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腐敗するアパレル業界の実態と廃棄を生み出すマインド

こんにちは!
初めてnote使います。
ちょうど前職を退職して3年が経つので、振り返りの意味で色々纏めようと思てます。

今回は社会人1社目での経験

大学を卒業して繊維業界に飛び込んだのですが、特にファッションが好きな訳でもなく、両親が縫製業を営んでいたのでどちらかと言うと好きじゃなかった。と言うのが本音 
ちなみに売り掛け回収難に陥り倒産
支払いしなかった企業は今でも元気と言うこの不条理

1998年4月に入社、バブル終焉を迎えた所謂ロスジェネ世代

先輩方やお取引先様はバブル絶頂期を経験した人ばかり
大変失礼ながら無能な人が多かった。
特にアパレル業界は残念な人が多かった。

時代が良かったので、何売っても売れる、どんな値段でも売れる時代
そら思考能力なくなるわなー

ところが厳しいのは2000年に突入してから...
何も売れません。販売価格はドンドン下がると言う時代へ

私がしていたのはOEMと言うお仕事
original equipment manufacturer
「他のブランド製品を製造する事」
英語で言うとかっこええけど、日本語で簡単に言うと下請けです。

「他のブランド製品の製造」 最初はそうでした。
ところがその業務比重が段々と増加して
「他のブランド製品の企画、製造」となる訳です。

えっ ブランドを扱う会社で商品の企画しないの??
と思うかもしれませんが、しなんですよー

普通の大学を出たファッションに興味のない若者(当時)が商品の企画するんです。

当時は百貨店ブランド全盛期
店舗リサーチ、競合情報、素材情報、トレンド情報そして製造背景
全部OEM会社がお膳立てするんです。

最初は企画提案書だけで済んでた。 ところが年々判断レベルが下がり
サンプルを見てみないと判断できない
全サイズ見ないと判断できない
全カラ―見ないと判断できない
多くのサンプルを見て判断したい
この商品が売れると言う根拠を示す資料がほしい

ドンドン提案する内容が膨らみ、OEM会社は徹夜、土日出勤当たり前の
ブラック企業に

一つの商品を決めるのに50も100も提案しないと決められない。
ダメだしされた提案を翌週何もなかった様に提案すれば
「こう言うの待ってたんだよ~」と採用されたり、いい加減なもんだ。
1週間でファッショントレンドが変わってことか?ファストファッションの先がけか?と突っ込みたくなる。

企画は良かったけど、値段が... 言う事もある。後日店頭見ると同じ企画商品が他社で生産されて並んでるなんて事もあたりまえにある。

面白い事に提案する側のOEM会社の方がそのブランドを所有する会社より
商品に対する愛着が湧くと言う現象

現在の繊維業界の大量廃棄問題はこの愛着を持たないマインドが生み出した
ものだと確信してます。
だって自分で考えて汗水垂らして売ってないもん!
自分で考えた愛着あるものやったら一生懸命売るでしょ。

売れなければ提案した人のせい、売れたら手柄
しまいには「売れてる会社の売れてる商品提案しろ!」なんて言われる始末

衣料品製造に対する知識もなければ、商品を企画する能力もない。
「で!何される方なんですか?」と言いたくなる?
ファッション評論家か?

そら20年前アパレル企業の売上上位にいた会社全部消えるわなぁー

ついでに一言
海外出張の工場視察、現場確認何て一切してません~
「だって現場みたら値段値切りずらくなるじゃん」
と言う事で観光と夜遊びをしに海外出張に来てました。
ほとんどやってる事はツアコンです。
もちろんはすべてこちら持ち、もはやたかり屋です。

そして早々に退職を決意し、2社目へ
その頃は繊維廃棄と言う問題に着目していなかったので、何とも思ってなかったけど、今思うと商品に愛着を持たない人たちが(すべての人ではありませんが)モノを生み出す結果、生み出しているのはゴミなんだと気づく

2社目での体験は次回に

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