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煙草のおもてなし⁉︎

タバコがおもてなしの時代と
タバコが疎まれる時代。

私の住む宮城県に伝わる
仙台藩のセンセーショナルな事件
「おせつ 喜右衛門 風流女川口説き」という話しに(女川飯田口説)

「云えば、奥様 座敷にすわり
火取り 引き寄せ煙草をあがり
よもの話を しばらくなさる」という
一説がありました。

煙草の煙がすーっとのぼって
ゆっくりと時間が流れている情景から
話が進んでいきます。

煙草を楽しみ、
ゆっくりとした時間を過ごす姿
むしろ、なんだか
優雅な感じさえしてしまいますよね。

茶道の席でも 
「たばこ」はおもてなしとして
扱われています。
私は9歳の時(昭和63年頃)から
茶道のお稽古に通っていました。
茶席で煙草盆の存在を知った時は
衝撃でした(笑)
大人はやっぱりタバコを吸うんだなぁ
女の人も吸っていいんだなぁと
お稽古が終わってから
母に
タバコを吸うか
祖母は吸っていたか
確認すると
明治生まれの
曾祖母が好んで吸っていたと聞き
また衝撃を受けたにでした笑

茶席ではおもてなしとして、
主客席に煙草盆を準備して
火入れをし
すぐに使っていただけるように準備をします。
使っている方にお会いしたことは
ないです。
禁煙のマナーが問われる
時代だからでしょうか
茶道でいう「睨み菓子」的な
存在のような。

※睨み菓子 果物など飾りのお菓子。
だされても食べないルール

先日京都に泊まろうと
いつも予約しているホテルのサイトを開きました。
主人が煙草を吸うので、いつも
喫煙ルームを予約しておりました。
が、禁煙の部屋のみで
サイト内にでてこないのです。
ホテルに電話してみたところ
「全室禁煙になりました。
一階に喫煙所があります」
とのことでした。
煙草を楽しまれる方は
肩身の狭い思いをされているんですね。

嗜好品として、
疎まれることなく
むしろ
おもてなしの時代も
ついこの前までありましたよね。

健康面を考えると疎まれる存在の
煙草ですが、

私が幼いころは、
お客様がいらっしゃると
お茶とおしぼりと、
灰皿をもっていきました。

あえて灰皿忘れたふりして
出さないこともありましたが

祖父や、父に
灰皿を持ってくるように言われたものでした。

そんな祖父も父も煙草は
一切吸いませんでした。

灰皿をお出しすることで
お客様に
煙草をどうぞ
リラックスしてゆっくり
お過ごしください。
という意味が
こめられていたのではないでしょうか。

健康面の事を考えると
禁煙したほうがいいとは思いますが。
煙草の日常生活の歴史に
考えめぐらすと
なんだかおもしろいですよね


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