ物や大きな肉など大量に食べ
・甘い食べ物や飲み物を好み
・一部の都市以外の人は歩かず移動は車
といった肥満につながる行動をとっている。

たとえ有機農産物が健康に良い影響を与えているとしても、健康に多大な悪影響を及ぼしうる食事や運動不足により肥満が多い。肥満になりやすい普段の生活習慣が、寿命に大きく影響していると予想する。

オーガニックは先進国で裕福な人が多い国で特に普及していることからも、食べ物の由来にまで意識できるような生活をしている人が多い。だから、そもそもそのような先進国でオーガニックを買うような意識の高い人なら生活習慣は健康的であり、実際に良い生活習慣を継続しているために健康ではないかと思う。従って、オーガニックが健康に良いように見える。相関関係があるということだ。決して因果関係ではない。

1〜2割増しで有機を販売できるなら、日本でも販売量が増えて普及するだろう。しかしながら高温多湿なエリアでは他の植物や生き物もよく育つため、多くの作物は有機にするには生産性が低下し、つまり余計な手間暇=コストがかかり、5割から数倍と価格が高くなる。

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