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同業者たちのララバイ 地域情報サイトの熱源

週刊ひがしおおさか編集長前田、昭和48年3月11日生まれ。東大阪市で生まれ、幼稚園に上る前の1年間を千葉県市原市姉ヶ崎に住んだ以外は、ずっと東大阪。
若者のSNSプロフィール風に書くと
若江本町▶︎千葉・姉ヶ崎▶︎若江本町▶︎上小阪▶︎西上小阪▶︎中小阪▶︎下小阪▶︎若江本町
とこんな感じ。めっちゃ狭い範囲で、約46年を過ごしています。

そのせいか、東大阪以外とくに大阪府外のまちにとても興味があって、仕事で縁があるまちのことを調べるのがとても楽しいのです。たぶん履歴書の「趣味」の欄にかけるくらい好き。

もちろん、地域情報サイトなんてやってますから、調べるときのまずその地域の情報サイトを探します。そのうち、サイトの魅力から地域が魅力的に見えてくることも。ということで、編集長前田が「行ったことはないけれどサイトを見てすごく気になっている地域」をご紹介します。

まずは、長野県須坂市。週刊ひがしおおさかを始めた直後、どこかに同じような仲間はいないかと検索し見つけた「いけいけすざか」というサイト。長い間チェックを日課にしています。ちょくちょくデザインが変更されるも、ずっとシンプルなテキストベース。ぶれない。

そもそも「いけいけすざか」ってのが、流行りとかブランディングとか、そんなのとは一線を画するイケてるサイト名です。どんな街なんだろう。どんな人が生活しているんだろう。以前はUstreamでまつりの配信とかされていましたが、ちょっと最近見かけない。古い友人と飲みに行くような感覚で、ちょっと遊びに行きたくなる。

でも、長野県って東大阪からは遠いですよね。距離だけじゃなくて、心理的にもあまり旅行先にも選ばれない。長野県北部となればなおさらで。人口5万人、一度は行ってみたいけど、たぶん行かない街・須坂。

次は、東京都。大都会墨田区に、お仕事で宿泊…って東京のことをご存知の方はわかるはず。そう、錦糸町に泊まったわけです。
ちょっと出来心で、ご飯とかご飯後のバーとか、そんなのを知りたいと思いまず錦糸町のサイトがないかと調べたけど、見つからず。
次にあたったのが墨田区の情報サイト。検索し「すみだノート」を発見しました。

きれいだ。そこで生活する、仕事をする人たちの息吹が聞こえてくる。

サイトを見て、墨田区って両国や吾妻橋も含むってことを知ります。両国と錦糸町って、全然イメージが違う。すみだノートは、両国とか吾妻橋の雰囲気がでてるのかな。知らんけど。

ネイティブヒガシオオサカンからすると、やっぱりしっくり来るのは錦糸町なわけです。ウィキペディアにさえ「猥雑」とされる錦糸町駅周辺のちょっとやばそうな感じ。
うおおお!おれ、錦糸町のサイト作りてぇ!「週刊きんしちょう」とかやりてぇ!
と思いながら、日々すみだノートの更新を楽しみにしています。

最後は、神奈川県横浜市。私の弟が、横浜在住なんです。就職で東大阪から横浜に引っ越したのが、横浜市港南区上大岡です。土地勘のない彼が、検索して上大岡の飲食店を網羅しているサイトにであったんですね。それが

「恰幅の良い彼」です。とにかく「この店まで行くか?!」と目に見える範囲の飲食店を網羅するかのように、情報が満載。弟に教えてもらったときは、FC2ブログでした。懐かしい。

「生活圏が魅力的だと、外からも人が来る。」
という、小阪の商店街のおっちゃんたちが言っていたことを地で行くサイトでした。が、今は横浜市全域、もっと行って横浜市周辺にエリアを広げ、独自ドメインを所得しアフィリエイトもやって、ある程度ビジネスモードで運営されています。いいんです。うちもラグビー情報いっぱい載せてるんだし。
行ってみたいな上大岡。まあ、僕は1度も行くことなく、ついに弟はこの春東大阪に帰ってくるんですけどね。

他にも、定期的にいろんな地域の情報サイトを探しています。今は観光とか地域活性化とか、そんな分野に公的資金が使われて、たいていが情報サイトもセットで作られます。そんなサイトは、とてもきれいで「うわー、お金かかってんな」ってものが多いです。
でも、僕思うんです。サイトの、情報の熱量ってただ夢中になった誰かの発信が一番多いんですよ。
「いけいけすざか」や「恰幅の良い彼」を発見した時の「うわ、こいつやばいな」と感じた熱は、公共事業として作られたサイトからは出てこないでしょう。

もし、その土地に熱がなくて、でも事業として熱を高めきゃいけないなら。時間はかかっても、なんかちょっとやばいやつが「ここまでやるか」って始める精神的下地、熱源を作ることも、ちゃんとやらなきゃいけないと思うんです。

ってことで、どっかの自治体さん。地域の企業さん。海外の都市でもOKっす。週刊ひがしおおさかはその熱のプロデュース、いつでも請け負いますんで宜しく。

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