営業成績ゼロのビリからの大逆転劇!?ブラック企業で生き抜くということ
概要
ブラック企業でロープレ研修ズタボロ、営業成績ビリ。。絶望的な社会人生活のスタート
私は某ITベンチャーの広告事業部における営業として社会人のキャリアをスタートしました。
かなりハードワークで有名な企業で、特に平均年齢が低い若い会社でしたので、新卒を中心に鼻息だけは相当荒いゴリゴリな社風でした。働き方改革が始まる前でしたからそれこそオフィスは不夜城状態。。
定時が19時までですが、
「定時?何それ美味しいの?」「24時を回ってからが勝負でしょ!」
みたいな風土があり、気合いとスピードこそが正義!!という昔ながらの体育会気質が蔓延っていました。
入社2週間で配属が決まり、直後から早速合宿形式の研修がスタート。
研修内容は営業ロープレ。
アポ電から始まり、ヒアリング・提案・クロージングまでを2日間ホテルに缶詰めになってみっちり行います。
要は短期間で基本的な広告や自社製品の知識から、営業の流れ・スキルを叩き込むブースト施策なわけです。
週末にも関わらず早速合宿形式の研修に向けてのインプットを始めましたが、専門領域を週末で完璧に覚えられるわけでもなく、皆どんぐりの背比べのような状態で研修スタート。
先輩社員やら幹部社員やらがクライアント役をしてフィードバックをするのですが、これがまぁ詰め詰めな訳です笑
「別に困ってねーから!かけてくんな!」
「こんなんで契約とれるわけねぇだろ!」
「テキトーなこと言ってんじゃねぇぞ!」
「おらおら!他の奴はもう突破してんだけど!」
「qわせdrftgyふじこ!」
やれクレーム言ってくるややこしい客になるわ、急かされるわ、激詰めされるわで、かなり精神的にも参る研修でした。
おまけにラスボスの役員はヤクザかよという程の圧をかけてくるので、泣き出してしまう同期の女子社員もいる始末。。
結果、ヒアリングスキルの乏しかった私は、同期内でも最下位になるほどの散々な結果に。。
ロープレ後は社長やら役員やらに
「お前大したことねーな」
「口だけはうまいんだけど営業向いてないよ」
「東大しょぼくね?」
とからかわれる始末。。
本業務開始してからも、配属されたのは自ら志願した絶賛新規立ち上げ中の海外事業部。中華圏の広告主の日本マーケティングの支援業務がメインミッションでした。
ゼロから顧客リストを創るところから始まる上に、
そもそも海外顧客に日本での広告のニーズが無いケースがほとんどで、
まずローカライズのハードルが低い東南アジアや、マネタイズしやすい北米から始めるケースがほとんどでした。
その上言語の壁や商習慣の違いもあります。
中国で当たったサービスのクライアントなので、一度開けてしまえばドカーンと売上は跳ね上がるのですが、国内ルート営業部隊に比べると圧倒的に開拓しづらい困難が待ち受けていました。
結果、配属後4月5月の営業成績はゼロ。。
特に5月はコンペもあり、パートナー企業を巻き込んで不慣れながら提案に励んだのですが、先に海外事業を始めていた競合他社に対して事例も知見も圧倒的に負け、惨敗。。
締め会では役員らに
「仮に5000万円の案件だとしたら、競合はプラス5000万、うちはマイナス5000万で1億円の差が出るんやぞ!分かるか!」と圧強めに詰められ、
更に社長に挨拶のお酌をした際には、
「お前の仕事はゴミ同然だ、このままだとクビにすんぞ!」
と激詰めされる始末。
同期はじめ社員が1ヵ月の慰労の酒に浸り、酔いしれる中、さめざめと個室トイレでうなだれていました笑
そりゃそうですよね。
手取りでも20-30万もらっていましたから、営業成績ゼロでは完全にお荷物なコスト社員でしかありません。
コンペにしたって、様々な要因があり一概に個人で決定されるわけでないにしろ、完璧な提案ができたかというと、競合の方がよりリアルで優位性を持つ内容でしたから、反省材料が多々ありました。
俺本当にオフィスにいていいのかな?居る意味あるか。。?
社長はじめ先輩社員は怖いし、そもそも客もいないし、いたところで競合に勝てないし、いやー参った参った!
それなりに覚悟を決めて、気合十分で入社したのですが、思ったより厳しい!
これじゃ新人賞はおろか、お荷物社員なあまり明日から「お前の席ねーから!」状態になるかもな!
こんな気持ちで晴れている空も曇り空に見えるほど、気持ちは沈んでいました。
ところが、その翌月。
思いもよらない転機が訪れたのです。
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