ニュージーランド隔離日誌 後編
5.隔離生活1週目
さて、部屋に到着したのはお昼をだいぶ過ぎてから。荷物を整理したりしてるとドアをノックされる音が聞こえました。「Room service!」と聞こえたきもします。ドアを開けてみるとすでにノックした人はおらず、昼食(?)だけがドアの前に置かれていました。
冷凍っぽいピザとサラダ、バナナ、オレンジ&マンゴージュース。そんなにおなかも空いていなかったので私にはちょうどよい量です。
さて、部屋にはイロイロルールを書いた書類も置いてあるのでのんびり眺めます。
上記以外にも冊子のようなものもありました。どうやら食べ物や日用品はウーバーなどでデリバリーを頼んで良いようです。ただし、アルコールは制限があって、外部からのデリバリーが禁止されていて、ホテルのルームサービスのみとなります。アルコールの量も、一日当たりワイン1本かビール4本の制限があり、ホテルのメニューにあるものしか頼めないため、お酒が好きな人には苦痛かもしれません。
さて、初日の夕食です。
チキンはパサパサして臭み有。サラダとデザート、ポテトはおいしく頂きましたが、小食の人には物足りないかもしれません。ルールサービスでビールを4本オーダー。ほかは全く人と会うことはないのですが、ルームサービスのオーダーは個別に決済が必要みたいで。クレジットカードの読みとり端末を床に置いて、カードを入れて暗証番号を入力せよと言われます。決済が終わるとレシートが必要か問われ。Yesと回答するとビールと一緒に床に置いてくれます。徹底して接触をしないように対応をされます。
ニュージーランドのビールもなかなかイケますね!
ホテルに到着した日をDAY0として14日目までこのホテルに隔離される模様
【DAY1】
午前中のExeciseの時間に外に出てみる。Execiseの時間はフロア毎に時間が決められていて30分しか与えられない。場所はバスが止まる10m四方の駐車場で運動できるみたいだが、狭すぎてとてもじゃないけど運動できない。でも同じフロアの同僚と直接顔を見て話が出来たので少しはストレス解消になる気がした。
昼過ぎ頃に火災報知器がなる。結果的にはどうやらトレーニングだったみたいだが、のんびり対応していたら同僚から早く避難しろと電話で怒られた(笑)
さて本日の食事ですが
朝食、おやつ、昼食、夕食の順です。一見おいしそうにもみえますが、基本的に味は単調。そして炭水化物多め。
最初の頃は、ちゃんと食べようと思ってすべて食べましたが、私には多すぎたみたいで、いつもおなか一杯。ホテルの部屋に隔離されているので運動もできないので「これはヤバイ!」と気づくまで数日を要しました。
その後も同じように炭水化物多めの茶色のメニューが2週間ひたすら続くので、要望があればUPしますが、今回は省略します。
唯一の楽しみは同僚とのチャットとかWEBミーティング。無駄に同僚がニュージーランドで作成した詩は
「伴侶も子供も愛しているけど、新しい出会いはいつも刺激的」
こいつはクズに違いないですが、潤いのない隔離生活では爆笑させて頂けました。
【DAY3】
今日はPCR検査の日。前日ドアの下から投げ込まれていた書類だと、8:30には開始されるっぽいので、一応人前に出れる格好にして準備しておく。
8:30にドアがノックされるが、朝食でした。
10時30分になってようやくPCR検査が実施される。この結果によっては別の隔離施設に移動させられる可能性もあり。
【DAY4】
どうやらニュージーランドはSauvignon Blancという品種のワインがおいしいらしい。ルームサービスで頼んだが少し辛口で本当においしい。
【DAY5】
そろそろ運動不足を認識してニュージーランドで有名なネットショップ、マイティエイプ(楽天みたいなもの?)でチューブを購入。頑張って運動しよう。
【DAY7】
DAY3で実施したPCR検査結果が連絡こない。同僚が確認した結果、陽性でなければ特に連絡がこないみたい。この辺の対応で海外に来たなぁって感じをひしひしと感じる。(汗)
なにも連絡がないので私はたぶん陰性だったのだと思う。
6.隔離生活2週目
【DAY8】
いい加減あきてきた。食事もパターン化されて楽しくないし。ワインもビールも一通り飲みつくした。
この日は最終日のフライトの確認の案内が届いた。ちゃんとオークランドまで帰れるっぽい。
【DAY9】
ビールの王冠がスクリューキャップだということに今更気づいた!(笑)。今まで手持ちのオープナーで頑張って空けていたのが馬鹿みたい(汗)
【DAY9】
パンにパン。そしてシリアル。スミマセンそんなに食えないです。。。。
【DAY12】
2回目のPCR検査! これで陰性であればDAY14には解放される。
【DAY13】
ようやく明日になれば解放される。本当に長かった。。。辛かった。。。
7.ついに開放!
【DAY14】
今日はようやく隔離生活から解放される日!
イロイロな修羅場を経験してきた気がしていましたが、この隔離は結構辛いモノでした。苦楽を共にする同僚がいなければ廃人になっていたかもしれません。
一人ひとり呼び出しがかかり、ウェリントン空港に向かうバスに乗ります。
気持ちは晴れ晴れ!そしてウェリントン空港ではちゃんと普通のカウンターに向かうことができました。私のウェリントンの思い出は隔離ホテルと空港だけです(笑)
ウェリントン空港の国内線は比較的人もいて、ニュージーランドはコロナの対応に成功しており、多くの人がマスクを着用せずに生活ができていました。飛行機を含む公共交通機関内でのマスク着用は義務になっていますが、普通の生活ではほとんどの人がマスクを着用しなくても良い状況になっていました。ロックダウンなども実施されてダメージは少なからずあるようでしたが、今の日本の状況に比べて2020年11月当時のニュージーランドはとても過ごしやすい状況でした。
気が向いたら11月末から12月にかけてのニュージーランド生活もUPできたらと思います。
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