私のカタワレと思しき人に出逢った話

その方は、東京に住んでるファッションデザイナーだ。

カメラマンのMOTOKOさんから、
あなたに会うと彼女が思い浮かぶんだよね。2人なんか似てるんだよねと、会う度に言われていた。

気になって、その方のサイトを見てみたら、
私よりずっとキャリアのある方だし、作品も素敵なので私が言うのはおこがましいんだけど、
確かに私この人の着眼点めちゃくちゃわかる!目線が同じというか。。
ものすごく親近感が湧き、ぜひお会いしてみたくなった。

で、東京に行く機会に会わせていただく事になった。

会った途端にすごく親しくて、近しくて
妙にしっくりきて
とても居心地がよくリラックスして
話は尽きずあっという間に帰る時間になった。


その日ギリギリまで東京にいたかったから、
夜行バスで滋賀まで帰ったんだけど
(新幹線だとかなり早く東京を出なきゃいけない)
案の定ギリギリまで話してて、なんとか夜行バスに間に合った。

バスの中で落ち着いてきたら
言いようのない寂しさがこみ上げてきた。

また離れるんや。。

と、頭の中に言葉がハッキリ浮かんで、自分でもビックリした。

ま、またって何!?はじめて会ったのに。。


でも一体この寂しさは何だろ!?
ものすごく深い孤独を感じる。
1人でいる不安。
ポカンと宇宙に浮かんだような気分。
味わった事のない心細さ。

夜行バスの外の過ぎゆく夜が、
真っ暗な宇宙に放り出され、離れて離れになってしまうイメージとシンクロした。

あぁー!またどんどん離れていってしまう!!

震える程の寂しさをはじめて経験した。

初めての気持ちに驚きながらも、
落着いてこの寂しさを分析してみる。


思い切って言葉にしてしまうと、

今までないと思ってたものが
実はあったんだと知ってしまった感じ。


今までひとつと思って疑った事もなかった自分が
実は半分の状態だったのか!?という驚きと
また離れてしまう寂しさ。



不思議で不思議で仕方ないけど、
冷静に考えれば考えるほど
この寂しさ、彼女なら絶対理解してくれるはず!と
確信まで生まれてきて、思い切って彼女にメールしてみる

なんかすごく寂しいんですけど。。
なぜか、また離れてしまう!と思えて仕方なくて。
私たち一つだった事があるような気がして。。

ようやく気づいてくれたんだ。
私は会ってる時からそう感じてたよ

え!?彼女、一緒にいる時にすでに気づいてたんだ!!

頭の中が宇宙になり、地に足つけるのに数日かかった。

こんなことがあるなんて。。

生きてたら何が起こるかなんて、どこまでもわからない。


果てしなく広がるカタチのない世界。

(カドブン×noteの#ひと駅ぶんのおどろき に応募するため

加筆修正して再upしています)

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