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2021年の登山

1年ぶりの更新。もはや山の事以外に書くこともないので1年の振り返りは山の話。

今年は凄くたくさん山へ行けた。
理由は3つ。
1つ目は、コロナ禍でリモートワーク中心になることで登山前日も家にいる事が多く、体調調整がしやすくなったこと。
2つ目は、昨年の健康診断で引っかかり減量をした結果、登山での体の負担が劇的に軽くなり歩き回るのが楽しくなったこと。
3つ目は、これもコロナ禍でリモートワーク中心の恩恵。平日も自宅にいる事が多く、必然的に家族で過ごす時間が増え、休日に山へ行くことを家族から特に咎められることがなくなったこと。これでかい。

月に3〜4回と山へ行っているので今年はざっくり振り返る。

1月 新年はやはり富士山

高尾山、天覚山、武甲山、棒ノ折山

登り初めは高尾山から城山へ歩き、新年らしく富士山を眺めた。
冬なので近場の奥武蔵を中心に歩いた1月。まだ減量も途中なので、まだまだ翌日の筋肉痛があったな。

2月 奥多摩ハイカー

御前山、三頭山、雲取山

YAMAPの奥多摩ハイカーバッジが気になり、それを目指した山選び。
今年は雪が少なかったので、雲取山へ小屋泊登山。
鴨沢へ下山後に次のバスが3時間待ちで目を疑ったが、留浦へ行けば1時間で済むことに気付き、近隣のバス停も調べる重要さを知った。
あと、この雲取山で知り合った方と仲良くなり何度か一緒に山へ行くようになった。良い山行だったな。

3月 ハイキングの春

川苔山、日の出山、狭山丘陵、丸山

暖かくなってきたのに遠出する気が起きず近隣の山へ。
どこもハイキング的な感じだけれども良い山ばかり。
コースをうまく組めば緩やかにロングハイクできるので調整にはもってこいかもしれないな。

4月 ロングハイク

鷹ノ巣山、四阿山、陣馬高尾縦走、笠取山

奥多摩ハイカーの残す1座鷹ノ巣山〜奥多摩駅縦走に始まり、陣馬高尾、笠取山は道の駅みとみから歩き日帰りロングコース中心の山を楽しんだ4月。
久々の雪山。残雪の四阿山も楽しかった。

5月 埼玉県最高峰

蕨山、長瀞アルプス、平尾富士、丹沢山、甲武信岳

前半は近場や家族とのライトな山。体が鈍ってきそうな感じだったので、後半は大倉尾根から丹沢ピストンしたり、小屋泊で甲武信岳。
大倉ピストンは塔ノ岳まで2時間ちょいで登り体がかなりできてきたと実感。
甲武信岳は隣の三宝山にも登り、35歳にして初めて埼玉県最高地点を踏んだ。甲武信小屋は落ち着いてて凄く良かったな。

6月 シーズンスタート

仙ノ倉山、武尊山、乗鞍岳、焼岳

6月からシーズンを楽しむ登山スタート。
仙ノ倉山から谷川連峰を望む山行に始まり、上州武尊山は谷川連峰や尾瀬、越後の山々を望む眺望登山。
下旬は長野へ遠征し乗鞍岳と焼岳を楽しんだ。
泊まった中の湯温泉は平日なので空いてて、ご飯も美味しくて良かった。

7月 念願の山たち

金峰山、安達太良山、磐梯山

天候不良や交通事故で過去何回か断念していた金峰山。今年やっと行くことができた念願の山。
下旬は昨年からソロで行こうと思っていた福島遠征に家族も一緒に来てくれた。家族で安達太良山へ登り暑いなか子どもたちは頑張り成長を感じた。
翌日は未明からソロで磐梯山。ホテルのチェックアウトまでに戻るため結構急いで登ったが、山頂からの眺めは素晴らしくちょっと長居してしまった。次はゆっくり登りたい。

8月 山を楽しむ8月

宝永山、美ヶ原、苗場山、武甲山、燧ヶ岳

同僚と息子を連れ2親子で美ヶ原ハイクは良い山行だった。2年生の男の子2人が揃うと何でも遊びになり、全く進まないハイキング。息子たちも楽しんでくれてよかった。
宝永山も苗場山も燧ヶ岳も昨年から登りたかった山。
宝永山は下から登り、富士山の5合目より下の樹林帯の豊富な自然が楽しい。
苗場山山頂はもう天国。これは登った事のない方は是非登ってみて欲しい。
燧ヶ岳は尾瀬沼にソロテン泊。楽しかった。テン泊登山もっとたくさんやっていきたい。

