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営業成績ゼロから1億円開拓!?ビッグチャンスを掴んで這い上がれ!!

概要
突如大型コンペ与件が舞い降りてきたが、
タイトなスケジュールにハードな出張、
手探りの自走でチャンスをつかむことができるのか!?


前回の記事では新卒で広告営業マンになったものの、
新規立ち上げフェーズの海外事業部に配属し、
全く成果を出せず営業成績ゼロの2か月を過ごしたことをお伝えしました。

このままではクビかも。。もう後が無い。。

そんなとき、会社の問い合わせメールに
「本社が中国にあり、中国版のゲーム製品を日本向けにローカライズしたので、近々日本で広告を打ちたい。」
という連絡が。

→予算はおいくらでしょう?

「月間1億円を予定」

→なんだ、1億か。。。て1億!!??

中国の大手ゲームクライアントで、しかも日本に法人があるため取引に当たって与信はばっちり!

ゲーム自体もクリエイティブからUI/UXまで日本人好みにローカライズできているし、普通に面白いじゃん!

1週間後に日本支社への提案とのこと。

これは勝つしかない!

気合十分。そこでまずやったことは、

ひたすらゲームをやりまくること。いただいたゲームのapkをケータイに入れてひたすらクエストを突破し、キャラを育成し、レベルを上げまくる。

待て待て、ゲームなんかしていいのか?勝てなきゃいよいよ首が危ないぞって?
広告を際、

まずお客さんのサービスを理解し、

更に競合サービスも把握した上で、

いちユーザーとしての目線を持つこと、

これが何より重要だと思っています。
つまり、

クライアントにとっての3C
自社(Company)
競合(Competitor)
顧客(Customer)

を抑えた上で、日本で成功するためのマーケティング提案が成り立つということです。

そして4-5月無駄に缶詰めロープレ研修をしたり、営業成績ゼロ生活をしていたわけではありません。
負けたコンペから各メディアの特徴から運用するポイント、
代理店を選ぶ決裁ポイントのヒアリングから、
それぞれのポイントを解消するための提案シナリオと社内調整、
プロダクトが訴求するべき点の整理から、広告サンプル作成、
実際の提案資料への落とし込み、、
連日深夜作業まで及ぶこともありましたが、

実に3営業日ほどで100枚以上に渡る提案資料を作り上げました。

そして迎えたプレゼン当日。
プレゼン中にも同席した先輩社員からメッセでフォローされながら、無事時間内に全てを提案しきりました。

しかしプレゼンを終えてからが本番でした。

まずすぐに電話でフォロー。
競合他社のプレゼン内容がどうだったか、提案した内容の中で最も先に実施したいメニューは何かをヒアリング。

「これを明後日からすぐやりたいんだけど、競合は〇万円でできるって。値下げしてくれない?」

→分かりました!調整します!

→調整できました!やりましょう!

みたいな小競り合いがあり、

「来週中国の本社に行って提案してくれないか?」

→もちろんです!行きます!

というわけで1週間後には本社の社長に向けた決裁をとるためのプレゼンを迎えることになりました。

さて、問題は航空券の予約やらホテルの予約もそうですが、何より先方の社長が日本語ができないということ。

つまり100数十ページに及ぶ分厚い提案資料を全て中国語に翻訳する必要がありました。

立ち上がったばかりの部署で人でも足りず、他の部署にも当然中国人はいませんでしたから、何とか自力で翻訳せざるを得ませんでした。
しかも1年間生活していただけで、中国語の実務経験は初めてです。
それでもGoogle翻訳先生やら、同じ部署の先輩に忙しい中時間を割いてもらうやら、
土日出社(しかも深夜1時まで)などして、なんとか出発日まで間に合わせました。

問い合わせメールがあったのが月曜で、プレゼンが木曜午後、翌週月曜には中国へ飛びました。

ベンチャー企業で、しかも立ち上げの部署でしたから、一度の出張でできるだけ多くのクライアントを訪問する必要がありました。
それこそ中国全土のクライアント企業にです。

北京、深セン、上海、成都・・・1週間で4都市、1日1都市を飛行機で飛び回るというもの。

さらに1日で2-3社はアポイントをとって、効率的に動くことになりました。
向こうの車の運転といえば言わずと知れた危険運転です。クラクションがガンガン鳴り響き、タクシーがカーチェースをしています笑

想定していたのですが意外と面倒なのが通信インフラの問題です。

Google、Facebook、twitter、LINEなどは全てブロックされています。

業務連絡からプライベートの連絡まで、日本で当たり前のように使用していた連絡ツールが中国では使えないことは想像以上にハードで、クライアントや社内スタッフとの連絡がままならず、都度VPNを接続する必要がありました。
VPNの電池残量に気を遣いながら、移動中も連絡が飛び交う中の出張でした。


もう1社別のクライアントのサブ担当だったのですが、そちらの納品業務も抱えながら、タクシー内でPCカタカタやりながら中国語で道案内。
更に飛行機は離陸時間になっても突然遅延し飛ばず。。かと思いPCを広げて作業を始めたらいきなり出発するからゲートへ急げのアナウンスが入り、猛ダッシュ。。空港についてから深夜にタクシーを拾おうにもなかなか捕まらず立ち往生。ようやくホテルに着いた頃には深夜3時。。

コンペは最終日だったのですが、前日の機内で別案件のクライアントと連絡が付かなくなった間に、猛ラッシュで連絡が入っており、着陸したころには鬼電の履歴が。。
折しも乱気流に巻き込まれ絶賛飛行機酔いの頭には絶望感しかありませんでした。

深夜3時過ぎにそのクライアントへの謝罪や今後の対応方法の説明を行い、更にコンペ案件の本社プレゼンに向けた提案の最終確認を経て、気が付けば朝になっていました。

PCのスクリーンがぼやけてにじんで見えるほど。

頭は真っ白になり、無心で作業していました。

連日に及ぶ大移動や睡眠不足により、体力も気力も限界に差し掛かっていました。

※画像引用元:https://bokete.jp/boke/60534810

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