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関わりしろをつくったら、看板そのものがいらなくなった。福祉・世代をつなぐ場所「長崎二丁目家庭科室」と、畳んだあとの話。

こんにちは。福祉環境設計士の藤岡聡子です。初めましての方は、こちらの記事をご参考に。私をご存知の方は、このままどうぞお付き合いくださいね。

(1人目の赤ちゃんを抱っこ紐に入れて歩く女性の、とある一日)

この子、なかなか髪の毛生えないな〜、頭寒そう。あ〜可愛い帽子でも買ったげないとなぁ。あれ、町の通りを歩いてたら、昭和の香りする面構えのお店の前の立て看板に「長崎二丁目家庭科室」の文字。
今日の予定が書いてある。なになに、”さとみとゆかりの 編み物の会”?。ふぅ〜ん。中のぞいてみよ。年配の人と、あ、赤ちゃんづれの人たちがいる。あと若い学生みたいな人もキャッキャして編み棒を動かしてる。へえ。何編んでるんだろ。あ!どんぐり帽子じゃん!うわ〜、楽しそ。あ、あの毛糸の色可愛い。深緑色の。あー。昔、おばあちゃん、編んでくれたっけ。あ〜なんか懐かしいな...

「あの〜、私も、子どもの帽子、編んでみたいんですけど、いいですか?」

気がついたら、今まで話したことない人と一緒にどんぐり帽子編んでたわ、私。わはは。

−−−2017年4月に、東京は豊島区、椎名町にある商店街のお宿・シーナと一平の一階を間借りし、「長崎二丁目家庭科室」をつくって運営していた時、こんな瞬間が幾度も幾度も繰り返されてきました。

長崎二丁目家庭科室」は、まちに飛び出した「家庭科室」で世代をつなぎ、それぞれの年代に合わせた健康の保ち方を学んだり、介護・福祉についてまちの人たちが知るきっかけをつくってきた場所です。
0歳から80代まで、徒歩圏内・自転車圏内のまちに住む住人、のべ1000名以上の方が様々な習いごとや催し物に参加してくれました。

そんな「長崎二丁目家庭科室」は、2017年4月から2018年2月までの約11ヶ月の運営期間で、TVメディアにて放映4局5番組、雑誌・新聞等にて5誌、ラジオ局2局2番組、ウェブメディア2媒体、業界紙等の巻頭インタビューに事例を掲載してもらいました。

まちに住む人同士の関わりしろをつくったら、「長崎二丁目家庭科室」の看板、取り組みそのものがいらなくなった。そんなお話です。

地域の中の場作りをしてみたいと思っているのだけど、どうしたらいいだろう?そもそもどんな場所があるんだろう?そんなことを考えている方に向けて、
あまり話をしてこなかった、①「長崎二丁目家庭科室」の着想の土台、 ②”失敗しない”人の巻き込み方のフレームワーク を紹介します。そして、③「長崎二丁目家庭科室」を畳んだそのあと をレポートします。(もしかしたら、普通は取り組みが終わった後の話なんてしないかもしれない。でも、終わった後にこそ成果があらわれると思っていますので、そちらも赤裸々に参りましょう。)

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Satoko N Fujioka

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ありがたいことです。精進します。
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Satoko N Fujioka

福祉環境設計士。85世代/夜間定時制高校出身。24才で介護ベンチャー·老人ホーム創業メンバー。現在は「福祉の再構築を」㈱ReDo代表取締役 /医)オレンジ理事/「親の思考が出会う場」KURASOU.代表. US,NZ,DNK留学。写真は英国・ストックウエルにて。

ケアとまちづくり、ときどきアート。

なぜケアとまちづくりが必要なのだろう?病院を地域に開いた方がいいのはなぜ?アートを介護に持ち込むと良さそうなのはなぜ?地域包括ケアシステムの中で一大ブームになっている「ケアとまちづくり」「ケアとアート」。多くの実践例に足を運び、自身も「モバイル屋台de健康カフェin豊岡」で...
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