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秋の色が染みるは、お年頃なのかもしれない。。

今年はウチの庭の柿の木が不作で、ほとんど実がついていない。
ウチは誰も柿好きじゃないのに、3本の柿の木があるんだけど。
どれもが揃って不作。


特に1本は、見たことないほどデカい柿の木 
「なんとかと柿の木をデカくする奴はバカだって言うからな」と聞いた時は、
ヒドイ!と思ったけど、確かに柿の木がデカいと、収穫できなくて、熟して落ちてきて、地面がベチャベチャになってハエやハチがたかるから、いいことは一つもない。

空き家時代が長かったので、その間に成長してしまったようだ。
めちゃくちゃ小さい渋柿が、毎年鈴なりにつく。

あまりの多さに、どこからか噂に聞いたのか?
昨年は娘の通う幼稚園から、年長さんが収穫にきたくらいだ。
かわいかったなぁ。

 
アホほどなる!と言ってしまっても過言ではない
圧倒的な量を、毎日目にする事になるんだけど、

柿色って本当に鮮やかで強くて、
オレンジとは違うんだよね。


まさに柿色でしかない、美しい色!


なんて秋らしい色なんだ!!
と、毎日毎日飽きもせずに、感動するんだよね。

この秋の色が身体に染み込むのを味わえないのが、
食べれないより一番寂しい。

最近思うんだけど、
この柿色や、紅葉の色
秋の色の美しさが、妙に心に染みるんだよね。

自分と同世代の友だちが、
モミジの赤に心奪われる様や、

紅葉って今年めちゃくちゃキレイじゃない?
こんなにキレイな事今までにあった?
なんて言い出したり。

わかるよ。
私も最近毎年そう感じてるんだよね。

紅葉の美しさが、毎年記録更新してくる。


田舎に住むようになって、里山が季節で色が変わりゆく様を、圧倒的なスケールで見れてるからかなぁと思ったけど、
違うのかもしれない。

もしかして、年齢的なものなのかな?
わざわざ紅葉見に行くのって年配の人たちだもんね。
そっちに入りかけてきてるって事なんじゃ!?

この調子で記録更新されたら、紅葉見に行く日は近いのかもしれない。。

年齢的なものでは?と気づいたもう一つの出来事が、
春にフジの花が目に入るようになってきたこと。

あれ?あんなとこに、何とも言えずキレイな紫の花が咲いてるけど、何だろう?

と、ダンナに聞いたら、
フジの花やで。毎年咲いてるやん?と言われた。

え?あんなとこにあんなキレイな花あったかな??
今まで気づいてなかったんか!?

そしたら、同世代の友だちに、
「ねえ、今年あんなとこに紫の花咲いてるけど、何かな?」と全く同じ事聞かれた
 
毎年咲いてるらしいで?
えー??全然気づかんかったわ!

彼女も今年初めて気づいたのか。。

そうか、同じ景色を見てても、
年齢によって琴線に触れる色が変わってきて
見え方が変わってくるのか。

同じ地球という星に住みながら、
年齢で見てるレイヤーが変わって行って、同じ景色もまた違った感動で、何度も楽しめるようになってるのかもしれない。

私はついに「ふじ色」や「紅葉」が楽しめるゾーンに片足突っ込み始めたんだね。。
って、完全にババアじゃん!笑

もしかして、このまま行くと、あまりの美しさに、「ふじ色」を髪にも取り入れたい衝動にかられてくるのか!?笑

食べ物もそうだよね。
小さい時と好みが全然変わる。
茄子や椎茸とか、子どもは大嫌いだけど、食感とか味が染みる美味しさだよね。

みんなで同じもの好きだったら、偏ってすぐになくなっちゃうから、
動物や虫が、好きな葉っぱや食べ物を割り当てられてるように、
人間は長生きだから、年齢によって好みを割り当てられてるのかもしれない。

生きてると、色んなレイヤー楽しめるんだなぁ。


秋の色がこんなに染みるようになるなんてね。
年齢を重ねるのも悪くないもんですね。

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