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21-22 C.A.Osasuna 前半戦寸評。【GK・DF編】

皆様お久しぶりです。
かれこれ半年ぶりくらいの投稿になります…()
時期的には遅いですが、突如スイッチが入ってしまったので表題通り、選手寸評を私見マシマシで書き綴って参ります。

序項 シーズンインまでの流れ

今夏は先手必勝の補強戦略で、エイバルからキケ・ガルシアとホセ・アンヘルを補強し、ブディミルの買取オプションも公使。
主力の慰留や契約更新も滞りなく進み、戦力収支はプラスといった夏になった。

また、契約更新では
ダビガル→2026年
モンカジョラ→2031年
キケバルハ→2026年 

など育成組織出身(以下タホナル産と表記)の主力を中心に積極的に行い、ファンの心を繋ぎ止めた印象。
サラリーはたんまり積んだのかな、、

手持ちの選手の特性を余す事なく活かそうというアラサテのチーム作りにおいて、今季のスカッドがどういった化学変化を起こせるかを見守るというのは、このチームを楽しむ上での醍醐味でもあったりなかったり…

CVCという投資ファンドの介入によって、他チームの充実ぶりには目を見張るものではあるが、良くも悪くもブレないのが現体制のオサスナ。

それでは個々の選手の寸評に入りたい。。

PORTERO【GK】

#1 Sergio Herrera セルヒオ・エレーラ(29)


在籍5年目を迎えた、オサスナの絶対的守護神。昨季も数々のパラドンで、紙一重のポイントをチームにもたらしてきた。身体能力の高さとシュートへの反応スピードの速さはリーガでも5本指に入ると思っている。

前半戦はノイアーをリスペクトした、やたらとゴールを空けて飛び出す場面が多く、不意を突かれてロングシューター達の餌食になる場面も多かった。特に10節グラナダ戦…(以下略)


ロングフィードとパントの精度もポルテーロ陣が背負って受けるには、申し分ないレベルで高い。
年々安定感を増しつつあるのは、言わずもがなたまに見せる大胆なエリア外への飛び出しも、肝が据わった彼のストロングポイントと僕はプラスに捉えたい。

#26 Juan Pérez ファン・ペレス(25)

タホナル出身の孝行息子。素質は折り紙付きでBチーム登録時代から、3番手GKとしてトップに定着。酸いも甘いもベンチから見守ってきた。今季は、ルベン・マルティネスの退団により遂に2番手に昇格。

昨季は、コパデルレイ・アルメリア戦のPK戦での敗戦やAwayウエスカ戦でのパンチングミスからの失点もあり、まだまだ成長途上。

今季プレシーズンでは、リバプール戦で3失点も喫するも雨あられと打たれるシュートの応酬に、決死のパラドンで応えてみせた。
今季のコパでも、彼が主軸として出場したが、ベスト32ジローナ戦で涙を飲んだ。

能力的には、エレーラに負けず劣らずのペレスだが、なんとなく負け運が付いてそうなのが気がかり。
チームを救う活躍で早くヒーローになって貰いたいところ


DEFENSA【DF】

#5 David Garcia ダビド・ガルシア(27)

タホナルの誇り。絶対的な生え抜きDFリーダー。類稀な空中戦の強さは、攻守において貴重な武器。今季はとりわけセットプレーのターゲットとして、チームトップタイの4Gを挙げている。

オサスナの某有識者からは、ディフェンス大明神の名を冠せられる程の獅子奮迅ぶり。

昨季のリーガでも空中戦の勝率5位、空中戦勝利数では2位とオトラリーガのセントラルとしてはトップクラスのスタッツを残していた。なんと安定したパフォーマンス。

いつも言っている気がするが、彼はセントラルとしての総合力が高く、カバーリング、自陣のボール捌き、いずれも水準以上。そして足も遅くない。

夏には紆余曲折ありながらも2026年までの契約更新にサイン。本人がステップアップの野望もちらつかせていた事もあり、今も引き抜きの噂が絶えない。


#23 Aridane Hernández アリダネ・エルナンデス(32)

オサスナのDFラインを彩る、アフロの重戦車。今季で在籍5年目。ご想像の通り、空中戦などの対人守備は抜群の強さをほこるが、ビルドアップはやや不得手。
ここ最近は小さな怪我が頻発しているため、コンディションは今ひとつ良くない印象。2022年2月現在も離脱中。

冬の移籍市場では、ポルダラスから獲得のオファーがあったみたいだが、金は払うつもりのないVCF側と折り合う事はなく、破談。
今もなお、リハビリに勤しむ彼。

昨季のラテラウのカバーへの奔走ぶりなど、アラサテサッカーの強度で出続けたら普通はオーバーワークよな。鞭打ってくれていたのですね。

2023年の夏に契約満了を迎えるアリダネは、そろそろキャリアの分岐路かもしれない。


#4 Unai García  ウナイ・ガルシア (29)

彼もまた、クラブと苦楽を共に乗り越えてきた生え抜きCB。
アリダネの離脱も多かったため、ガルシア4天王の一人としてスタメンに名を連ねる機会も多かった。
しかし、前半戦最大のトピック、『ファン・クルスのCBコンバートによる本格化』の煽りを受けて現状3番手の序列に。

ここで強調したいのは、彼が3番手にいてくれる事で、DF陣に他ならない安心感を与えてくれる事実!!

