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不思議な話をしてみよう

魂ってどこからやって来るのでしょう?
誰もがそんな疑問を感じたことがあると思います
今回は『魂』そのものがやって来る、子どもの誕生に纏わるお話です

わたしにはふたりの息子が居ます
もうとっくに成人したんですけどね

こんなわたしにも、彼らをこの世へ送り出す際にはやっぱりと言うか…
それぞれに不思議な出来事が起こりました

まずはひとり目の時

どこか外国の街並を歩いている夢を見ました
そこに、自転車を牽いた小さな男の子が近付いてきます
その子はわたしのスカートの裾を摘まんで

『ボク、ここから落とされたの。怖かった。あなたのところが良い。』

と、側のダム(のような場所)を指差して話し掛けてきたのです
夢の中ですから何となく承諾してしまったんですよね
思い出したら色々ヤバいんですけど…(落とされた???)
ただ、何故かその子が『4歳』ということだけは分かりました

その夢から数日後、妊娠が判明
生まれたのは予想通りの男の子
何となくひと仕事こなした感じがしてホッとしたのも束の間…

そんな夢を見たものですから、長男が4歳過ぎるまでは生きた心地がしませんでした
夢とはいえ、子どもにあんな言葉を口にさせたく無いじゃないですか
その甲斐あってか無事に成長してくれました
わたしを選んだのは彼の作戦だったのか何なのか…
それは今でも分かりません

ふたり目は、コレまた不思議な体験をしました
長男の『4歳』の壁を見越したように生まれたのがふたり目の次男です

お恥ずかしい話しながら、金銭的な問題が本当に深刻で…
長男ですらわたしが独身時代に積み立てた生命保険を解約して出産資金に充てたくらいです
(出産一時金は出産後に『世帯主』へ支給されます。退院したらパソコン備品に変身していましたけどね…)

そんな状況でしたから、子どもはひとりが精一杯だと諦めていたのです

毎日忙しく働き回る中でふと、カーテンが膨れ上がっているのに気付きました
他のカーテンはそのままで、その一ヶ所だけが膨らんでいます
(長男が隠れてるのかな?)と近付いてみると、そこには何もありません

長男は廊下を挟んだ向かいの部屋でスヤスヤと昼寝をしています

窓を確認すると閉まったまま…
それなのに、風も無くそのカーテンだけが大きく膨れてふわふわと揺れるのです
それを見ているうちに何故か
(あぁ、子どもがもうひとり、やって来るんだな)
と、"予感"したのです

ほどなくして妊娠が発覚
夫とはモメました

『充分に育ててやれない…』
そんな絶望的な気持ちの中で過ごしていたところ
不思議な夢を見ました

大人になった長男(何故かそうだと理解出来る)が話し掛けてきます

『俺たちのことは気にせず、楽しんできて』

俺"たち"…?

笑顔の長男の傍らで同じように笑っている成人男性がそこに居ました
顔はモヤモヤとしてはっきりしません
どうしてだかわたしには、その人物が自分の子どもだと判ったのです

そうして、わたしの手に乗せられたのは、月旅行のチケット

発車前のロケットの座席に凭れて
(あの子たち、気遣ってくれたんやなぁ…)
と、しみじみする夢でした

たかが夢…
けれどもわたしには夢で笑い掛けてくれたもうひとりの人物が妙に心に残ってしまい
ここで産まなければ一生後悔すると感じたのです

当時は2作目の企画段階でしたから、もちろん給料ゼロ・生活費ゼロ、貯金なんか当然ゼロの我が家…

それでも『産む』と決めた途端、1作目のグッズが製造・販売され
あれよあれよと言う間にキャラクターライセンスを持っていたわたし個人の口座に振り込まれ…
晴れて出産資金に充てることが出来たのです

何故かトントン拍子に諸々の不安が解消されてゆくのでした

反対を押しきって生まれた子どもは予知夢通りの男の子
本当に不思議なんですが、生まれた直後からいつもニコニコと嬉しそうに笑いかけてくれる赤ちゃんだったのです

次男はまた、3歳になって間も無くこんな話を聞かせてくれました

生まれる前、高いところからずっとお母さんを見てた
大きなテレビみたいのに映ってた
(20代頃のわたしの髪型、服装、場所の特徴などを説明してくれました)
頭に金色の輪っかがピカピカ光ってたから
『この人をお母さんにしよう』と決めた
となりには、お兄ちゃんが居た
お兄ちゃんは生まれるのを怖がってたから、ボクが押した
お兄ちゃんはお母さんのところに落ちてった

突き落とし…落とされた…???