9月 アルプスのキャンプ

立山、奥大日岳、浅間山、巻機山

2泊3日の立山テン泊。雷鳥沢に張ったテントの入り口からは3000mの稜線が望め最高の体験。そして翌日はその稜線を歩く。もう楽しくて仕方ない。もう一度行きたいな。
最終日は雨のなか奥大日岳へピストン、そしてずぶ濡れで撤収作業。良い体験をしたな。
浅間山はやや風が強いなかのビクトリーロード。前掛山までしか登れないが、いつか浅間山まで行ってみたい。
巻機山は終始ガスと雨。山頂はガスの中で寒いし何も見えないしだったが、下山途中に下界はガスがなくなり上越国境の奥深い自然が眺められ感動した。

10月 九州遠征

高尾山、立花山、くじゅう、宝登山、竜ヶ岳

10月メインは九州遠征。
会社の別チームの仕事に便乗し、YAMAP春山社長へのインタビューに同席。色々お話もさせていただき良い経験をしたな。

ただ仕事して帰るのは微妙なので土日を利用しくじゅうへ。車中泊からのくじゅう縦走は獲得標高の割に景色も良く、アルプスを歩いているような登山道でとても良かった。九州の山最高だったな。
下旬は2週連続で家族登山。竜ヶ岳では目の前に迫る富士山に子どもたちのテンションも上がり、帰りは温泉を楽しみ良い思い出になった。

11月 奥武蔵ロングハイク

鍋割山、武川岳、武甲山

初登山の同僚を引き連れ丹沢鍋割山へ。
ルートは優しめでもCT長めで初心者を複数連れてのグループ登山は大変だった…。ガイドって凄いな。
その後の登山は奥武蔵を歩く山行。
名郷からウノタワ〜武川岳〜芦ヶ久保駅や、横瀬駅から武甲山〜浦山口駅と紅葉終わり気味の奥武蔵をだいぶ楽しんだ。

12月 丑年の終わり

小金沢連嶺、棒ノ折山、雲取山撤退、赤城荒山

暫く樹林帯歩きが中心だったので久々に稜線を歩きに小金沢蓮嶺へ。年末になってやっと牛奥ノ雁ヶ腹摺山へ行けた。丑年に丑男が牛の名のつく山でランチに牛を食べる。4つの牛が揃い踏み。
棒ノ折山は先月に続き登山初の同僚を連れ沢井駅まで縦走。年上なので体力持つか不安だったが見事に歩き通し強さを見た気がする。
登り納めに1年ぶりに登る同僚と行った雲取山。元々自分よりも経験も体力もあった同僚がコロナ禍で衰えており、筋肉疲労により七ツ石小屋までで途中撤退。
撤退が〆では締まらないので、妻実家への帰省ついでに登り納めに赤城山の荒山と鍋割山へ。
雪の樹林帯を歩き、鍋割山への稜線からは関東平野を一望。途中サングラスを落としたらしく凹んだが、まあ登り納めとして悪くは無いということで…。

まとめ 自分らしく生きるため。そのために山を歩く。

今年は48回の山行。日数はここに含めていないのも合わせて53日。
歩いた距離は572.6km。
獲得標高は46861m。
なかなかたくさん行けたんじゃないだろうか。

山を歩く理由をよく聞かれる。
以前はこんな事を書いていた

しかし今年たくさん山を歩くことで何か理由が変わったというか深まった気がする。

山を歩いていると思考がシンプルになっていく。仕事のことや家族のこと、未来のこと。
複雑に考え過ぎていたようなものがシンプルになる。広く捉え自分に素直になる。自分が信じている間違っていない行動ができているか。
そのシンプルになった状態でさらに歩き続けると、思考が溶けていく感覚になる。
もう余計な事は考えずに、五感で自然を感じているような感覚。
思考どころか体が山に溶ける。
自然と自分が一体になる。意識はあるけれど無意識に歩くような。ただ自然の中を歩く。

山を、自然の中をたくさん歩き続けると普段とは違う状態になれる。それはきっと自分らしく生きるうえでとても重要で、人によっては他の手段でこの状態になれるのかもしれないが、自分にとっては山を歩くことでその状態になれる。

自分らしく生きるため。そのために山を歩く。

という言い訳を全面に出して来年もたくさん山を歩こう。

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