フィードの正確さは彼の隠れた魅力でもあるし、オサスナサッカー試合勘が鈍るとやらかす傾向にあるので、アラサテがどう使い分けていくのか。

#3 Juan Cruz ファン・クルス(29)

アラサテ再生工場の新作、『ファン・クルスのCBコンバート』により主力に成り上がった、今一番眩しい時の人。。

若手時代に🇮🇹2部などで長い事武者修行をしていた経験が、今になって身を結んでいるのかも。
カテナチオの素養をアラサテが密かに見出していたのかもしれない。

繋ぎの単調さと雑さでSBとしての序列は3番手であったが、コンバート後は空中戦の確かな強さと豊富な走力を如何なく発揮。
今は貴重な左利きセントラルとして非常に重宝されている。

意外とマメなSNS投稿も、彼の魅力でもあったりする。

この冬、密かに🇧🇪方面から引き抜きのオファーがあるなど、巷でも話題になっている模様。この遅咲きセントラルに後半戦以降も目が離せない。

#2 Nacho Vidal ナチョ・ビダル(27)

先日27歳の誕生日を迎えた、オトラリーガ界隈でも屈指のクリエイティブSB。またオサスナで一番のお洒落番長でもある。

外と内のレーンを自在に使い分けるランニング技術と、2人くらいなら平気で剥がしてしまうボールキープ力が最大のストロングポイント。クロス技術も確かなものがある。

今季も有無を言わさず右ラテラウ1番手の彼だが、守備面を不安視する声も未だにちらほら見受けられる。アラサテの下で4年も過ごしているので、僕は今更心配してない
いつも良くやってくれている。

個人的には、揺るぎない一番の推しプレイヤー

#15 Jonás Ramalho ホナス・ラマーリョ(28)

昨季後半戦からジローナよりローンで加入。今夏買取オプションを行使の上、完全移籍でチームに加わった。
アンゴラとバスク人の血を引く彼は、アスレティックのレサマ出身という中々特徴ある経歴の持ち主。身体能力の高さを生かした対人守備がテンプレ的な長所だろう。

オサスナでは少ない出場機会で、右ラテラウ起用がメイン。ロンカリアばりの推進力でサイドをこじ開けたかと思えば、守備時では中々にガバガバな危機管理能力で、評価に困るパフォーマンスを見せていた。

謎補強の一人としてファンから揶揄され、戦力外最右翼だった彼。
しかし、ナチョビダルのサスペンションにより先発した、22節セビージャ戦では、周囲の予想をいい意味で裏切るハイパフォーマンスを披露。
今後も彼を信用していいのか?
これは後半戦へ最大の興味

#32 Jesus Areso ヘスス・アレソ(22)

無慈悲にアスレティックから引き抜かれるも、今夏フリーとなりオサスナに帰ってきたタホナル産の右ラテラウ。

レサマで揉まれた事もあってか、身体が分厚くなりスピードもナチョビダル以上と、ポテンシャルは十分に高い。

だが練習中で負った右腓骨の骨折により、現在長期離脱中。これも期待の若手としての宿命かもしれ

#39 Manu Sánchez マヌ・サンチェス(21)

ATMさんからのローン2年目を迎えた、オフェンシブSB。
アラサテの起用法によるものか本人の意識かは定かではないが、ネジの飛んだポジショニングで左サイドを面白くする、愛されプレイヤー。

9節ラージョ戦(H)で、代表されるようにいつの間にか最前線に陣取り、チャンスに寄与してしまうスタイルは不変。(むしろ磨きが…)
逆サイドからのクロスの先に彼が居ると、なんとも言えない感情になる。

ただ最近はスタミナが強化され、戻りも多少早くなった。その代償としてか、試合終盤にSHで使われるケースも。

また、深い切り返しからの右足クロスなど見せ始め、コテとの差別化も図るべく奮闘中。

後半戦は本来の長所のピンポイントクロスから、チームを救うアシストに期待したい。
追記しておくと、守備面もかなり様になってきていると個人的には感じている。

#16 Jose Angel “Cote” ホセ・アンヘル・"コテ"(32)

今季キケ・ガルシアと共にエイバルからやってきた、経験豊かな左ラテラウ。

突如として左足が火を噴いた7節マジョルカ戦(A)やサイド深い位置からのアーリークロスなどスポットでの活躍はあるが、試合を通して出た際に感じる、形容し難い物足りなさは何なのか…

基本左足しか使えないからか?
パスコースがないと行き先に困った台風みたいに、ドリブルでフラフラ持つからか?

ただ、アラサテからの信頼は厚いみたいなので、今後どう使っていくかは後半戦の楽しみに取っておきたい。

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今回はここまで
このシリーズ貫徹した覚えがないから、今回ばかりはなんとか頑張りたい…

他にも掘り下げて欲しいテーマなど万が一あれば、是非お願いします。

ここまで読んで頂いた方、本当にありがとうございます!!

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