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ミニサイト作りは楽しい!

ミニサイト作り職人を目指し、日々ネタ探し&サイト構築にいそしんでいる和田です。はじめまして。いや、ほぼ無告知のnoteだから知人ばかりかな。

2016年10月のミニサイト本出版以降、周囲でも「ミニサイト作ってみたい」「早速企画作成しました!」「ネタ探し中♪」なんて声をちらほら聞くようになりました。中には「ミニサイトがきっかけで取材が」「ライフワークとして取り組みたいものが見つかった」なんていう方も。

その過程をブログ記事にまとめた方もいました。

●好きなテーマでミニサイトをつくって月2万円稼ぐまでのリアルな道のり | 自分の時間を生きよう

もちろん逆に「あんなのでうまくいくはずがない」「作ったけど人全然来ず」「途中で挫折」という人も大勢います。出版社意向で、書名が「ミニサイトをつくって儲ける法」となってしまったので、後半の「儲ける」に期待ウエイトが寄ってしまったのでしょう。

個人的な希望は「ミニサイト作り講座」だったのですが、そんなプレーンなタイトルでは売れないので通るはずもありません。

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本の中でも書いていますが、「マネタイズ」だけを目的にしたミニサイト作りはもったいない。インターネットというインフラを使って一個人が情報発信をしてゆくこと、そして自分の作品を世に発表すること、それを評価してもらうことには大きな価値があり、なにより楽しいものです。

そしてミニサイト作りを通じて「その道のプチ達人」になれる可能性だって十分にあるのです。

「ミニサイトづくりによって新たなライフワークと出会うかも・・・」
「その道のプチ達人、さらには“その道のプロ”になる可能性も!」
「人生が想像していなかった方向に大転換する」
ちょっと大げさと思うかもしれませんが、私のまわりには実際にこういう人たちが存在します。私自身もそのひとりです。今は単なる趣味や「ちょっと興味あること」に過ぎないことも、ミニサイトづくりを通じてた池だった知識を習得し、情報の発信を通じてさらなる新しい情報が入ってくるという循環の中で、気がつくと「あの人がくわしい。あの人に聞けば教えてもらえる」と周囲から一目置かれる存在になっていたりします。運営するミニサイトが検索エンジンで上位に表示されれば、雑誌・ラジオ・テレビなどからの取材がメールで飛び込んでくることもあります。

人の人生を大きく左右する要因のひとつに「自己肯定感」があります。最近では「自己肯定感を高める子育て」にも注目が集まっていますが、やはり子供の頃に「やればできる」という確信・自信が持てている人は強いなと思います。でも大人になってからでも、自身の取り組みによって自己肯定感を高めることは可能だと思っています。

そのために必要なのが「何か得意分野を作ること」かなと。

ひとつ具体事例を紹介しましょう。私のことです。

2005年の初夏のこと。用事ででかけた東京・調布駅前のビル屋上で小さなビアガーデンを見つけました。大学生時代に何度か訪れたことがあるビアガーデン。さかのぼれば子供時代、親に連れられて行き、夜祭のような賑やかさに興奮した記憶もよみがえってきました。

「懐かしいなあ、今でもビアガーデンってあるのか」

帰宅した後、他にどんなビアガーデンがあるのか調べようと思い、「東京 ビアガーデン」で検索したところ、数は決して多くないものの主要ターミナル駅周辺、大学構内、さらには「え、こんな場所に?!」という所に素敵なビアガーデンが存在することがわかりました。同時に気付いたのです。東京都内のビアガーデンを紹介する専門サイトがないという事実に。

その時ネット検索で私が見つけた都内ビアガーデンの数は30店舗ほど。見落とし含めても50は超えない程度だったでしょう。「自分同様ビアガーデンに興味を持って調べている人がいるはず。せっかく調べたんだ。まとめて紹介するサイトを作ってみよう」 翌日には一覧を掲載した簡単なサイトを作り、仕事ついでに近隣ビアガーデンに立ち寄っては写真を撮らせてもらい、訪問レポートを作成することが新たな習慣になりました。行きたいビアガーデンも増え、友人を誘っては飲みに行くようになり、「ビアガーデンと言えばわださん」と言われるまでに時間はかかりませんでした。

作ったサイトも絶好調。他に類似サイトがなかったので当然ですが、「東京 ビアガーデン」などで検索すると自分のサイトが結果ページトップに。翌夏には驚くほどのアクセス数になりました。

雑誌でも紹介されるようになり、ビアガーデン店舗からも掲載依頼が殺到するようになりました。いつしか「ビアガーデン専門家」として取材が舞い込むようになり、執筆仕事も。それまで全く接点がなかった外食業界のマーケ担当者との交流も増え、知見が広がりました。サイトの広告販売も好調で、ビールメーカーからもお仕事をいただき、ビアガーデンブームがピークの時には、年収の2~3割以を占めていました。

もしあの時、調布駅前でビアガーデンを見つけなかったら。
そして帰宅してからビアガーデン紹介サイトを作らなかったら。

この十数年間のビアガーデンをめぐる様々な体験、ビアガーデンをフックに出会った大勢の知人・友人たちは存在しなかったのです。

正直それまで、「自分にはこれがある」と胸を張って言えるものはありませんでした。ところが、運営サイトが多くの人に見られるようになり、ビアガーデンへ行くと斜め後ろのグループの人たちが「便利なサイトがある」と話題にしてくれるようになる。「やったじゃん!」と、自分で自分をほめてあげることができるようになりました。

●東京ビアガーデン情報館

ほんと、世の中何がきっかけになるかわからないものです。

私たちは毎日の生活の中で、たくさんの経験をし、さまざまなことを考えながら生きています。「子どもと久しぶりのスキーをした」「読んだ本に刺激を受け仕事の進め方を工夫した」「家事を効率よくこなすプチアイデアを思いついた」「家庭菜園で前年以上の収獲を挙げた」「南の島でダイビングやってみたいな」・・・。そうした自分ならではの、ちょっとした経験・知識・興味を持って調べ始めたことなどは、ネットを通じて情報発信する価値のあるコンテンツになります。

少々長くなってしまいましたが、ミニサイト作りは楽しく、そしてそこには大きな可能性があると信じています。

そんなミニサイト作りの魅力を伝えていけたらと思い、今回、このnoteをはじめました。私自身のミニサイト作りの進め方、考え方、実際のミニサイト事例などを紹介してゆく予定です。

ミニサイト作りに限らない話ですが、「こうあるべき」的な絶対的ノウハウなどはありません。人の数だけバリエーションも手法もあると思っています。誰かの成功法則をなぞれば自分も成功するなんていう簡単なものはありませんし、そもそも「成功」の定義だって人それぞれ。なので私自身の経験・ノウハウはあくまで「参考程度」にとらえていただけたらと思います。そこから何かヒントを見つけていただけたら幸いですし、ミニサイト作りに興味を抱いてもらえたら嬉しいです。

あ、そうそう。こんな長文を飽きずに(あるいは飽きても)読んでくれた奇特なあなたに、プチ宣伝させてください。

●ミニサイトをつくって儲ける法(日本実業出版社)

1時間半もあればさくっと読めてしまう本です。
ミニサイト事例もいろいろ紹介していますので、「そもそもミニサイトって何よ?」と思った方がいたら是非。中古なら千円ちょっとからで買えます。

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