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猫の餌が釣れなくてFF15を辞めた

何言ってんだって感じですけど、マジで。

FF15を始めたのは、PS5を買ってウキウキ気分だったGW。PSplusに加入すれば、無料でロイヤルエディション(DLコンテンツ等を含めた完全版)をプレイできるとのことで、せっかくだから始めてみた。
twitterゲーム実況者のジスロマック氏(https://twitter.com/yomooog?s=20)がオススメしていたのと、悪評が先立つがロイヤルエディションは面白いとか、新しいゲーム体験ができるとか。それなりにイイ評判も聴くので期待していたのだ。僕がずっと遊んでいるオンラインゲームのFF14とコラボもあるし、やっておいても損はないなと。
実際、初めて見て驚くことばかりだった。SONYハードはPS3が最後だった人間なので、単純に世界が綺麗なことに驚いたし、オープニングとして流れる名曲「スタンドバイミー」、現代どころか近未来のような都市と砂漠、いきなり始まる4人旅。自撮りする陽キャたち。
正直、世界観についていけないところもあったが、「新しいものを受け入れられないと老害になる。」と自分に言い聞かせながら進めていった。いわれるがままに旅をはじめ、レガリアを運転する。ちょっと悪ふざけで対向車線を走ってみたり、車を蛇行運転させたり。ゲームだから許される遊びや寄り道しての戦闘なども楽しみつつ進めていった。

何より感動した新しいゲーム体験の1つは、レガリアによる旅だ。

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イグニスに車を運転してもらいながら、カーステレオでかける曲を選んで、周りの景色を楽しんだり、SSを撮ったり。それにも飽きたら目的地に着くまでリアルの方でTwitterを見たり。ゲームの移動時間をワープで済ませるのではなく、ゲーム移動時間として楽しむ。
そういうゲーム外まで含めたゲーム体験というのは衝撃的だった。「なるほど、これがFF15の魅せたいゲーム体験なのだな」と。まぁ、正直時間がもったいないなと思いつつもコロナで外出できないGWだったので楽しむことはできた。うん。ここまでは、少し引っ掛かりを残しつつも楽しかった。


戦闘の意味が分からなかった。

なんだかつまらないかもと思い出したのは、戦闘が始まってからだ。FFの伝統であるターン制コマンドバトルでないことは別に違和感はなかった。テイルズシリーズも好きな僕にとってこの戦闘は馴染みやすい。攻撃して敵を倒すハクスラ的な戦闘なのは問題なかった。
ただ、シフトブレイクの説明が入ったあたりからよくわからなくなった。

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「どうして武器を投げてワープできるんだろう。」
世界観の説明が一切なく始まったので、彼らの持つ戦闘技術がわからない。よくわからないがこの武器も実態ではないなんかよくわからないパワーの具現化的な何からしい。戦闘中に高いところに武器を投げてワープして、休憩したらいろいろ回復する。それもよくわからない。そもそもこの王子とご一考は戦士としてこの世界で実力がある扱いなのだろうか。
申し訳ないことにうまく説明できないのだが、とにかく戦闘が面白くないのだ。最近だとゴーストオブツシマをやったけれどあれはすんなり理解できた。戦闘も感覚的に面白く、とにかく目に入った蒙古に片っ端から襲い掛かっていたし、負けても楽しかった。
日常的にFF14もやっているし、十三騎兵防衛圏なんかはシミュレーションバトル初体験だったが問題なく楽しめた。ゼノブレイドなど近い感じで複雑な戦闘システムのゲームでも普通にのめりこめた。なぜか、FF15の戦闘だけ楽しめなかった。いや、4年前くらいだが世界樹の迷宮をやったときもそういえば楽しめなかった。ペルソナQをやっていたので戦闘システムは理解していたがそのうえで面白くないなと積んだ。

結論として、
世界観の理解が追い付かないまま斬新なシステムの戦闘をさせられるからか、とにかく楽しくない。たぶん、ゲームを進めれば理解も進み楽しめるのだろうけれど、ひたすら攻撃ボタンを押すことに違和感を感じてしまった。


猫の餌が釣れなかった

とどめを刺したのが、これである。途中にあるサブクエストで、猫に話しかけて魚を海で釣ってくるものを受注した。おそらく、主人公のノクトの趣味でありこのゲームのサブお遊び要素である釣りのチュートリアルクエストなのだろう。
釣り方はわかったのだが、とにかく対象となる食用パーチ?だったかの魚が釣れない。何度釣っても別の魚が釣れる。もう諦めて次の街に行けばよかったのだが、あきらめきれずゲーム時間で夜が明けるまで竿を振り続けた。
陽が昇ったころにようやく釣れた。正直、薄々は感づいていたのだが、対象の魚は夜はつれない魚だったのだ。

いや、最初の釣りクエストの魚は24時間釣れるものにしろよ・・・

なんだか、別に本当に大したことのないこのクエストで、無駄に時間を使ったこと。その徒労感に頭が支配され、コントローラーをそっと置きPS5をレストモードにした。これで僕のFF15は終わった。


ゲーム体験におけるストレスの話


FF15好きな人からしたら「そんなことで」とか「ゲームに対して失礼だ」と思う人もいるかもしれないが、実際こうなったのだから仕方ない。僕だって、物心ついたころからずっとゲーマーで、人生のほとんどをゲームにささげてきた人間だ。面白くなくても、面白くなるまで我慢して続けるべきだと思う。ここで辞めることもなんだか負けた気がするし、本当に嫌なのだが、こうなってしまったのだから、仕方ない。

FF14のプロデューサーである吉田直樹氏が、FF14でユーザーの離脱率が一番高かったのは、序盤にある本当に大した意味もないクエストを受注する前だと言っていた。その原因は、クエストを受注するNPCが崖の上にいるのだが、FF14のマップはZ軸座標がわからないため、ユーザーがNPCを見つけられずそこで辞めるのだそうだ。
ゲームの序盤はゲームキャラクターに指示されるままお使いをこなしたり、面白さが分かりにくい部分であると思う。そこでユーザーが離脱することは結構多いのだとこのエピソードを聞いたとき思っていたが、自分が同じように離脱するとは。

世の中の面白いと評価されるゲームや、今まで自分が楽しんだゲームは、こういうストレスを可能な限り上手く減らしてくれていたのだなと思ったし、FF15が不評な要素の1つがユーザーがストレスを感じやすい細かな溝みたいなのが多いからなのではないかと。


0円でできるゲームなのも、良し悪し


もし、FF15を発売日に心待ちにして購入し、正価のうん千円を支払っていたのならこうはならなかったと思う。せっかく買ったんだからと、続けていただろう。
子どものころは特にゲーム1本の価値は大きかったが、大人になった今は安いゲームなら無理にプレイしなくてもいいと思ってしまう。つまらないなら、他の面白い娯楽に手を出せばいいだけなんだから。
せっかくのFF15を、こんな形で辞めてしまって非常にもったいないなと思った。またいつか、興味が湧いたときに手を出したいと思うが、やるかどうかはわからない。

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