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雪組公演「双曲線上のカルテ」

宝塚歌劇団雪組 日本青年館ホール公演 「双曲線上のカルテ」を見てきました。

これから気まぐれに趣味の観劇に関しても感想を残していけたらと思います。諸々の都合でサムネイルの写真には今回のようなたぬき然り何らかのぬいぐるみのようなものが写ると思ってください。

今月は上記の「双曲線上のカルテ」を見てきました。2012年に早霧せいなさんの主演で上演された演目を、和希そらさん主演で再演するものです。ミュージカルというよりかは音楽劇、歌も歌いダンスもするストレートプレイに近い演目でした。
末期の不治の病を抱える天才医師が人生の終わりに何を見て誰を愛するのか。それでも逃れられない死への恐怖と絶望感とは何かというお話でした。
ヒロインの看護師さんが徹底的に天使として描かれるのですがそれを演じる華純さんの純真なこと。フィナーレのデュエットダンスも素晴らしかったです。人生の最後に彼女のような方に出会えたらそりゃあ縋ると思います。
あとはランベルト先生役の縣さん!!縣さんどんどん魅力が増していますね!!役を生きて時にコミカルに時に真摯に生きることのできる俳優さんなんだと改めて思いました。
そして何より主演の和希そらさんです。
すごくないですか?私はとんでもなくハイレベルなエンターテイナーだと思います。彼女の身体表現能力の高さは一体どこから来ているのでしょうか。彼女自身の努力と才能ですよねそりゃね。
和希そらさん素晴らしい方だなと改めて思いました。
役に入り込める憑依型俳優であることは宙組公演「ウェストサイドストーリー」から知っていました。しかし、今回のフェルナンド先生という「最後の最後までヒロインモニカを愛した」ということ以外何も見ている者には明確な本心がわからないという役をどうしてここまで没入し憑依しながら演じることが出来るのでしょうか?
またもや和希そらさんに出会えて良かったと思える公演でした。
自分がかつてその意思を最大限に尊重して看取った患者、チェーザレさんにに天国の入り口で迎えてもらえるのがいちばんの救いでした。チェーザレさん役の桜路さんも本当に好きです。
他人の心は誰にもわかりません。追い詰められてしまった人の心なぞ尚更。だから私自身は死後の世界があると信じているのですが、そういった己自身の死生観とも向き合いながら観劇をしました。

私は宝塚歌劇団雪組さんというカンパニーが大好きなのですが、雪組さんのうち選抜メンバーで構成された本作も、演劇集団としての雪組の力を見せてもらった気がしました。やはりこの方々が一番好きです。追いかけたいカンパニーだなと改めて思いました。



おまけ

私はつば九郎先生も好きなので、せっかくの日本青年館ホール公演、つば九郎ハウ巣にも寄ってきました!めちゃめちゃ可愛かったです。

これからご観劇になる方はぜひ!

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