和鏥

和鏥(わさび)といいます。 SF・ホラー・ファンタジーなどの小説・漫画・イラストを気ま…

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和鏥(わさび)といいます。 SF・ホラー・ファンタジーなどの小説・漫画・イラストを気まぐれに発表しています。 暗くて重い話が多いです、楽しんでいってください。

最近の記事

【LOST】西の森に行っちゃダメ・カメレオンボーイ

youtubeデビューしてみたいなぁって数年思ってたのでしてみました。 西の森に行っちゃダメ 一応ホラーなので年齢制限設けています。 読:冥鳴ひまり VOICEVOX (@voicevox_pj ) カメレオンボーイ これも一応ホラーなので年齢制限設けています。 朗読:剣崎雌雄 VOICEVOX (@voicevox_pj ) 「LOST」について エドワード・ゴーリーとグリム童話とマザーグースを足して2で割ったような話が書きたくて出来上がったシリーズです。 「1

    • 【お仕事紹介】カタリ・ひかれる

      こちら2つの台本を作成させて頂きました。 とても楽しく、ねむ様のその世界に触れさせて頂けることとても光栄に思います。 台本といえど、折角なので言って欲しいこと、やって欲しいことを沢山詰め込ませて頂きました。 「うふふ」っていう彼女の笑い声、是非聞いて欲しいです。 とても素敵です。好き。 オタクの早口のようなことを言うと折角の世界観が台無しになってしまうので、これにて口を閉ざします。 ぜひ、聞いて下さい。折角の夏ですので。 「鼠に引かれる」実際にある言葉です。 是非検索して

      • 祈憚より:テリトリ「小咄」

        こちらの記事を読む前に下のリンクから本編を読んでくださると助かります。 https://ncode.syosetu.com/n4446hp/  → 小説家になろう 短短短編今回の話は凄く短いです。 きっと描写を細かく・話を繋げて壮大にしたら面白いのかもしれないと思ったのですが、私の癖から見るにひたすら情報を足していくと、文字通り蛇足になって伝えたいこと行方不明になると思いました。 あえて今回は話を繋げる物は全て切りました。 話の構成に悩むという自分らしくない事をしたので、

        • 実験の日々

          実験1)小説を「note」に投稿 !)投稿理由 小説は「エブリスタ」「小説家になろう」「ノベルアップ+」「pixiv」でそれぞれ出しているのですが、以前「登録していないので読めない」というご意見を頂いたので可能な限り読める場所を増やしているところです。 それぞれ閲覧数やイイネがついており、本当に嬉しいです。 「掲載サイトが多くて迷う」の方がいらっしゃいましたら、どのサイトでも全く同じ作品を出していますのでご自身が読みやすい媒体で読んでくださると嬉しいです。 というのを知

        【LOST】西の森に行っちゃダメ・カメレオンボーイ

        マガジン

        • Lost
          1本
        • 裏設定つめこみ
          8本
        • 出づるも
          6本
        • 短編小説
          2本
        • 歯車
          2本

        記事

          小説:出づるも あこがれ

          ※ホラー小説です 0  男が一人行方不明になった。  悪臭放つ家に住むおかしな男だった。  ヘラヘラニヤニヤと笑えば、今度はスッと表情が無くなる。優しい声で語りかけるくせに身なりは酷い有様だ、子供が近寄ればきっと連れて行かれるだろう、と誰もが思う。  そんな危ない男が突如行方不明になったのだ。安心こそするが、それでもどこかに彷徨い続けているのではないかという不安もあって、こうもウワサが流れている。  そんな男がある日、帰ってきた。  しかも、気が滅入る程に悪化して。  男

          小説:出づるも あこがれ

          小説:出づるも 息をもつかせぬ

          ※ホラー小説です。 人を不快にさせるような描写があります。 序章  紙をクシャクシャに丸め、勢いよく後方に捨てる。  同じ文を書き始めては、そして同じ場所で万年筆を止め、頭を掻いて、紙をくしゃりと丸める。  後ろに放り、事前に準備していた新しい用紙に手を伸ばす。 「君、ねぇ君。PERFECTIONISMという言葉を知っているかい。今の君にぴったりな言葉だと思うのだよ」  お偉い作家さんが出来上がってもない作品を見て、優しい瞳でそう言ったのを覚えている。  自分はあま

          小説:出づるも 息をもつかせぬ

          小説:出づるも アダウチ

          ※ホラー小説です ※猫が理不尽な目にあっています  猫は賢い。  誰に何をされたかをちゃんと知っている。  例えば、二丁目のサガワは「邪魔だ」と吠えて、石を投げた。  例えば、一丁目のイシカワは三味線のために猫をとっ捕まえて殺すだけでなく、そのやわい皮を剥いだ。  猫はそれらを見、「やれ、こいつは危険だ」とか「いつか復讐のために赤子をなぶり殺そう」などと算段する。  猫らが空地で集うそれを「猫集会」とも言うではないか。  小鳥遊は、先生サマから原稿に赤を貰うだけではなく散

          小説:出づるも アダウチ

          小説:出づるも ナリカワリ

          ※ホラー小説です ※犬・猫の死に関連する描写(寿命)があります。 0  名前を付けない方が良いとされるモノがある。  名前を付けると力を増し、そのせいで執着し始める。  蠢くモノがある。  ソレが居るのは人に忘れられた所、今もなお人が住んでいる場所にも存在している。  結局のところ、人の念がある所ならばソレらは居るのだ。  しかし、ソレらは数が多すぎるため一つに纏めて「魑魅魍魎」と呼ばれるようになった。  形を成さぬ、名前も持たぬ。  死者とは言えぬが、生者は眩しく近寄るこ

