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原付北海道一周12日目

 釧路市→広尾郡大樹町 総移動距離119km

 あれだけテンション上がっていた快活だったが微妙に睡眠失敗してしまった。最大の敗北要因は風邪の後遺症の咳だ。

 快活は個室とはいえど天井吹き抜け空間のため、隣の部屋の音が全て聞こえる。そのため咳なんてここうものならかなり嫌がられることは間違いなしだ。

 だが、以前旭川の快活で風邪を引いてから後遺症の咳がとまらない。昼になると治りら夜にまた酷くなるの繰り返しなのだ。

 個室でも無限に咳が湧き上がってくる。それをすべて咳き込んでしまうとさすがに迷惑がかかりすぎる。故に抑え込もうとしていたのだが、余計に肺がおかしくなる。

 1人で咳が出ないように格闘し続け、全くリラックスできずあまり熟睡できなかった。

 いつになったらこの咳は治るんだろうという不安はあるが、まあ熱がすぐ下がっただけ良しとする。

 眠さは残っていたものの、10時に快活を出発。まずは1人で釧路駅へ。

愛車に貼ったステッカーたち。

 目的はご当地ステッカーを買うため。今回の旅では、行く先々でご当地ステッカーを貼り、原付に味を出すことを目標にしていた。

 今回釧路駅で購入できたのは写真右下に貼ってある銀色のステッカー。車体の黒に合った色でめちゃくちゃかっこいい。大満足である。

 せっかく北海道屈指の有人駅にきたため、駅構内も散策。

釧路駅

 大きな有人駅といえど、電車の本数は少なく駅も年季が入っているように見えた。

 その町の主要な駅が寂れて見えると、その町自体も活気がないように見えて悲しくなる。

 散策を終え、寝坊したこーへい含む4人と合流。10時出発予定だったが、結局出発したのは11時半近くになっていた。

 出発し、20kmほど走ると白糠町の道の駅「しらぬか恋問」に到着。

 ここには豚丼で有名なお店があるということでせっかくなので入店。

この豚丼 1,400円

 北海道の豚丼は初めていただいたが、今まで食べた中でもダントツで美味い。特にこの店は炭火焼きを売りにしており、その香りがさらに食欲をかき立てる。

 その後はもともと帯広に行く予定であったが、悪天候やこの道の駅で帯広の目的である豚丼を食べれたということもあり、ルート変更。

 最終日の明日、より楽に苫小牧東フェリーターミナルに着けるよう、襟裳岬に近い地域のゲストハウスで泊まることに。

 道の駅を出発し、今日のゲストハウス近くには全くコンビニがないということであったため、セイコーマートで食料を調達。

 そのセイコーマートで奇跡が。どこかで見たことあるような人が2人いる。なんとその2人は知床半島で油井がエンジンオイルを切らしそうになり対処法に困っていた時にアドバイスをくれた夫婦だったのだ。

 出会った知床半島から距離も空いており、かつ向こうは中型バイクのためずいぶん差をつけられてもおかしくはない。奇跡の巡り合わせで再開することができたのだ。

 僕達がセイコーマートにいるのを旦那さんが見つけ、わざわざ寄ってくれたらしいのだ。かつ、欲しいもの買えとたくさんの食材を奢っていただいた。

 間違いなく、今回の旅で最も良い出会いであった。いつ会っても暖かくしてくれて本当に感謝しかない。

 夫婦にエネルギーを貰い、目的地に向け出発。そのセイコーマートから80kmほどあるが、特に休憩する場所もないためノンストップだ。

 小雨も降り、視界も悪かったがなんとか2時間弱で目的地であるゲストハウス「セキレイ舘」へ到着。

セキレイ舘(写真はネットの拾い画)

 一泊3,000円で綺麗なドミトリーで寝ることができるこちらも良心的な宿だ。

 到着後、宿から5kmほどの温泉、晩成温泉に向かう。

 海岸に近い位置にあり、外気浴はもう海岸なのではないかという立地に存在していた。

 今日も冷えた身体をサウナで温め、バイクで戻る。帰りは小雨が降っており、また少し身体が冷えてしまった。

 宿につき、あらかじめセイコーマートで買ってあった食料を食べ、本日は終了。

 この北海道一周の旅も気がつけば明日が最終日。人生で1番あっという間な2週間だったかもしれない。

 明日の苫小牧東フェリーターミナルが最終目的地。そこに着くまで安全に事故なしで旅を終えられるように気を抜かず頑張っていきたい。

               12日目終わり

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