何か色々と辻褄が合うのは偶然なのか何なのか
このような話しを子どもたちにしたことはありませんでしたし、長男が教えるなんてこともあり得ません
何より、夫ですら知らない過去の髪型や服装までもがピッタリと当たっていたんです…

見てたんかい!…いや、見られてたんや…(恥)

やっぱり魂って高いところから降りてくるんですかね?
子どもの誕生は本当に不思議な事ばかりです

もうひとつはご先祖が関わってきたケースです

今から10年以上前のことです
結婚された知人夫婦に待ちに待ったお子さんが出来たとの知らせを受けました
普段なら、喜ばしいことですよね
ところが顔を合わせると…

知人の旦那さんはまるでお葬式にでも参列するかのような暗い顔をされていたのです
どうしたのか訊ねてみると、どうやら奥さんが子どもの誕生を異常なほどに怖れているのだとか…

いわゆる、マリッジブルーというやつです

確かに出産は命懸けですから、不安になるのも当然ですし、わたしも経験者ですから
その心細さ、怖さは容易に想像出来ます
けれども、奥さんの怖れ方は酷く『この子を産みたくない』とまで言い出す始末…
あんなに欲しがっていたのに…
旦那さんの困惑は見ていて痛々しいほどでした

そうこう話を聞いているうちに、いつものピカッと光るビジョンが稲妻のように降りてきました

(わたしには不思議な力がありまして…
精神集中すると、問題になっている要因が瞬時に閃くのです)
今回は暗い部屋に踞っている年老いた女性の姿が見えました

『あっ!』と驚いていると、その女性はゆっくりと(しかし一秒も経過していない間に)話し掛けてきました

『子孫(生まれる子ども)を守る順番がやって来ましたが、このままだと、子孫にわたしの眼病を背負わせることになるでしょう。きちんと供養してください』

ちょっと言い辛かったのですが、言葉そのままに伝えてみました
旦那さんはわたしにそういった霊感があることを知りませんでしたから、鳩が豆鉄砲を食らったような顔でポカンとされていました

それでも、何か変わるかも知れないと思われたのか、帰ってから奥さんにお話ししたそうです
奥さんは
『そう!この子は目が見えなくなるって思った!心配で産みたく無かったの!』
と、驚かれたんだとか

そこまでは偶然の一致かと思っていた旦那さんでしたが、気になるからと言うことでご先祖を調べたそうです

…そうすると、本当に供養されていない方がいらっしゃったようで
それも、眼病が元で亡くなられた未婚の女性でした

親族総出できちんと供養されてからはマタニティーブルーもどっかへ吹っ飛んだようで
無事に可愛い女の子がお産まれになりました
現在ではお子さんふたりに恵まれてしあわせに暮らしていらっしゃいます

ご先祖って順番で子孫を守ってるんですね
知らんかった…

こういうのを聞くと、改めて供養って大切だな~と思います
(供養とは、お金や儀式が中心なのでは無く、自分たちまで命を繋いできてくれた事への感謝の気持ちを向けることです)

産んで、育てて、自立させて…
その大変さを知れば知るほどご先祖の凄さが身に沁みてきます

たとえ今が辛くても、命を繋いでくれたご先祖たちが同じ思いをしてきたかと思うと、もうちょっと頑張ってみようかな、なんて思います

そろそろお彼岸…あちらの方々もこちらへ遊びに来る季節
家族で彼らの話をするのも、供養のひとつになるのではないでしょうか

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