はじめてのクロスカントリー・レース

実は3週間前から地元の陸上競技クラブに参加していて、今日はクラブ対抗レースに参加してきた。研究とは全く関係ない、日曜日のお話です。

今日は2018-19 Oxfordshire XCのRound 4に参加しました。AdderburyのBo Peep Caravan Parkにて開催され、私はSenior Menのカテゴリーにて8.5km(?)を走りました。

(Oxfordshire XC: オックスフォード州クロスカントリー競技。スキーのクロスカントリー競技ではなく、長距離走です。詳細はこちら: https://www.oxonxc.org.uk)

結果: 33分51秒5(手元)
3’40”-3’27”-3’47”-3’39”-3’31”-3’44”-3’42”-3’31”-3’39”-1’07” (/km, ラストのみ0.28km)
(コース内に特段の距離表示はなかったため、手元のGarminによるラップ)

日本のように「クロスカントリー競技のために作られたコース」ではなく、「農場をお借りして作ったコース」ということで、コースの凹凸が激しく、一昨日の積雪・今朝の冷え込み(最低零下7度)もあり、具体的なペース設定をするとドツボにはまると思ったため、5kmまではペース走のつもりで走り、残りの3.5kmを出し切るというレースプランをとった。

アップダウンや路面状況の相違によりラップの上下動が激しいものの、トータルとしてみれば割と安定したペースで走れていたかと思う。もう少しラストで順位を上げたかったのだが、そしてそもそもコースが頭に入っていなかったため、ラストの足を使うポイントを見誤り、最後の坂で足が止まってしまい、ラストはうまくいかなかった。「あと500m!」と思って頑張った先に、全くfinishの見当がつかなかったことに心が折れたというのは否定しきれない(手元のGarminによると9.28km,,,)

同じコースを何周かするレースだったが(というのが2周目でわかった)、ラストは少し違う道に誘導され、どこを走っているのかわからなくなり、Garminを見て残りの距離を把握し(たつもりになり)、ラストスパートをかけ、結果としてはそれが早すぎることとなってしまった。Garminの数字を盲信するのではなく、Finish Lineの構造を想定して=自分の感覚に委ねてラストを考えるべきだったと反省している。

順位はよくわからないし、このタイムを見て今の実力がどの程度なのかはわからないが、初めてのイギリスでのクロスカントリーレースを楽しめたので、今日は良かったということにする。コーチその他チームの方々に、エントリー、ゼッケンの手配、ユニフォームとスパイクの手配をしていただき、そして現地へ車に同乗させてもらい、お世話になりっぱなしの初レースでした。本当に感謝。

その他感じたことなど:
・クロスカントリーのポピュラーさ
今回のレースはOxfordshire(日本でいう県レベル)のクラブ対抗リーグの一戦。現在25クラブが加盟している。秋冬シーズンに5回のレースがあり、その結果で各クラブに順位がつき、男女それぞれ1部・2部・3部で争われる。
今日のレースではU20, Senior(20〜39歳), Veteran(40歳〜)の男性が一緒に出走したのだが、300名近くが参加していた模様。これにU9, U11, U13, U15, U17というカテゴリーが加わり、それぞれ男女が参加していることから、クロスカントリーがどれだけポピュラーであるかが見て取られるだろう。
さらに、North West Englandというもう少し広域でも別のクロスカントリーリーグ(Chiltern Cross Country League)があり、それぞれが参加している。もしかしたら、日本のマラソン・ハーフマラソン以上に広く行われている競技なのかもしれない。

・農場のコースを走る新鮮さ
刈り取った後の小麦畑の間を走ったり、畑の裾の通路を走ったり。刈り取った後でも、茎は残っており、畝の間を走らなくてはいけない。畑の裾の通路は狭いところもあり、前の選手を抜かせるポイントは意外と限られている。さらに、天候に恵まれた今日の場合、時間がたつにつれて温められた土が緩み、泥でぐちゃぐちゃになる。「悪いことは言わないからクロスカントリー用の靴か12mmのスパイクで走りなさい」とコーチに言われ、コーチからスパイクを借りて走ったのだが、普段のシューズで走っていたならば、ぬかるみに足を取られて転倒していただろう。

・ボランティアへの感謝
車の誘導、コースの誘導、そしてレース管理。写真の撮影をして、無料で共有してくださっている方もいた。公道レースほど大変ではないとはいえ、農場を借りてコースを作って、スムーズに試合を運営するというのは簡単ではない。初めてでコースがよくわかっていない私であったが、スムーズな運営のおかげで迷うことなくレースを終えられた。”Keep going!” “Well Done!”と声をかけてくれるのも嬉しかったな。

・ゴール後に握手
日本でいうと「おつかれー」と言い合うようなものだが、近くでゴールした人たちと握手して”Well done!”と言い合うのは楽しかった。何戦か繰り返していくと、知り合いが増えて楽しいだろうな。

・クロスカントリーでランパンははかないらしい。
「ランパンって、Track and Fieldか?」とチームの先輩ランナーに笑われた。よく見たらみんなハーフパンツを履いている。次に備えて買わなきゃ…。

・レース後の雑談についていけない
基本的にみんなイギリス人なので、超ネイティブスピードで会話が交わされる。そして、コースがどうだったとか、身体のどの部分が張ったとか、そういった英単語はあまりわからないので、ひたすら圧倒されていた。「つかれた〜」でごまかしていたが、もう少し会話に入っていけるようにがんばりたい。

・準備はしっかりと。
車に乗せて行ってもらうことになっていたので、自分の都合で時間を決めることができなかったものの、もう少し事前に準備のしようはあった。アップ時間がとれないことを見越して朝練をしっかりしておくとか、コースマップを事前に入手しておくとか。ほぼノーアップでコースを走りながら知るというのはかなりのdisadvantageであったはず。Garminのデータによると、心拍数が全然上げられていなかったので、ウォームアップの大切さを再確認。初心者以下の準備で大変お恥ずかしいです...。

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