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「アートは全ての関係性や接続点を横並びにし得る、唯一無二のもの」。ケアとまちづくり、ときどきアートマガジンのクロージングと新しいオープニングに添えて

最初に。この月額マガジンで私が記事を掲載するのはこれで最後になります。
元々はケアとまちづくり未来会議(以下ケアまち会議)の始まる7ヶ月前に始まり、ケアまち会議の開催を持って、一つの区切りとしようと話して始まったこのマガジン。実に色々なことを書いてきました。
時に迷走・瞑想(?)していると感じられた読み手の方も、最後まで読んでくださり本当に嬉しく思っています。

最後をしっかり飾れるかわからないですが、今時点で私が確信している、ケアとまちづくり、そしてアートとの関係性について締めくくります。

・アートは人の動線さえドラマティックに変え得る存在
・アートは埋没した地域資源を浮かび上がらせる存在
・アートは人間関係をフラットにし、さらに有機的に結びつけ得る存在

ここでいう「アート」 、つまりそれは人の表現活動、という意味です。この人の表現活動は、状態や肩書き、所属を薄め、個を強くさせる力を持っていると考えています。その上で、3つに分けて人の表現活動がどのような結果を生み出し得るのか、考えていきます。

アートは人の動線さえドラマティックに変え得る存在

福島県猪苗代湖・「はじまりの美術館」館長の岡部さんの話を聞く機会をようやく得、人が集まる仕掛けを紐解いた時間があった。

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