          小説:出づるも ナリカワリ

          小説:出づるも ダイダイ

          ※ホラー小説です。   0 「これはダメだネ」  その一言と同時に、ここ数日徹夜して作り上げた原稿は水疱に帰す。 「そ、そんな。先生が仰る通りに修正したんですよ?」 「それがダメなのだよ。小鳥遊クン」  先生と呼ばれた男はそう言い、自分の顎を撫でる。  彼の目の前にいるのは遠方から遥々やって来た目の前にいる書生。見事なまで己に従順であった。  男がヘコヘコしている様を見るのは時折無性に腹が立つが、それでもコイツを使いこなせているという優越感も抱かせてくれる。 「文芸という

          小説:出づるも ダイダイ

          小説:出づるも ハンケチ

          ※ホラーです   0  あれだけの晴天は翳り、太陽は厚い雲で顔を隠す。  大粒の雨が地面を濡らし始め、ぱらぱらと降っていた雨は土砂降りに姿を変えている。  突然の大雨に慌てて家に帰る者、店に逃げ込む者がいた。  それは頼りない橋を渡るあの女も同じだった。  雨が降り注ぎ、川は暴れ、橋には川の水が溢れ出る。  水は足を滑らせ、足に絡み、足を攫い、しまいには――……。  1  大竹夫妻とその子供は祖父母を連れて街に出ていた。 「何を買おうかしらねえ」  穏やかに言う祖母に

          小説:出づるも ハンケチ

          小説:白昼夢

          ※グロ・暴力・理不尽な人を不快にするような描写があります。 閲覧は自己責任となっています。 第一章  ヒトリ  まるでアクムだと。誰かが言った。  どうしてそう言ったのか分からない。  どうしようもなかったのだろう。  何か方法はなかったのだろうか。  遠くの方で声がするけれど、それもやはりボンヤリとしか聞こえない。  暫くすると、急に冷静になっていく自分がいた。先程までの緊張が嘘のようだ。  正面に立つのは、知らぬ男。立っているだけでも印象に残る特徴的な姿。彼はニヤニヤと

          小説:白昼夢

          小説:ぼくと妖精と時々悪夢

          学校に行きたくない! 「和人、行ってらっしゃい」  じいちゃんとばあちゃんに見送られ、ぼくは重い足取りで学校に向かう。  前まで学校はとても好きだった。  なのに。 「あ、ビンボー神と陸ちゃんだ」  磯原大貴のヤツがそう言って笑う。  ビンボー神は、ぼくのことだ。テストの点数が悪いから平均を落として、去年の人達より成績を悪くしてしまっているかららしい。  それなら去年の大貴も同じだ。なのに、今年5年生になってから変わった。  ぼくらをバカにするイヤなヤツになった。  陸ちゃん

          小説:ぼくと妖精と時々悪夢

          A curse 小咄

          https://ncode.syosetu.com/n8900gi/ この記事を読む前にいずれかの媒体で本編を読んでくださると助かります。 蛇足1 媒体消したり出したりを繰り返して上のサイトでは最近の作品みたいな感じになっていますが、この作品出したのは2016年か2017年です、懐かしいですね。 最初はホラーゲーム予定でした。 そう、ゲームです。フラグ管理とかに折れて小説にしています。 なんならchimairaもAngel Laughもそうです。 自分はゲームが好きなので

          A curse 小咄

          小説:A curse 少年と記憶

          ※グロ・流血・差別等の描写が有ります。 閲覧は自己責任となっています。 少年と家  1  君がツラいのは分かっているよ。君はとてもツラい思いをしたね。君のペースでゆっくりやるといい。  カウンセリング。うんざりする程そんな言葉を投げかけられた。  最初はとてもありがたかったが、途中から話をする度にあの時の――僕の友人やマリア、そしてケイの事を思い出す。そして話を変えなければと両者は思ったのだろう、最終的にはいつも世間話で落ちついた。  それでも悪夢で夜中に飛び起き、暗闇

          小説:A curse 少年と記憶

          小説:A cures 少年と吸血鬼

          ※グロ・流血・差別等の描写が有ります。 閲覧は自己責任となっています。   少年と田舎  昔の話は正直信じていない。  証拠物品はやろうと思えば作れるし、話には尾びれ背びれがつく。  教訓や戒めも同じことだ。   1 「気を付けてね」  両親に見送られた後、僕はこうして二時間程電車に乗っている。  長期休み、祖父の家に行くのは毎年恒例だ。しかし、今年は両親の仕事の都合で僕だけ一足先に向かうことになった。  駅に到着し、車で迎えに来てくれた祖父に軽く挨拶をする。  

          小説:A cures 少年と吸血鬼

          「あこがれ」小咄

          この記事を読む前にこれらを見てくださると分かり易いかと思います。 https://ncode.syosetu.com/n4294gs/ 感想楽しくて勢いのまま書き出したらいつの間にか終わってた小説です。 「結構書いたな!」って思ったら実際は6000文字くらいで驚きました。一万文字綴る人は一体どうなっているんだ・・? 件のコンテスト結果総評に「あらすじのようなかき方をしていて勿体ない」とあって「俺、俺! 俺のこと~~!!」と自意識過剰になっているところですが、書いてて楽し

          「あこがれ」小咄